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どちらが外すか


どちらが外すか

これまでSNSで企業アカウントをいくつかフォローしてきたけど、
フォロー・フォローバックの関係から一方的に外されたのは、
アビスパ福岡だけだった。
ある日、自分もだと気付いた時は「凄い事をするね」と思ったものです。

一年も前の話で、些細な話に見えるかもしれないけど、
私が気付いた以降、大幅に断行したり、それが止まったりが続いている。
だけど、これは象徴的な出来事だと思っています。

アビスパ福岡は、地方クラブであり、自治体・スポンサー・ファン・サポーターとの関係性の上に成り立つ、いわば公共性の高い企業です。
その公式アカウントが、説明もなく、沈黙したままフォローを外す。
これは広報担当の軽率さでは片付けられないと思います。

アビスパ福岡がフォローしている人間が「問題行動を起こす可能性」を考慮した、ある意味ではリスク管理だったのかもしれない。
タイミングを見て、格好を付けたかったという事情もあったのでしょう。
だけど、そこからは「お客様」や「支えてくれている存在」という思いが、ほとんど感じられない。
そしてその思いの欠如は結果としてファンやサポーター、
スポンサー様や各自治体との信頼関係を損ねてきたのではないでしょうか。

またもや

今回の異常事態は、突然起きたものではない。
アビスパ福岡のことを長く応援してきて、
またやりやがったな、と思っています。

金明輝監督との契約解消について出されたリリース。
その中にあった「この1年、クラブおよびチームの発展に尽力いただいたこと対し、クラブとして感謝の意を表します」という一文には、
いくら何でも狂気を感じた。状況と言葉が、あまりにも合っていない。

初動の遅さ、説明不足、誠意を感じられない対応。
こうした点は、昔からアビスパ福岡というクラブには度々あるもの。
経営陣が変わるたびに改善したかと思えば、しばらくするとまた酷くなる。その繰り返し。古からの伝統。
問題が起きても「何かを示す」と言いながら、具体的な説明や行動がなく、いつの間にか時間だけが過ぎ、問題が風化することを前提とした運営が続いてきたように思う。

不思議な風潮

そうなると、こちらは「あきらめ」が幾重と重なり、
「見守り」の心境へとなぜかすり替わっていく。
その事に気付き、それを、常態化した問題や疑問を、
表に出せばとても悪者になる。不思議な風潮だった。

地元を離れてわかる、福岡・博多の人間の寛容さ、
「まあ、良いタイ、良いタイ」「よかよか」という気質はとても好きです。
だけど、その寛容さが、クラブの判断や責任の所在が曖昧な構造に目をつぶり、「純粋に応援すべきだ」という正義を振りかざして、サポーター内で疑問を呈する人を攻撃する方向に使われているようにも見えていました。

2025年は

結局、就任に至る経緯や、過去への償いについて十分な説明がないまま、
シーズンはぬるっと進み、いつの間にか「過去の問題」になっていったように感じた一年でした。
入団会見で真正面から「本当に申し訳ない」と認めていれば、違う未来もあったはず。それを「相手があることだから」と小さくまとめ、避けた判断は、明確な失敗だったと思います。

クラブは「過去の問題を払拭するために(何かを)示す」と言っていました。だけど、その「何か」は最後まで示されなかった。
成績のことだったのでしょうか。
結果を出せば見直してもらえる、認めてもらえる。
その発想自体が、すでにズレているとずっと感じていました。
そこに互いの気持ちが交わる余地はないです。

今回のあの監督の一連の問題は、アビスパだけの話ではないと思います。
JリーグやJFAを含めたサッカー界全体の構造的な問題として、
多角的に検証されるべきだと思う。
身内を庇うような、身内意識に偏った見方だけでは、
同じことが繰り返されます。

リリースがあった1月5日からしばらく経ちましたが、
それ以降文春オンラインからの記事こそあれど、まだ何もありません。
※追記:9日後の、このnoteを書いた夜にありました。

ファン、サポーター、スポンサー、自治体の顔に泥を塗り、裏切ってきた以上、クラブは隠さず全てを説明する責任があると思います。
一体感を強みとしてきたクラブが、いま分断と疲弊を生み、
静かに人が離れていく状況であることを考えて欲しいです。

この一年、大切なスポンサー様の信用を失墜させ、私たちの心の中の大事なものを失いながらもなお、「選手やサポーターの熱」を売りにお願いをしているように見えた。
クラウドファンディングまで含めて振り返ると2025年という一年に、
正直、吐き気すら覚える(クラウドファンディングという仕組みそのものを否定しているわけではなく、問題にしているのは、その頼り方です)。
深い愛情を持って支えてきた人たちの心をつなぎ留めること。
それが今、最優先で求められているのではないかと思います。

私たち自身の事を考えると

苦しい時に支えるのがサポーターだ、という言葉は美しい。
だけど今は、その「支え方」自体を考え直さなければならない局面に来ていると思います。膿は出し切り、問題を整理しなければ、耳障りの良い声だけが残り、違和感を覚えた人たちが静かに去っていく。
クラブが正しく導かなければ、本当に終わります。
外されるのは、お前の方だよと。

アビスパ30年。大好きなんですけどね。
ずっと、ずっと、こんな感じですね。
さびしいです。