私のこだわり写真旅 深秋の候 その2. 京都逍遥「紅葉めぐり」
1.山寺ならではの趣のある金蔵寺
京都西山の頂上近くに位置する金蔵寺は、奈良時代に創建された天台宗の寺院。
現在の建物は江戸時代・徳川綱吉の母である桂昌院が再建された。山寺ならではの趣のある境内が印象に残る古刹だ。
例年十一月中旬から下旬にかけて、高低差のある境内を包み込むようなボリュームのある紅葉が見られる。

2.華やかな紅色のトンネルが幻想的な光明寺
長岡京市で紅葉のスポットといえば光明寺。
地元ではモミジの寺として有名で、最近では全国的にも知られるようになってきた。秋は、数百本のモミジが広大な境内を紅に染め、参道の石畳もモミジで埋め尽くされる。
ゆるやかな坂道の「もみじ参道」は、ドラマチックで華やかな紅色のトンネルになる。

3.ゆったりと紅葉が楽しめる妙心寺塔頭「大法院」
妙心寺は、京都市右京区花園妙心寺町にある臨済宗妙心寺派の寺院。
妙心寺の塔頭では、退蔵院、大法院、桂春院が紅葉名所として有名だが、数ある塔頭の中でも大法院は、庭園が美しいことで有名。
通常は非公開だが新緑の春と、紅葉の秋のみ特別公開される。大法院では、紅葉シーズンになると書院造りの本堂にて、抹茶とお菓子を頂きながら、紅葉の美しい庭園を見学できる特別公開が行われる。

4.散り紅葉で有名な高桐院
大徳寺塔頭「高桐院」は、千六百一年利休七哲の一人細川忠興の創建。
利休邸移築の書院につづく茶室松向軒は秀吉の北野大茶会に用いられたものを移したと伝える。
京都らしい風情が感じられる参道や本堂から見る庭園風景が美しく絵になる紅葉スポットだ。
本堂の前庭は「楓の庭」と呼ばれ、晩秋には庭園が真っ赤に染まり印象的な景観をつくり出す。

5.東山界隈、撮り歩き
(1)清水寺から高台寺へ
清水寺を出て門前商店街を抜け清水坂から北へ石段を降りる産寧坂に入る。その角に「傘と紅葉が調和する」風景があった。

産寧坂の中ほどに、池と茶室で美を表現している、日本庭園「青龍苑」がある。

ここから高台寺公園を経て石塀小路へと進む。
高台寺公園では、「夕日と八坂の塔」を撮る人々でにぎわっていた。
夕暮れ時には塔のシルエットが浮かび上がり、とても美しいと評判だが、ポジショニングが悪く作品にはならなかった。

石塀小路は、圓徳院の南側にある小路で、大正時代に整備されたと言われており街燈は大正ロマンを漂わせている。石塀小路から「ねねの道」方をみていると折よく人力車が止まってくれた。

(2)高台寺のライトアップ
豊臣秀吉の正室である北政所「ねね」が、秀吉の菩提を弔うために建立されたことで有名な高台寺。
東山を借景とする壮麗かつ広大な庭園には、伏見城から移築された建物が現存し桃山時代の煌びやかさを現代に伝える。
鏡のような水面に紅葉が映り込む臥龍池や神秘的な光に満ちた竹林は、一度は撮りたいお薦めスポットだ。
十一月中旬から十二月上旬にかけて紅葉の見頃を迎える期間中はライトアップの演出が人気をあつめている。
この日は「悠久-光と陰‐」というテーマ。庭園内の竹林に配置された番傘が照明に照らされて見事な情景を作り出していた。
方丈前の枯れ山水「波心庭」では、紫・赤・白色の番傘で創造したインスタレーション・アート(展示空間を使った作品)が展示されていた。

6. 京都植物園「なからぎの森」
京都府立植物園の「なからぎの森」は、大小四つの池に囲まれ、秋になるとイロハモミジ、イチョウ、ランシンボクなどの約五百本の木々の葉が絶景を作り出す。
天気が良い日には池に映る逆さモミジや、水面に遊ぶ小鳥たちとのコラボが絵になるシーンを作り出す。

7.「悟り」と「迷い」の窓で知られる源光庵
京都市北部・鷹峯の源光庵は正式な名を鷹峰山宝樹林源光庵という曹洞宗の寺院。
本堂は卍山禅師に帰依した金沢の富商・中田静家居士の寄進によって元禄七年に建立され、ご本尊として華厳の釈迦牟尼佛、脇立に阿難尊者、迦葉尊者をお祀りしている。
源光庵本堂には「悟りの窓」と名付けられた丸窓と「迷いの窓」という名の角窓がある。
悟りの窓の円型は「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現している。
迷いの窓の角型は「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している。

