怪談クラブ
ヤマケイ文庫「山怪」(山人が語る不思議な話)田中康弘著。
不思議な話好きで、本屋に寄るとこの種の本に手が伸びる。怪異現象と思われる経験が自分にもあった。
1. 母から聞いた話。
幼児の頃、夕方、眠りに落ちた私を母が起こそうとしたが、いつもならすぐに目覚めるのに、抱き上げて揺すっても、呼びかけても目覚めないので、驚いて私を抱いて医者に駆け込んだ。
医者が目覚めさせようとして色々試みたが起きないので、二の腕を激しくつまみ上げ何回か揺すったら、ようやく泣き声を上げて目覚め、この世にもどってきたとのこと。
2. 三歳の頃、二階にあった寝室で母に抱かれて寝た私が見た夢。
今でもはっきり記憶に残っているが、風にゆれるような薄手の白い着物を着た女に抱き取られ、一緒に浮遊して階段を下りてどこかへ連れ去られようとしている。恐ろしくなり、大声で泣き声をあげ目覚めた。もしそのまま連れ去られていたら、どこへ運ばれたていたのだろう?
3. 一人住まいの二十歳の頃、夜半によく金縛りにあったが、特に印象に残ったこと。
夜中に金縛りにあい、半覚醒状態のまま「またか・・・。しばらくすれば解けるだろう」と軽く考えていたが、いつもより強い力で縛られ、重くのしかかられた。しばらくそのままにしていたが意識がだんだんはっきりしてくるほどに恐怖を覚え、もがき始めた。恐怖にうめきながら必死で乗りかかっている者を振り払おうとしたが、突然ベッドから転げ落ち、それでも金縛りは解けず、ますます恐ろしくなり助けを求めなければと考え「実家に電話しよう」と思い立った。
重い何かにのしかかられたまま、どうにか固定電話までいざって行き、やっと受話器を取りダイヤルに指を延ばそうとするが、ままならない。必死でダイヤルを見つめて、指をかけようとするが・・・・。
気づいたときは、ベッドの中で朝を迎えていた。いまでもあまりに生々しい感覚が残っていて、夢であったとは思えない。
「怪談クラブ2」で以下の話を掲載予定
4.二十歳の頃、志賀高原ホテルのスキーロッカーで、一カ月ほどアルバイトをしていた時の体験。
5.22歳の頃、オートバイで旅をしていた時の、長崎でのこと。
6. 30歳の頃、奥多摩の山道で、かごを背負った、山仕事着の親子のような二人連れとすれ違った時の不思議な体験。
7. 30歳の頃、奥多摩で沢登りをしていた時に遭った、奇妙な釣り人とのこと。
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