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【下水道】 今後、下水道更新工事は急増するが、それに比例して事故が増加したら大変なことになる

8月2日午前9時ごろ、埼玉県行田市で下水道管の点検作業をしていた作業員4人がマンホールの中に転落し、その後、全員の死亡が確認されました。

消防が救助に入る際に測定したところマンホール内で作業する基準値の8倍の硫化水素濃度が検出されたとのことです。
ニュースでは、作業時の「酸素欠乏・硫化水素中毒」や「高所からの転落」への対策が適切であったかについての詳細は報道されていませんが、4人もの死亡者が発生していますし、「警察は、業務上過失致死の疑いも視野に捜査しています」と報道されていることから、労働安全衛生管理上の何らかの過失があったと思われます。

マンホールのような閉塞場所で作業を行う場合は、事業主は「酸素欠乏症・硫化水素中毒」に対する下図のような対策を講じなければならないと労働安全衛生法で定められています。

なくそう! 酸素欠乏症・硫化水素中毒 (厚生労働省)

また、事業者は、高さが2m以上の高所作業において、作業床の設置、作業床の端および開口部等に囲い、手すり、覆い等を設けることが困難な場合には、労働者に墜落による危険のおそれに応じた性能を有する墜落制止用器具を使用させなければならないことも労働安全衛生法で定められています。

近年、上下水道の作業中の事故が多発しています。

7月27日に執筆したnote記事『「国土強靭化」「ウォーターPPP」等の社会課題解決への応援投資として上下水道関連株を購入』において、「政府は今から5年後の2030年度までに5000キロメートルの更新工事を全国で完了させる方向で国策を発動させていく構えにある。下水道のメンテナンス市場は巨額に及ぶことが必至で、国土交通省試算では下水道管の維持管理・更新費用は19年度から30年間というタームで総計38兆円規模に達するという。」という話を書きました。

確かに、「投資」の観点からは下水道のメンテナンス市場は有望なのですが、一方、「作業現場」に関しては今後増大する需要に作業体制が追い付いて行けるのかが危惧されます
下水道の現場では作業員の人員不足や高齢化が進行しています。また、気候変動により作業環境が高温化し、ゲリラ豪雨等による緊急出動も増えています。事故が多発する危険な職場でもあり、夜間対応等も必要なこともあり、なかなか若年層の作業員を確保することも難しくなってきている職種であります。

27日のnote記事では『推奨銘柄のうち、「ブルーイノベーション」と「川崎地質」は25日(金)に爆騰したので購入は見送る』と書きました。しかし、「ブルーイノベーション」のような、ドローンやロボットで高所や危険作業、慢性的な人手不足など業務の自動化・DX化を推進する企業に投資して作業方法を根本的に見直さないと、業界全体が持たないのではないかとも思えてきました。


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