【初心者向けミリタリー】アサルトライフル・アラカルト/XM7
初見の方は必ず自己紹介をご確認ください。
top画は私が自分で描いたオリジナルの描きおろしイラストです。
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(全2,222文字)
おはようございます。
毎週木曜日の朝、初心者向けミリタリー記事を投稿している、かけうどんです。今日は『XM7』と言う最新型のアサルトライフルについて書いてみたいと思います。
過去の初心者向けミリタリーの記事はこちらのマガジンにまとめてあります。
1.概要
米陸軍次世代分隊火器プログラム選考の結果、2022年にM4カービンの後継として正式採用されたXM7は、SIG-SAUER社製のアサルトライフルです。
当初、M4カービンの後継としてM5、M249機関銃の後継としてM250の連番名称を継承する予定でしたが、2025年にNGSW/次世代小隊用兵器の形式分類の承認に伴い、XM7からM7の名称が与えられています。
2.構造機能
(以下個人的な見解・意見を含みます)
基本設計は従来の突撃銃と著しく大きな違いはありません。ガスオペレーション+ショートストロークピストンの組み合わせと言う堅実な構造。多くの兵士が慣れ親しんだM4系の操作感覚のまま操作可能な外観・形状のデザイン。
M4系の銃は十分にバトルプルーフ(実戦で洗練)されています。本銃はその信頼性を継承しつつ、次世代に必要な機能を強化したという印象を受けます。
【.277FURY弾】
本銃は近代的なアサルトライフルに求められる機能を一通り備えていますが、特記すべきは、特殊な仕様の『.277FURY弾』を基準に設計されていることでしょうか。
年々高性能化する歩兵用のボディーアーマーに対して従来の5.56mmNATO弾は威力が不足しつつあったこと、従前の7.62mm弾では反動が大き過ぎて取り扱いが困難であったこと等を踏まえ、5.56mm弾よりも高威力で7.62mm弾よりも反動が少なく扱い容易、しかし射程・威力は同等以上の6.8mm/.277FURY弾(*)を本銃では使用します。
((*).277FURY弾:7.62mmNATO弾に比較して高初速・高エネルギーな高性能弾薬。通常、新型小銃の開発では、銃本体よりも使用する弾丸の設計・規格が最初に決まります。)
NATO標準規格の弾丸が7.62mmから5.56mmになった時、歩兵一人当たりの携行可能弾薬数が大幅に増加しましたが、本銃では弾丸が5.56mmより一回り大きくなっていることもあり、マガジンは20連発ですので、携行弾数は少なくなります。(M4カービンの場合30発マガジン7本で210発だったところ、本銃は20連マガジン7本で140発)
歩兵の防弾機能が向上したからと言う理由だけで弾丸威力を向上させるのが本プロジェクトの目的ではなく、新設計の照準装置との併用が、あらかじめ視野に入れられていたものと考えられます。
【XM157次世代照準装置】
本銃の特筆すべき機能のもう一つに、この新型照準機があげられます。
倍率変更機能つき光学照準器、レーザー測距機能、弾道計算機能、大気センサー、コンパス等々、多機能性を有する複合センサーであるXM157は、近く導入予定の個人用VRバイザーとワイヤレスで接続可能な機能もあります。
これらの機能は歩兵単体の戦闘力を向上させるだけではなく、データリンクによる情報共有機能を有しており、歩兵個人の戦闘力向上もさることながら、チーム全体の総合的な戦闘力向上につながることが予想されます。
現時点での試験結果では芳しくない報告も上がっているようですが、新装備の導入直後は使用者の慣熟度なども影響するものです。今後のセンサー本体の改善・改修に加え、使用者のスキルが向上することで歩兵の戦闘力が飛躍的に向上する可能性は十分に秘めていると筆者は予想しています。
3.カタログスペック
★口径:6.8mm(.277FURY弾)
★装弾数:20連発
★作動方式:ガス圧利用・ショートストロークピストン方式
★全長:866mm(914mm/サプレッサー装着時)
★重量:3.8kg(4.46kg/サプレッサー装着時)
★発射速度:700-900発/分
4.最後に…
過去を振り返ると、長年、諸外国陸軍では歩兵の近代化には頭を抱えて来ました。一人当たりに必要な装備の取得コストを可能な限り低くしないと総合的に莫大な予算が必要になるからです。
ところで、ここで純粋な疑問ですが、米陸軍が新規格の弾丸を採用しているところ、他のNATO諸国はどうなるんだろう……?
近代的な歩兵用小銃は、構造上、銃身の交換が比較的容易にできる仕組みのものがほとんどです。それ自体は難しくないにしても、本体の設計そのものは使用する弾丸の性能に合わせて最適化しているはずなので…。
過去の経緯などを踏まえると、銃は「米に右へならえ」状態だったので、ゆくゆくは6.8mm弾が主流になってゆくのでしょうか。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
付録:描きおろしオリジナルイラスト
今回は時間がなかったので手抜きレイアウトの時短作品です。(人物部分の描画を最小限にしているため)

ラフ画です。実物の写真を参考に適当にでっち上げてますので、細かいところのディティールは適当です。

追記(本文の文字数カウント外)
今回の銃は絵にするのが本当にめんどくさかった。凸凹や穴が「これでもか!」ってくらい、いっぱいあるし…(笑)
でも、米軍が満を持して採用した最新の歩兵用の主力装備ですので、一度は書いておかなきゃなと思って頑張って書いてみました。新しいモノの話なので、現段階では正確な情報が少なく、半分以上は個人的な考えとか予想に基づいた書き方になってしまってますがお許しください。
これまで陸軍で使われるものに焦点をあてて書いて来た初心者向けミリタリー記事でしたが、書き残したこともたくさんあるものの、次回からは戦闘機や戦闘艦艇編へシフトしたいと考えています。
(本当は個別のスナイパーライフルや機関銃のあらかると記事も書きたかったのですが…。それは合間にちょっとづつ挟めながら書きます)
特に艦船の話は戦車に次いで僕の大好物の分野なので、実は前々から早く書きたくてウズウズしてました(笑)
今のところ、次回記事では、戦闘艦艇か、戦闘機のことを初心者向けに簡単にまとめて行きたいなと考え中です。(あくまでも考えなので内容は予告なく変更するかもです)
…そうなると、トップ画のイラストが今までのようには描けませんね(汗)
もしも、かけうどんが描く記事のトップ画を楽しみにしておられる方がおられましたら申し訳ございません。(何か良いアイデアが無いか知恵を絞って見ます)
今後とも本シリーズは手を変え品を変え、細々と続けて行きますので、楽しみにされてる方はおられないかもですが、お楽しみに!(笑)
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