トランプショックで雑誌が売れる&「図書新聞」の断末魔
日米で株価が暴落なんて話を聞くと、出版にいた時の習慣で、「よっしゃ! 雑誌が売れる!」と思ってしまう。
マスコミってのは、人の不幸で儲ける。人殺しがないと新聞記事は埋まらないし、朝日・毎日なんてのは戦争のたびに部数が伸びて今がある。
平和がいちばん困る。
今回のトランプの関税「攻撃」も戦争みたいなものだから、メディアの書き入れ時ですね。
(すみません、被害に遭われた方は、これ読まないでください)
米国主導ということで、1985年のプラザ合意を思い出す人が多いでしょう。
今回の関税措置も、「プラザ合意2.0」が目的だという記事も見た。もうドル安に動いている。
「内需主導に構造転換を」みたいな掛け声も、あの頃と同様に聞こえる。
トランプのやり方は出鱈目だという人は多いけど、当時のレーガンの経済政策も「ブードゥー経済学」なんて呼ばれてバカにされた。
トランプとレーガンは、同じ共和党保守の高齢大統領とはいえ、肌合いがちがう。でも、メディアから馬鹿にされがちなのは同じですね。
あの時の教訓から、デタラメなようで、案外よく考えられているかもしれないと思う。
プラザ合意は、日本で(円高不況対策としての)バブルを呼んだけど、同時に、ソ連を崩壊に追い込む序章でもあった。
今回のトランプの関税措置も、最終的には中国を追い込むためではないかという気がするけど、どうでしょう。
トランプは「武器」を使わない「戦争」を好む。
中国経済圏のヴェトナムが、さっそくアメリカに泣きついてきた、とトランプは嬉しそうにSNSに書いていた。
Just had a very productive call with To Lam, General Secretary of the Communist Party of Vietnam, who told me that Vietnam wants to cut their Tariffs down to ZERO if they are able to make an agreement with the U.S. I thanked him on behalf of our Country, and said I look forward…
— Donald J. Trump Posts From His Truth Social (@TrumpDailyPosts) April 4, 2025
まあ、プラザ合意の時は、日本は中曽根首相、竹下蔵相で、大喜びでアメリカに協力していましたが。
今回は、そこが違う。
でも、中国が最終標的だとすれば、アメリカが日本をひどい目に遭わせる動機はないはず(日本の政権が中国寄りだと別だが)。
まあ、経済のことは知らない。
知っているのは、バブル崩壊後、日本の長期不況が始まり、銀行危機が言われた時に、雑誌がいちばん売れたってことだな。
1990年代の後半のことです。
都市銀行や大手証券会社が潰れる、というのは、戦後の日本社会にとって未曾有の出来事でした。(北海道拓殖銀行や山一證券が潰れた)
「大恐慌が来る」と見出しをつけてれば、毎週飛ぶように売れた。各誌そんな調子でした。
今振り返れば、あれは、出版界にとって最後の好景気でした。
今は当時と違って、経済危機だからと、「紙」に情報を求める人は少ないだろうな。
ちなみに、当時の新聞記者は、部署にもよるけど、株の売買はなんとなく禁じられていた。インサイダーを疑われると困るから。
大昔には、紙面に載る前の株価情報で、大儲けした新聞社員もいたそうです。
まあ、それもあって、私は株を始める機会を逸して、今に至ります。
だから暴落してもへっちゃらです。インフレになって、年金が増えないと困るだけ。
おかげさまで、貧乏だけど、呑気なもんです。
*
それはそうと、昨日からの「図書新聞」のXのポストが深刻だ。
読者の皆さまへ
平素よりご愛読をいただき、ありがとうございます。
昨年に創刊75周年を迎えた本紙ですが、残念ながら苦境が続いており、なお存続の危機にあります。あまりに先行きが不透明なため、この4月より、1年間での定期購読の受付を停止させていただきます。(つづく)
(図書新聞 2025/4/4 18:09)
読者の皆さまへ
— 図書新聞 (@toshoshimbun) April 4, 2025
平素よりご愛読をいただき、ありがとうございます。
昨年に創刊75周年を迎えた本紙ですが、残念ながら苦境が続いており、なお存続の危機にあります。あまりに先行きが不透明なため、この4月より、1年間での定期購読の受付を停止させていただきます。(つづく)
以前にも同じ文言をここで申し上げましたが、繰り返し申し上げます。もはや本紙に残された時間はあまりないかもしれません。しかし、他にはない紙面を、新たに生まれる一冊一冊の書物を大切にする読者の皆さまに、誠心誠意お届けしてまいります。「最後」までご愛顧のほど、なにとぞお願いいたします。
(図書新聞 2025/4/4 18:13)
以前にも同じ文言をここで申し上げましたが、繰り返し申し上げます。もはや本紙に残された時間はあまりないかもしれません。しかし、他にはない紙面を、新たに生まれる一冊一冊の書物を大切にする読者の皆さまに、誠心誠意お届けしてまいります。「最後」までご愛顧のほど、なにとぞお願いいたします。
— 図書新聞 (@toshoshimbun) April 4, 2025
次号の本紙は、歴史を紡ぎ、ほどき、編み直すたゆみない営為にかかわる書物批評特集。本紙の歴史も風前の灯ですが、いちど切れると再興は難しい媒体です。いまから50年前、経営に窮した創業者田所太郎の自死で休刊した経緯がありますが、一年後に出版界の後押しで再出発できました。しかし今回は……
(図書新聞 2025/4/4 20:55)
次号の本紙は、歴史を紡ぎ、ほどき、編み直すたゆみない営為にかかわる書物批評特集。本紙の歴史も風前の灯ですが、いちど切れると再興は難しい媒体です。いまから50年前、経営に窮した創業者田所太郎の自死で休刊した経緯がありますが、一年後に出版界の後押しで再出発できました。しかし今回は…… pic.twitter.com/yRmrhX7aTi
— 図書新聞 (@toshoshimbun) April 4, 2025
「本紙の歴史も風前の灯」・・・。
なんか、悲惨なことになっている。
私の現役時代にも、潰れそうになった有名メディアや出版社は多かった。
「毎日新聞社」から始まって、「平凡社」「河出書房」「中央公論社」など。
でも、「新社」になったりして、結局生き延びてはいる。
いっぽう、「創文社」など、消えていった会社も多かった。
「未来社」は、まだやってんだっけ・・?
ピンチをチャンスに変えるのが、本来の出版だと思うけど、これはいよいよ駄目かもしれんねえ・・。
