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皆伝 小論文 「参考書の 説明している言葉さえ分からない人へ」

大学受験をするんだから、当然このくらいの言葉は知っている
そういう前提で小論文のテキストは書かれています。
けど、それさえ分からない人もいるんです。

中学でも高校でも現代文が苦手だった。
新聞も読まないし、ニュースも聞かない。
そういう人が小論文のテキストを読んでも、理解できないかもしれません。

ここからは、小論文のテキストに書いてある言葉を解説します。

改行とはなにか

今書いている一文に「。」を付けて終わらせたら、次の行に移って、最初に一マス空けてから書くこと。
入試では、一行空ける必要はありません。

これが入試の改行です。「元来」は次の行から始まっていて、一マス空けていますね。
例)
 小論文とは、小さな論文のことである。従って、テーマに対する自分の意見、根拠、具体例などが欠かすことはできない。
 元来、小論文というものは、入試以外では見かけることのない特殊な文である。

入試の小論文では、序論、本論、結論という構成をとるので、序論の一文目、本論の一文目、結論の一文目のように、文頭を一マス空けることを三回はしましょうね。改行は本論の文頭と、結論の文頭の二回です。


一般論とはなにか

新聞やニュースで言われている世論だとか、一般人の意見として、紹介されている考え方や意見のこと。
小論文では
「一般に〇は~と言われている」
「一般に〇は~と考えられている」
という書き方で、一般論を書きます。
例えば、
「一般に、少子化はその国の経済力を低下させると考えられている」
「一般に、少子化はその国の経済力を低下させると言われている」
どちらの表現でも、一般論を書いていることになります。


根拠とはなにか

理由とは違いますね。理由というのは行動したり考えたりするとき、なぜそう考えるようになったのか、なぜそうしたのかということです。自分はこういう経験をしたからこうした、こう考えるようになった。個人的な経験、体験が理由です。
例えば、「貧乏だったから、金持ちになりたいと思った」
貧乏という経験があったから、それを理由として、金持ちになりたいと思ったんです。

根拠は、なぜそう考えたのかという時に、誰もが納得できる客観的な事実のことです。
例えば、「あいつは金持ちだ。なぜかと言うと、飛行機でファーストクラスの席に乗っていたからだ」
「僕は頭がいい。なぜって、首席で東大卒だからね」
誰もが、ああそうなんだと納得できますね。
首席は成績がトップの人のことです。


具体例を挙げるとはどういうことか

「例えば」から書き始めて、例えを挙げることです。
例えば、
「球技はボールを使ったスポーツのことです。例えば、サッカー、野球、テニス、水球、大玉転がし、ソフトボール、卓球などは球技と言えます」


定義とはなにか

定義とは、あなたが書く小論文で使う言葉の意味を、
「この小論文に限って、こういう意味で使います」という宣言です。
一般に
「本論では、〇を~と定義する」
「本論では、〇を~とする」
こうした書き方で定義をします。
例えば、
「動物の福祉について書きなさい」という設問があると、
「本論では、動物を人類を除いた哺乳類と定義する
或いは
「本論では、動物を人類を除いた哺乳類とする
或いは
「本論では、人類を除いた哺乳類を動物と定義する
でも構いません。
このように定義しないと、
動物の中に魚、爬虫類、鳥を含めて考える人がいるかもしれません。


問題意識とはなにか

テーマに対して、そのテーマに関しては、社会にこういうマイナスの影響があるよね、こんな負の問題があるよという意識です。
例えば、「少子化というテーマ」に対して、
「少子化が進むと、日本の経済力が低下するという問題がある」
こう書いた人は、日本の経済力が低下することを問題だと思っているとわかります。この人の問題意識は日本経済の低下にあるようです。


考察とはなにか

論理的に考えることです。


論を展開するとはどういうことか

話を論理的に進めることです。
論理的というのは、他の人が読んで納得できる構造を持っているということです。意見と根拠が必ずあります。
彼女はスポーツ推薦で大学に合格できると考える。(これが意見)
彼女はスポーツ万能で、特にバスケットボールで全国大会に出場しているからだ。(根拠)
従って、スポーツ推薦の資格を得て、大学に合格できるだろう。
これは論理的な文です。

論理的な文ではない例を挙げておきます。
例1)
彼女はスポーツ推薦で大学に合格できると考える。(これが意見)
彼女は華道も茶道もそれなりの腕前である。
従って、スポーツ推薦の資格を得て、大学に合格できるだろう。

スポーツ推薦で大学に合格できる根拠がありません。

例2)
彼女はスポーツ推薦で大学に合格できると信じている。
彼女はスポーツ万能だからだ。
従って、スポーツ推薦の資格を得て、大学に合格してほしい。

信じている、というのは「信仰」なので、意見ではありません。意見は考えのことです。たいていは「ーである」「―と考える」「ーべきである」と書かないと、意見とは言えません。
意見がないので論理的な文ではありません。
合格してほしいは、「希望」です。これも意見ではありません。
彼女はスポーツ万能だからというのは、書いている人の意見であって、全国レベルでは大したことがないかもしれません。つまり、スポーツ推薦を受けるに値する根拠にはなっていません。


限定するとはどういうことか

テーマが広いと、小論文では綻(ほころ)びが出てきやすくなるので、時期や場所などを区切ることで、綻びが出ないようにする必要があります。
この区切りを限定と言うんです。
例えば、「少子化について書きなさい」と言われて、
「少子化が進んでいる」と書いたら、それは間違っています。
「バングラデシュでは人口が増えている。むしろ多産化が進んでいる」
という反論があるでしょう。
だから、
「本論では、日本の少子化について考察する」
のように、日本という場所に限定して書く必要があるんです。


小論文の説明として書かれている言葉を解説してみました。
これでテキストをもっと理解できるようになると思います。
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