本は読む映画、それなら、カウンセリングは聴く映画なんでしょうか?
本を読んだことはあるでしょうか。
教科書や参考書ではなく、
小説のような「物語」がある本です。
もちろん、ライトノベルでも構いません。
本を読む感覚は人それぞれだと思いますが、
私にとっては「自分で自由に想像できる映画」に近い感覚があります。
登場人物の声や見た目、背景、演出。
さらには、その場の匂いや温度まで——。
たとえ同じ文章を読んだとしても、
頭の中に広がる景色は人によって全く違うものだと思っています。
実は、「人の話を聴く」ときにも、
これによく似た感覚があります。
相手が語る言葉そのものだけでなく、
その人自身のストーリーや悩みの深さ、
感情の温度感も含め聴いていくこと。
そうしていると、
単なる「言葉の列」だったものが、
だんだんと色や背景を持った
ひとつの景色のようになっていくのです。
カウンセリングでお話を聞かせていただいていると、
まるで頭の中で映像が流れていくような、
あるいは匂いや温度を纏った風が吹くような
不思議な感覚になることがあります。
こうした聴き方が正しいのかどうかは、
まだまだ学びの途中で模索しているところです。
けれど、
言葉の奥にある「相手の世界」を
感じ取るこの感覚を、
これからも大切にして、
向き合っていきたいと思っています。
