【詩】みんながえいゆう
英雄はかなしい存在なのにきみは、自分の人生をきりぬきして人間をやめようとしている。編集をおぼえれば権威が手に入る。整形して二十三区に間隙ができるのを待ち構えてる。きみは文京区。おびただしい文京区のうちの一つ。グループライン“ぶんきょうくッ!”では、馴れ合いと台東区の悪口ばかり。ゆがんだかたちたちでサウナが一杯になる。ととのうのは快楽。
アレクサンドロス三世はきっと王になりたくなかっただろう。現象としての肩書きに人生を決定される不運を呪った。言葉と雪の結晶は同じ構造だと発見しても、褒めことばで遠ざけられるだけ。人馬の高さから平原を見つめていると権威を脱ぎすてたくなっただろう。誰とも語り合えない夢を、すてられないという孤独。
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