谷村新司の死と「どうせ死ぬんだから」
谷村新司の訃報を聞き、SNSで、「エロ本」「ビニ本」の話題で盛り上がっている界隈があった。
谷村新司の訃報、私以上の年代だと「エロ本のコレクションはどうなるの…?」と思ったはず。ご冥福をお祈りします
谷村新司の訃報、私以上の年代だと「エロ本のコレクションはどうなるの…?」と思ったはず。ご冥福をお祈りします
— サムソン高橋 (@samsontakahashi) October 16, 2023
谷村新司さんといえば今やアリスや昴の方と認識されている方が多いと思うが ラジオDJで「エロ親父」として認識されていた事ももっと知られて欲しいとか思う
谷村新司さんといえば今やアリスや昴の方と認識されている方が多いと思うが
— こば@ジェミニのサガっ子クラブ (@koba200x1) October 16, 2023
ラジオDJで「エロ親父」として認識されていた事ももっと知られて欲しいとか思う pic.twitter.com/AMyJ8ndDVB
谷村新司 ビニ本コレクション5千冊の収集と処分を語る
まさにわが世代、という感じがする。
1970年代に青春を送った世代ですね。ど真ん中は、いま60代半ばから後半くらい。
谷村新司は1970年代、深夜ラジオのDJで人気を博した。そこでは、下ネタが名物だった。
われわれは、それを聞きながら受験勉強をしていた。
「ビニ本」っていうのが、まさに1970年代後半的な話題ですからね。
それ以降の世代にとって、谷村新司は「大物ミュージシャン」かもしれないけど、われわれの世代には、もう少し親しみある「アニキ」といった感じ。
それは、タモリとか、ピンクレディとか、長渕剛とかにも共通ですね。1970年代後半に頭角を現したけど、まだごく若くて、われわれの「おにいさん」「おねえさん」という感じだった。
だから、谷村新司の死は、すごく身近に感じる。「親」の世代ではなく、「兄弟」の世代の死ですからね。
死が身近に迫ってきたという感覚がある。
谷村がラジオでやっていた名物コーナーの名前を借りれば、老人にも「天才・秀才・ばか」がいる。
谷村は、老人になっても天才老人だったろうけど、私なんかはせいぜい「秀才」ですね。
老人になって、世間様に迷惑をかけないよう、細々とまじめに生きている。
なるべく介護とかの世話にならないよう、健康に気をつけたりして。
なるべく生活保護の世話にならないよう、節約にいそしんだりして。
でも、ときに「ばか」になりたいときがある。
どうせもうすぐ死ぬんだから、と。
どうせ死ぬんだから、健康なんか気にすることない。暴飲暴食喫煙無運動で欲望のままに生きればいい。
有り金全部、パッと使って、足りなきゃカネを借りるだけ借りて踏み倒せばいい。どうせ死ぬんだから。
老人なら、この気持ちはわかってもらえるんじゃないですかね。
自分が持っているもの、カネも、モラルも、人間関係も、すべて「生きている」前提で意味がある。
死ぬんだったら、全部、関係なくなる。
谷村の死を聞き、「秀才」をやめて「ばか」になりたくなった。
