AI時代に個人開発者は「次のYouTuber」になるのか。成功事例に見る構造的な類似と決定的な違い
ここ最近の海外の個人開発者の売上規模には素直に驚かされる。
19歳の青年が実家の寝室で作ったカロリー計算アプリが、年商75億円を見込む規模まで育ち、米フィットネス大手に買収された。
創業からわずか6ヶ月の、ほぼ1人の会社が、約120億円でWixに買収された。
3時間で原型を作ったブラウザゲームが、17日で年商1.5億円ペースに達した。
全部、この1〜2年に起きた、個人か数人のチームの話だ。
しかも、その多くは非エンジニア。
私は新規事業の立ち上げや事業成長の支援をしながら、自分でも、AIを使って2つのアプリを開発している(来月前半に公開予定だ)。だからこの流れを、遠いニュースではなく自分の現場で起きている変化として見てきた。
過去10年間、個人の影響力と創造性を収益化する代表格は、YouTuberやTikTokerといった動画クリエイターだった。
しかし今、AIを駆使してアプリやWebサービスを一人、あるいは極少数のチームで開発・運営する「AI時代の個人開発者(ソロプレナー、インディーハッカー)」が台頭している。
ベンチャーキャピタルから資金調達をせず、自らのアイデアをAIで数日〜数週間で形にし、世界中から月額数百万〜数億円規模の収益を上げる人たちだ。
そこで今回は、「個人開発者は次のYouTuber的存在になるのか?」を、実際の成功事例5名とデータで検証してみたい。
結論から先に言うと、まだなれない。
というか、YouTuber的エコシステムと個人開発者エコシステムには驚くほど構造的な類似点があるが、決定的かつ致命的に異なる点がある。
ただし、YouTuberエコシステム形成の過程のアナロジーである程度未来は予測できるし、決定的な差異がはっきりした分、今やるべきことも見えた。
※ 今回記事では実験的に文体を敬体(です・ます調)から元々のスタイルであった常体(だ・である調)に戻してみています。
莫大な売り上げを誇るAI時代の個人開発者たち
まずは、突出した成功例5人の顔ぶれから見ていこう。
読み進めるほど、5人の共通点が「開発力」ではないことに気づくはずだ。
ここから先は
頂いたチップはフィールドリサーチのための費用やAI領域の実験費として活用させて頂きます!
