noteの街の片隅で、今日も「なんのはなしですか」と呟いている。
noteを書いていると時々出会う言葉。
「創作か、収益化か」
見かけるたびに、「私はおそらくどっちでもないんだよな」と思う。
言うほど創作を書いているわけでもないし、お金を稼ぐことが目的なわけでもない。たぶん、どっちでもない。
じゃあ、何を書いているのかと言われたら。
しいて言えば、内省をしている。
日々、考えたこと、試してみたこと。
自分と向き合って出てきた言葉。
ぽつりぽつりと、つぶやくように。
そんな記事を書いて読まれるのか、と聞かれたら、「わからない」としか答えられない。
「読まれる」の基準にもよる。
ビュー数なのか、スキ数なのか、フォロワー数なのか。
それとも、いただいたコメントの数?
スキ数とかが、全く気にならないわけでもないし、気になる時もある。
他の人と比べてしまう時も。
ただ、あくまで私にとって、とても嬉しいような、心揺さぶられるような出来事は、少なくとも、「数」ではないのかもな、と思っている。
私は書いた記事で、コンテストで受賞したことも、注目記事に選ばれたこともない。
そこに悔しさがゼロかと聞かれたら、ゼロではないけれど。
ただ、どちらかといえば、自分では想像もしていなかったようなことが起こることの方が、おもしろいとは思っている。
そちらのほうが、よっぽど得難いことだな、とも。
書き続けていたら、そんな奇跡が起こるよ、とは一概には言えない。
言えないけれど、あくまで1人の人間に起きた出来事として、ここに書いておこうと思う。
***
人生100年時代と言われる中で、私が考えてきたことは「別にそんなに長生きできなくてもいいんだけど」だった。
人によっては何を贅沢な、と思われるだろうけれど、正直30代以降は余生だと思って生きている節があるので、あと70年もあるとしたら、人生長すぎるだろうと思っていた。
今までの人生でもまあまあお腹一杯なところがあるのに、そんなにも長い間、この先も生きなければならないのなら。
もう、好きに生きていけばいいんじゃねーの?と思った。
何もせずに生きるにはあまりにも長いけれど、やりたいことを全部やるには時間が足りない。
だけど、その「やりたいこと」を明確に言語にすることは、意外と難しい。
自分でも。
身体から出てくる言葉と思いがずれていることなどザラにあって、自分でも自分がわからないことなど、数えきれないくらいある。
よって、私は長いこと、自分と向き合うことを心のどこかで諦めてきた。
***
「やりたいことがわからなければ、noteを書いたらいい」と言われたことがある。
だから、noteを書いてみた。
書いてみたけれど。
書いても書いても、自分がわからない。
何をしたいのか。何をやりたいのか。
3ヶ月間、毎日noteを更新していた時期もあったけれど、どれだけ書いても全然わからなくて、書くのをやめたこともあった。
自分から出てくる言葉が本当のことには思えてなくて、でも自分から出てきた言葉で、余計に混乱したりもした。
それでもやっぱり諦めきれなくて、モヤモヤとしたものを抱えながら、ぽつりぽつりと、再びnoteを書いていた。
私が「なんのはなしですか」に出会ったのは、おそらくそれくらいの頃のことだ。
ようやく「ああ、書いてもいいんだ」と思えるようになり始めた。
私は、「わたし」のまま、書いてもいいんだと。
「創作か、収益化か」と叫ばれていたnoteの街で、ただただ「自分」を書いていてもいいのだと。
私の書いた記事は、
人の役に立てるわけじゃない。
有益でもない。
何かの意味があるわけでも、感動的な話でもない。
それでも。
くだらないこと、無駄なこと、意味のないこと。
そんなことを、おもしろいと言ってもいいのだと。
「おもしろいよ」と言ってくれる人がいることを。
「なんのはなしですか」が教えてくれた。
そこで、楽しく踊っている人たちがいることを。
おもしろい、と本気で思った。
そして、こんだけ全力で踊っている大人がこの世にいるのなら、こっそり片隅で踊ってても問題ないのでは?と思うようになった。
ものは考えようである。
そこで、毎日せっせと書きながら、時々「なんのはなしですか」と呟いていた。
いつの間にか、なぜだか指笛を練習していたり、年表を書いたり、描いたイラストが珈琲のパッケージになったりしていた。
ここだけ文章にして客観的に見ると、意味がわからない。
世間的にはただのアホだと思う。
ぱっと見、やっていることに一貫性がかけらもないけれど。
この時の、自分の中での行動の選択基準はただ一つ。
「そっちのほうが、おもしろそうだから」
そうして気づけば、自分では想像もしていなかったようなことが起こり始めてた。
……と思っていたら、おもしろい人達の書いたZINEができて、路地裏案内人のコニシ木の子さんが開業していた。展開が早い。
ここから先、どこに行くかはわからないけれど。
きっとおもしろいのだろう、とは思っている。
それだけは、おそらく揺らがないだろう、と。
***
noteという、このだだっ広い街で、何を書いたらいいのかわからない人へ。
もし、創作でも、収益化でもなく。
私のように、内省がメインで、ただ自分がわからないという人がいるのなら。
たぶん、なんでもよくて。
なんでもいいから、書いてみたらいい、と思います。
もしかしたら、書いても書いても、わからないかもしれないけれど。
私もまだ、「わたし」はわかりません。
生きている間に、わかるようになるかもわかりません。
わからないけれど、わからないから。
そして、わかりたいから。
今日もまた、私はnoteを書いています。
明日も懲りずに、書いているでしょう。
そして、「なんのはなしですか」と呟いています。
あなたが書きたいことは、なんですか?
わからなかったら、「なんのはなしですか」と書いてみたらいいと思います。
きっと、おもしろい世界の扉が開きます。
それではどうぞ、いってらっしゃいませ。
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