もう頑張らなくてもいいと思えた日│50代からのちょうどいい働き方
「ちゃんとやらなきゃ」「迷惑かけちゃいけない」
そんなふうに思い続けて、気づけば50代になっていました。
仕事も家庭も、自分なりに全力でやってきたつもりです。
でも、ふと立ち止まったときに思ったんです。
――もう、こんなに頑張らなくてもいいんじゃないか。
――そもそも、何のためにそんなに必死だったんだろう。
50代という節目に差しかかって、私はようやく、
「真面目すぎた働き方」が自分を壊しかけていたことに気づきました。
今回はそんな私の気づきと、「ちょうどいい働き方」を模索した記録を、
同じように頑張りすぎてきたあなたに向けて綴ってみたいと思います。
「ちゃんとしなきゃ」が口ぐせだった私
私の働き方の原点には、いつも“まじめであること”がありました。
遅刻は絶対にしない、納期は守る、ミスは繰り返さない。
職場では迷惑をかけないように、家では家族に不安を感じさせないように。
どんなに疲れていても、「手を抜いていると思われたくない」と思っていました。
でもあるとき、体が悲鳴を上げました。
朝起きると頭痛とめまい。
通勤電車では過呼吸のように息が苦しくなり、
職場に着くころには、吐き気と涙がこらえきれない状態になっていたのです。
心療内科で「軽度の適応障害」と診断されました。
医師は言いました。
「あなたの働き方は、“戦い続ける生き方”ですね。少し、自分を許すことを覚えたほうがいい」
その言葉に、私ははっとしました。
頑張ることが、当たり前になっていた
振り返れば、ずっと「戦っていた」ような気がします。
子育ても、家計のやりくりも、仕事も、「手を抜いたら終わり」だと思っていました。
誰かに頼ることも、弱音を吐くことも、してはいけないと思っていたんです。
でも、それを求めていたのは、誰だったんでしょう。
職場の人?
家族?
世間?
――いいえ。
一番私に「ちゃんとしなさい」と言い続けていたのは、他でもない私自身でした。
50代になって、体が限界を教えてくれた
若い頃は、寝ればなんとかなった。
多少無理をしても、明日には回復していた。
でも、50代になるとそうはいきません。
心の疲れは体に出る。
無理を続けると、今度は回復に何週間もかかる。
そして、それがじわじわと“自己否定”に変わっていきます。
「こんなことで疲れるなんて、ダメだな」
「前はもっと頑張れたのに、どうして…」
そうやって、自分を責めてしまう。
でも、それは違うと今ならわかります。
それは「体が、ちゃんと教えてくれているサイン」だったのです。
「頑張らない練習」が必要だった
医師に言われてから、私は少しずつ“頑張らない”練習を始めました。
たとえば…
家族に「今日は夕飯、デリバリーでいい?」と聞いてみる
仕事で自分だけが気にしていたこだわりを、少しゆるめてみる
疲れている日は、SNSも返信もすべて“後で”にしてみる
最初は罪悪感がありました。
「さぼってると思われないかな」
「これで信頼を失わないかな」
「まじめにやってきた意味がなくなるのでは…?」
でも、それでも「やらなかった」ことで、世界が壊れることはありませんでした。
むしろ、周囲の人は思っていたよりも寛容で、
「全然いいよ」「そんなときもあるよ」と、拍子抜けするほどの反応でした。
「ちゃんとやる」は素晴らしい。でも「無理してやる」は違う
私はまじめに働くことを否定するつもりはありません。
責任感を持って、丁寧に向き合う姿勢は、尊敬に値するものです。
でも――
「どこまでやるか」は、自分で決めていい。
「100%でやらなきゃ失礼」じゃなくて、
「60%でやること」が今の自分にとっての最善なら、それが正解。
50代になった今の私は、
そうやってバランスを取りながら働くことが、
心にも体にも合っていると感じています。
「ちょうどいい働き方」を探すという選択
ちょうどいい働き方は、人それぞれ違います。
フルタイムを週4日に減らす人もいれば、
家から出ないリモート中心に切り替える人もいる。
中には、一度仕事から離れて、「自分の回復」を優先する人もいます。
私はいま、週6で働いています。
でも、以前のように「100点を取ろう」とはしていません。
80点でも、自分の心と体が穏やかならそれでいい。
そう思えるようになったことで、むしろ仕事がうまく回るようになりました。
人間関係も楽になり、失敗しても「ま、いっか」と言えるようになった。
その“余白”こそが、私にとっての「ちょうどよさ」なのかもしれません。
ちょうどいい働き方は、人それぞれ違います。
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まとめ:誰よりも、自分が自分に優しくなる
50代からの働き方は、「これまでの生き方の見直し」そのものです。
がむしゃらに頑張ってきた過去を、否定しなくていい。
でも、これからもそのままでいたら、きっと心も体ももたない。
「まじめに働くこと」と
「自分を守ること」は、両立していいんです。
誰かに許してもらう前に、まず自分が自分を許すこと。
それが、50代からのちょうどいい働き方を見つける第一歩になるのだと思います。
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