【創作試作】 休日の散歩 -ウルフ、ジョイス、サラマ-ゴに絆されて-
独り散歩に出た。朝7時過ぎだ。LINEに返信しなくちゃ。どうしているかな、、、Kさんは?家の前の通りを横切る。自転車の若者の鼻歌が通り過ぎてゆく。梅雨の朝にしては涼しい。角を曲がって歩く。この季節になると、さださんが聴きたくなりますと打ち、無縁坂を送る。交差点で少し落ちつきましたか?と続けて打つ。待っていても車は来ない。電車に間に合うかなと、自転車が一台風ように駆け抜ける。風呂屋の前に出た。いつもの愛犬との散歩道を今朝は独りで行く。今朝5時は強く雨が降っていて、愛犬との散歩はできなかった。今のはズルいよ、もう一度サイコロ振り直して。あっ、一回休みだ。人生にはつきものだよ。何もわからないくせに、大人びた台詞も飛び出した。そうそう、豊かな語らいがボ-ドゲ-ムには必須の参加条件だった。休み時間に自作の双六に皆集まってきた。鉛筆を滑らす陣地取りゲ-ムに盛り上がった。中にはミスして、尖った鉛筆芯で指を怪我するやつもいた。方眼紙でレ-シングゲ-ム、モンタ-ジュゲ-ムに巻物ゲ-ム、紙と鉛筆さえあれば、皆ゲ-ムクリエイターになれた。
Kさん、確かにボ-ドゲ-ムは佳きです。打ち足した。おっ、雨が降ってきたな、、、。前を歩いていた屈強な体つきの年老いた男の傘が開いた。傘がない。まっいいか、、、。ほどなくして公園に着いた。見上げた灰色の空が口を開けているようだった。足元に白百合が嬉しそうに揺れていた。あっ、漱石が来ているなと何故か思った。少し来るのが遅い。15年前から待っていたのよ。まったく、こうも涼しいと、調子くるっちゃうね。まったくだよ。寒いくらいだね。あの2丁目の旦那さん亡くなったんだって。まだ49だってよ。そうそう、急だったよね。漱石も49だったな、、、。ゆっくりと桜の大樹の下まで歩いた。おたくの子いくつ?4歳になったわ。コタロウくんは?もう今月で9歳よ。シニアよ。ウチのは二人とも6歳か、、、。そろそろだな。少なくとも二人より長く生きなきゃ、、、。ベンチに座って、さっき買った缶コーヒーを一口飲む。いつの間にか雨が止んだ。『Holidays 愛の休日』をポチッと押した。(続く)
今朝の散歩中に意識に上る対話、実際の対話、眼にする情景、追想など、ほとんどそのままに綴ってみました。いわば文学実験です。なかなか楽しいです、これ😃
