見出し画像

ABBA復活! 興奮してきた

ABBA復活のニュースが世界を駆け巡った。

まさかこんな日が来るとは思わなかった。

アグネッタ 71歳

ビョルン 76歳

ベニー 74歳

フリーダ(アンニ=フリッド) 75歳

ABBAじゃなくBABAだ、とか言われそうだが。

これも世界人口の高齢化の恩恵だろう。


われわれ(1960年代生まれ)の世代にとって、ABBAとカーペンターズは、複雑な存在だったと思う。

私はどちらも好きだった。でも、素直に好きと言いづらい雰囲気があった。

われわれがティーンエージャーだった70年代は、なにしろパンク全盛の時代である。

素人臭い、ラフな音響が好まれる中で、ABBAやカーペンターズの洗練された音楽は、時代錯誤と思われた。

くわえて、カーペンターズの「古き良きアメリカ」イメージは、当時のニクソン政権に好かれてホワイトハウスに招かれたりして、「共和党ポップ」だと政治的にも嫌われた。

そしてABBAのほうは、最初はディスコ音楽だと思われていたし、スウェーデンのバンドだから政治色はなかったが、やがてcampyという概念と結びついた。

キャンピーという言葉は、スーザン・ソンタグが紹介して日本でも知られるようになったが、要するに「オカマっぽい」という意味だ。今から振り返れば、それは最先端の感覚だったのだが、当時は色物風に見られた。

ABBAの曲が、いわゆるLGBTのアンセムのようになったのは、映画「プリシラ」などで確認できる。

ABBAも、カーペンターズも、あれほど世界的にヒットしたにも関わらず、評論家筋から正当な評価を得られないまま、悲劇的な解散をした印象がある。

ABBAの解散については、アグネッタの心の病のように聞いていた。カレン・カーペンターも同様だったので、「悲劇的」の印象があるのだ。

しかし、ABBAの音楽的影響は、思っている以上に大きいのではないか。

それは、Kポップなどに表れている。TWICEの楽曲は確かスウェーデン人が作っていて、ABBAの影響を受けていると言っていた。

Kポップに代表される、良質で無国籍のポップは、みんなABBAの遺伝子を受け継いでいる。

「ダンシング・クイーン」は、われわれの世代にとっては、もちろん特別な曲だ。

私が個人的に特に好きなのは、「ダズ・ユア・マザー・ノウ」と「エンジェル・アイ」。

他にも、「ブーレ・ブー」や「アイ・アム・ザ・タイガー」「ウィナー・テイク・イット・オール」など、好きな曲を挙げ始めたらキリがない。

しかし、「チキチータ」と「フェルナンド」は嫌いだった。カーペンターズの「シング」が嫌いなのと同じで、幼稚に感じる。

でも、それ以外はだいたい好きだ。

新曲のdon't shut me downをしみじみ聞いてしまった。アグネッタの声は低くなったが、甘い声質の魅力は変わらない。

I still have faith in You のフリーダの声も、まだ潤いを失っていない。

カーペンターズが復活することは永遠にないが、ABBAが(寿命という締め切りに)間に合ったことを心から喜びたい。

いいなと思ったら応援しよう!