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保育園に預けられない日のしんどさは、少子化問題とつながっている

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保育園に預けられない日があります。

子どもが熱を出した日。
咳や鼻水が強くて、今日は休ませたほうがよさそうな日。
園の都合や行事、家庭の予定が重なって、いつものように預けられない日。

理由はいろいろあります。

でも、親の側から見ると、その日は朝から一気に予定が崩れます。

仕事はどうするか。
夫婦のどちらが休むか。
会議は動かせるか。
家で子どもを見ながら、どこまで仕事ができるか。
自分の体調はもつのか。

こういうことを、朝の短い時間で考えなければいけません。

私は、うつ病の症状と付き合いながら、未就学児を育てている父親の一人です。

子どもはかわいいです。

でも、保育園に預けられない日は、正直かなりしんどいです。

子どもが悪いわけではありません。
保育園が悪いわけでもありません。
もちろん、親が悪いわけでもありません。

ただ、暮らしの仕組みとして、どこかに余白がないと、家庭の中に負担が一気に流れ込んできます。

少子化問題というと、出生率や財源、支援制度の話になりがちです。

それも大事です。

でも私は、こういう「保育園に預けられない一日」のしんどさも、少子化問題とつながっていると思っています。

子どもを育てる暮らしが、どれくらい綱渡りになっているのか。

そこを見ないままでは、「子どもを産み育てやすい社会」は少し遠い言葉のままになってしまう気がします。

預けられない日は、一日が消える感覚になる

保育園に預けられない日は、予定していた一日が別のものになります。

朝、仕事の段取りを考えていた頭が、急に家庭内の緊急対応モードに切り替わります。

子どものご飯。
遊び相手。
お昼寝。
体調確認。
仕事の連絡。
家事。
自分の昼食。

ひとつひとつは、特別なことではないかもしれません。

でも、それが同時に来ると、かなり重いです。

在宅で仕事をしながら子どもを見る、という選択肢もあります。

ただ、これも実際には簡単ではありません。

子どもが小さいと、親がパソコンに向かっているだけで近づいてきます。
膝に乗りたがることもあります。
飲み物をこぼすこともあります。
急に泣くこともあります。

そのたびに仕事は止まります。

そして、仕事が進まないことにも焦ります。

子どもに対しても、仕事に対しても、どちらにも中途半端な気持ちになります。

正直、私はこの「どちらにもちゃんと向き合えていない感じ」が一番こたえます。

子どもといるのに、頭の半分は仕事のことを考えている。
仕事をしているのに、目の前の子どもが気になっている。

どちらも大切だからこそ、気持ちが削られます。

家計にも、見えにくい影響がある

保育園に預けられない日のしんどさは、気持ちだけではありません。

家計にも、じわっと影響します。

仕事を休めば、有給休暇を使うことになります。
有給が足りなければ、収入に影響することもあります。
フリーランスや時給制の働き方なら、その日の収入がそのまま減る場合もあります。

たとえ収入がすぐに減らなくても、別の出費が増えることがあります。

疲れて自炊できず、惣菜や外食に頼る。
子どもの気を紛らわせるために、急に必要なものを買う。
親がぐったりして、家計簿や支払い確認が後回しになる。

一つ一つは小さくても、しんどい日が続くと家計のリズムは崩れます。

経理の目線でいえば、数字に表れない負担ほど見落とされやすいです。

「今日は外食が増えた」
「今月は出費が多い」
「有給が減った」

数字だけを見ると、管理が甘いように見えるかもしれません。

でも、その背景には、保育園に預けられなかった日や、子どもの体調不良、親の疲れがあることがあります。

家庭の家計は、会社の帳簿ほどきれいに整理できません。

暮らしの疲れが、そのまま数字ににじむことがあります。

だから私は、子育て家庭の家計を見るとき、「何に使ったか」だけでなく、「なぜそうなったか」も少し見たいと思っています。

責めるためではなく、次に崩れすぎないようにするためです。

メンタル不調があると、余白のなさがこたえる

メンタル不調があると、予定変更のダメージが大きくなることがあります。

もちろん、人によって違います。

でも少なくとも私の場合、朝の予定が崩れるだけで、頭の中がいっぱいになる日があります。

今日はこの順番で動こう。
ここで休もう。
この時間に仕事を進めよう。

そう考えていたものが、保育園に預けられないことで全部組み直しになります。

元気な日なら、なんとか切り替えられるかもしれません。

でも、うつの波がある日や、前日から疲れが残っている日は、その組み直しだけでかなり消耗します。

「親なんだから当たり前」

そう言われたら、その通りなのかもしれません。

でも、その言葉だけでは、しんどさは軽くなりません。

親も一人の人間です。

体調が悪い日があります。
気力が出ない日があります。
子どもを大切に思っていても、ずっと笑顔ではいられない日があります。

そういう親でも、子どもと暮らしていける仕組みが必要だと思います。

完璧な親だけを前提にした子育て支援では、現実の家庭には届きにくいです。

少子化対策は「産む前」だけの話ではない

少子化対策というと、これから子どもを持つ人への支援として語られることがあります。

もちろん、それは大切です。

でも、今すでに子どもを育てている家庭が、毎日どう暮らしているかも同じくらい大事だと思います。

保育園に預けられない日が続く。
仕事を休むたびに肩身が狭い。
夫婦のどちらかに負担が偏る。
頼れる人が近くにいない。
親のメンタルが限界に近い。

こういう日々の積み重ねは、「もう一人育てる余裕」や「子どもを持つことへの安心感」に関係します。

大きな政策だけではなく、日常の小さな不安が積み重なって、子育ての重さになります。

だから、保育園に預けられない日のしんどさは、家庭だけの小さな困りごとではないと思うのです。

社会の仕組みと、かなり深くつながっています。

保育園。
一時預かり。
病児保育。
ファミリーサポート。
職場の休みやすさ。
在宅勤務の柔軟さ。
地域の相談先。

こういうものが使いやすくなることは、子育て家庭の暮らしを支えます。

そして、それは結果的に、少子化問題を考えるうえでも大事な土台になるはずです。

家庭でできる、小さな備えもある

社会の仕組みが大事だと書きました。

そのうえで、家庭の中でできる小さな備えもあります。

わが家でも、まだ試行錯誤中ですが、保育園に預けられない日のために、少しだけ考えていることがあります。

ひとつは、「その日は普通の日ではない」と最初に認めることです。

いつも通り仕事をして、いつも通り家事をして、いつも通り家計も整える。

それは、かなり難しいです。

だから、預けられない日は最初から最低ラインにします。

ご飯は簡単でいい。
部屋は片づかなくていい。
家計簿は開かなくていい。
仕事は、どうしても必要な連絡だけ先にする。

それくらいまで下げておくと、少しだけ気持ちが楽になります。

もうひとつは、夫婦で「どちらが悪いか」を探しすぎないことです。

疲れていると、つい言葉がきつくなります。

「なんで今日なの」
「私ばっかり」
「そっちの仕事は調整できないの」

こういう言葉が出そうになる日もあります。

でも、本当は夫婦のどちらかが悪いというより、余白が足りないだけのことも多いです。

だから、できれば最初に「今日は緊急対応の日だね」と確認する。

うまくできない日もあります。
私も、きれいに言える日ばかりではありません。

それでも、「責め合う日」ではなく「なんとか乗り切る日」と考え直せるだけで、少し違います。

預けられない日にも、親が責められすぎない社会へ

保育園に預けられない日は、どの家庭にも起こります。

子どもは体調を崩します。
予定は変わります。
親にも限界があります。

それなのに、そのたびに家庭だけで全部を抱え込む形だと、子育てはどんどん苦しくなります。

少子化問題を考えるとき、私はもっと「預けられない日」のことも話していいと思っています。

大きな数字の話だけではなく、朝のリビングで起きていること。
仕事の連絡をしながら、子どもの相手をしていること。
疲れて惣菜を買い、家計簿を開けないまま寝ること。
夫婦でどちらが休むかを話し合うこと。

そういう日々の現実が、子育てのしやすさを作っています。

子どもを産み育てやすい社会は、きっと特別な家庭だけがうまく回る社会ではありません。

しんどい日がある家庭でも、なんとか暮らしていける社会。
親が完璧でなくても、子どもが安全に過ごせる社会。
預けられない日にも、親が必要以上に責められない社会。

そういう支えが増えることが、少子化対策の土台になるのだと思います。

今日、保育園に預けられなくてしんどかった人がいたら。

まずは、自分を責めすぎないでほしいです。

一日が予定通りに進まなかったとしても、子どもが安全で、家族が今日をなんとか終えられたなら。

それだけで、かなり大きなことです。

完璧に回せなくても大丈夫です。

預けられない日のしんどさは、親の努力不足ではなく、暮らしの余白の問題でもあります。

そのことを、少しずつ言葉にしていきたいです。

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