太陽は東より昇り

4時半起床。
雨戸を引くとまだ暗く、南の空にオリオン。傍には金星が明るく、西の空には月が冴えていた。

紅に染まり明るむ東の空に向かって歩く。
始発から見る住み慣れた街はほの暗く、はじめての顔を向けてくれた。穏やかに目を閉じた横顔みたいだと思った。

遠い昔、幾年も前の春、月は東に日は西に、と詠んだのは誰だっただろう。知っているのに、今、どうしても思い出せない。
降り立って、月の名残へと向かう。東の山々の稜線が、背後にうっすらと浮かんでいる。
もう少し時が経てば、輝く日は東に上り、数日前、息も出来ないような満月だった美しい天体は、西へ沈んでゆくだろう。
東からやって来る秋空は、きっと今日も高く澄んで。

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