【ショートショート】俳句警察 & 鶴亀杯からのお願い
ドンドンドン
「俳句警察です。お邪魔しますよ」
有季定型厳格化法から10年、非俳法(非定型俳句等の規制及び処罰に関する法律)から5年後の今年、改正非俳法が施行された。
有季定型厳格化法では、分け入つても分け入つても青い山の種田山頭火、咳をしても一人の尾崎放哉ら自由律俳句の句集が発禁となり、教科書からも消えた。小林一茶亡き母や海見る度に見る度になどの無季俳句は川柳とされ、句会で詠むことを禁じられた。
5年前の非俳法では、三段切れや季重なりが取り締まり対象になった。奈良七重七堂伽藍八重ざくら、一家に遊女もねたり萩と月、鶴の毛の黒き衣や花の雲、雲の峰いくつ崩れて月の山などの松尾芭蕉の句も、墨で黒く塗り潰された。最初の句は三段切れ、残りは季重なりであるためだ。与謝蕪村の菜の花や月は東に日は西になどにも同様の措置が取られた。
今年施行された改正非俳法では、対象句の単純所持(ダウンロード含む)が厳格な処罰対象となった。しかし、地下では発禁句集や色紙が高値で取引きされていたのだ。
俳句警察が踏み込んだのは、古いアパートの一室。闇サイト経由で注文を受け、違法色紙を発送していた少年グループのアジトとなっていた。少年たちは少し抵抗したものの、最終的には俳句警察の指示に大人しく従った。
押収された色紙へと視線を落とし、穏やかな声色で少年たちに語りかける左京刑事。
「お気の毒ですが、少し長くなるかもしれませんね。なにしろ三段切れに季語3つときましたから。しかし、しっかりと罪の意識を持つことで、その後の人生は大きく変わるはずです」
少年たちはうなだれ、警官たちに連行された。
「時に正義とは残酷なものなんです。ですから、覚悟が必要なんです」
目には青葉山ほととぎす初鰹
山口素堂
♪アイワナ ラブ サムバディ トゥナイト♪
この物語はフィクションであり、鶴亀杯みんなの俳句大会に俳句警察はいません
無季語も季重なりも三段切れも歓迎です
さて、いよいよ明日鶴亀杯開幕
俳句警察はいませんが、確認とお願いです
①俳句、短歌、川柳とも、1記事3句(首)まで
②1、2句(首)でももちろん参加できます(1句2句のみの場合はその旨をお書き添えください)
③#鶴亀俳句、#鶴亀短歌、#鶴亀川柳のハッシュタグをお忘れなく
みんなで 夏。
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