回想:既婚ゲイの叔父、母の不倫
母の不倫の話をしてたらYoutubeに母が不倫してました的な動画が流れてきたり、この「既婚ゲイ」のnoteが回ってきたりして、それで思い出したんだけど。
今日は笑い話になるかならないか微妙な話をしていく。 10年くらい前の話。
叔父がいるんだけど。
叔父、祖母と一緒に遠方に住んでんだけど。
叔父の嫁はなんか発狂していて散財を止められず借金を抱え、精神病院にずっと入院してて顔も見たことない。叔父の息子、つまり私の従兄弟も見たことない。東京にはいるらしいが全く連絡先とかを知らない。
とにかくここで重要なのは、叔父には妻と子がいたってことだ。あと、妻の借金もあるってことも。
だいぶ前、祖母の家に行って、帰ってきたちょっと後くらいに、祖母からキレ気味の電話がかかってきた。
「化粧ポーチを忘れている、中身を確認したがポーチの中には避妊具も入っていた。けしからん」という内容だった。
全く身に覚えがない。
ポーチの中身が送られてきて、中身を確認した。
エイジングケア化粧品と、避妊具、指用のゴム。
当時の私、まだ10代だか20代なりたてだかで、エイジングケアとか全く必要ない年齢なんだよ。つーか普通に全部プチプラだし私の化粧品。そのエイジングケア化粧品調べたら桁が違ってマジでびっくりした。今思えばデパコスだった気がする。
が、祖母曰く、「叔父がこれはあんたのだって言っていた」という。
どういうことだ? ってなって、色々聞いた結果、「叔父に最近仲のいい友達(男性)ができた」「祖母の金でそいつと泊まりに行ったりしている」とのことらしい。
さらに話を聞いていくと、母から「小さい頃、兄(叔父)の机の引き出しを開けたら裸の男の写真がたくさんあった」とか、叔父はお見合い結婚をしていて女と付き合ってたみたいな話は聞いたことないとか、なんかそういう感じ。
あとなんか、女装グッズとかも出てきたんだったかな。
で、結論として、「叔父は祖母の金でラブホに行き、女装して男と不倫しているっぽい」という感じになった。
ヤバすぎる。さすがに祖母には言えない。墓場まで持っていかないとまずい。こんなんが祖母にバレた日には家庭崩壊する。
これについて、個人的な見解としては、以下の通りだ。
まぁ女装に関しては、別にいい。ここは個人の性癖だから。同性愛についても別にいい。私だって男とも女とも付き合ったことあるし。
ここで問題なのは3点。
まず、不倫してること。避妊具が必要になるようなことをやってるというのはさすがに不倫でいいんだよな? 性別が男同士であろうと不倫だよな。それは。まぁ嫁が一生精神病院から出てこられないから、婚姻関係が破綻している、と法的に扱われる可能性があるかもしれない。それはそれとして不貞行為ではある気がするんだけど……。
次に、親の金で不倫してるってこと。良くないだろ。これはまずいだろ。親から金をせびってホテル行くのはマジで良くない。まぁでも借金ある人ってマジで全てを返済に充てないといけなかったりすんのかな。どうなんだろ。いや、それでも親に虚偽の話をして金をせびるのはヤバくないか?
で、最後。詰めが甘く、その責任を私に押し付けたこと。やるならバレないようにやれ、バレたときに人のせいにすんのマジでやめろ。いや母も化粧しないし、祖母に押し付けるわけにはいかないし、消去法で私しかいなかったのかもしれんが、普通に困った。貞操観念について濡れ衣でめちゃくちゃ怒られたし、そこから定期的に「彼氏とはどう?」みたいに聞かれるのも嫌だった。
で、この件について、母と全然見解が一致しないのが結構ショックだった。
母、「女装とかホモとかキモい」みたいな感じになってしまったんだよね。まぁ身内のそういうのをあんまり想像したくないというのはそうだと思うんだけど、別に法的にはそんなにダメじゃないと思う。それで女用のスペースとかに入ってたら話は別なんだけど、この叔父は多分マジで女に興味ない。
感情と事実は分けるべきだ、と思う。
不貞行為は法律上違法だ。そのことについて母親は言及しなかった。
感情に逃げたのかもしれない、とも思う。「気持ち悪い」という感情に執着してしまえば、ほかの問題について議論する必要がなくなるから。
自分の感情を理由に、他のあらゆる問題について話し合えないような状況を作るのはずるい。
母はこの件について「気持ち悪い」の一点張りで、私がポーチの中に避妊具を入れるような人だと思われた傷つきとか、そもそも冤罪で怒られて悲しかったこととか、そういうものに見向きもしなかった。「気持ち悪いからあんまり思い出させないで、その話をしないで」と言われたら、何も言えなくなる。
母本人にも不倫について心当たりがあって、責められないから話を逸らすようにしたのかもしれない。そうであるならなおさら嫌だった。母が不倫の話を曖昧にすればするほど、私は自分の存在が許せなくなっていく。
私は感情的に自分の存在を許せないから、理屈の話とか、法律の話に逃げようとする。でもその全てを封じられたら、言葉という救いの手段を断たれたら、母親の不倫に対する微妙な、言葉にはしないニュアンスを汲み取ってしまう。
叔父も不倫しているんだし、不倫なんて普通だよ、みたいに曖昧に許されようとしているのかもしれない。自己正当化しようとしていたのだろうとは思う。ただ、それで救われるのは不倫をしていた本人だけだ。その言い訳では、不倫でできた子供は、自分は正しい手順で産まれたとは思えないのではないか。少なくとも私はそうだ。
既婚ゲイは子供が作れない。そのことが良いのか悪いのかわからない。「子供を作る」という本能を言い訳にできない分、被害者としては傷が深いのかもしれない、と思う。
ただ、作られた子供がこの世に増えないぶん、被害者が少なくて済んで良いのかもしれない。どうなんだろう。考え続けている。比べるのが間違っているのだろうな。
私みたいな人間はいないほうがいいのか、と考える。産まれないほうが幸せだったのだろうか。不倫絡みで辛い思いをさせないために産まない選択をしてほしい、と願うことは、私は産まれないほうが良かった、と言っているのと同じなのだろうか。
まだ産まれていない人間に、産まれたほうが良かったかどうかなんて聞くことはできない。産むのがいいか悪いかなんて外から勝手に言ってるだけなのかもしれない。
この話って、シンプルに叔父がヤバい話、母も不倫してた話、私があんまり関係ないところでめちゃくちゃ傷付いていた話が複雑に絡み合っていて、複雑な話になっている。なにもかもが、あんまり一概に言えないよね、みたいな結論にはなる。私が出す結論も、私以外には適用されないんだろう。
まぁ、でも、母が感情に逃げているとするならば、私だって理屈に逃げているとは言える。私はこの件についてどう思ったらいいかわからないから、法とか、そういう決まっていて外から見てもわかりやすい物事を使って、よくないとか言おうとしている。具合が悪いことを伝えられないから発熱以外で風邪を証明できないのと同じ感じだ。
叔父に対して怒るべきなのに、母親に傷付けられた記憶ばかりが蘇る。母親に執着しているな、と思う。叔父のことはクソ最悪ボケカスホモ野郎とはっきり言えるが(※同性愛のことを非難しているのではなく、叔父がカスというだけだ)、母に対しては愛憎があるんだろうな。
私はあんまり、この件だけで産まれなければ良かったとは思っていない。総合的には産まれるべきではなかった寄りだけど、個人の感情としては生きてて結構楽しい。それはそれとして、望まれていないな、とは思っている。あと、「間違って産まれている」という意識の根源は不倫にあるのだろうなとも思う。
とはいえ、これが後付けの理由であることもわかっている。なんか手に負えないなと親から疎まれてきて、その理由に自分が不倫でできた子であるという事実は手っ取り早かった。発熱を示す体温計みたいなものだ。もっとぐちゃぐちゃな理由があって、感情があるものを、わかりやすく伝えるために、あるいは自分で納得するために、雑にまとめた理由。都合が良かったと言えるのかもしれない。
こういう都合のいいラベルに、「ギフテッドだから」とかもあるんだろうな、と思う。ラベリングは思考停止だ。あんまりやりたくない。でも、思考停止して深く考えすぎないようにするくらいがいいのかも、とも同時に思っている。気持ち悪いから考えたくない、みたいに思考停止するのも人生の戦略の一つなのかも。
深く考えようとしたら、この日記みたいにぐちゃぐちゃのまとまらないものになってしまうのだから。
