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「住」と「通勤」の貧困

昨日のめいろま(谷本真由美)さんのツイートに考えさせられた。

都内はあれだけ電車が混雑ならそりゃ一年中不機嫌な人だらけになるし、性格も曲がるし、精神的におかしくなる人だらけになるよ。特に夏場は地獄だねこれ。生活環境が不快で過酷だから意地悪になるのよ…欧州の人が適当だが、わりと大らかで楽しげなのは、あれ明らかに通勤が楽で、住環境が良いから。

イギリスはじめ欧州は仕事が日本よりはるかに楽なのは本当。とにかく楽にやることに注力するから。そのかわり商品はたくさんはないし、食べ物もなんも雑だけども、イライラした人は少ないし、仕事は定時で終わったりリモートワークだらけ。夏も日本ほど暑くないし。物理的に快適なんよ

日本は食べるものは最高に良くて、雑貨や文房具は最高品質で安いんだけど、都市部は通勤や移動、住環境、街の景観が最悪で、はっきりいって発展途上国レベルなんだよなあ…地方も住宅が貧弱すぎて物理的に不快感がすごい。夏暑く冬寒い。なんでこうなるのかよくわからないけど。

欧州と北米は、日本とは力を入れるポイントが違って、あの人らはまずインフラをガンガン整備して住環境を整えて、物理的に快適な環境にすることにすごく金を使う。その他はその次なんだよなあ。物理的に快適じゃないと全てうまくいからだね。ただ欧州も南下するほど優先順位が食い物や見た目になるけど


いかにも「出羽守」の意見と思うかもしれないけれど。

しかし、首都圏に住む人なら、共感せざるを得ないのではないでしょうか。

「住環境」と「通勤環境」が途上国並み。

それが日本の貧困の象徴であり、核心なわけです。

いま、安い日本と言われ、日本が貧しくなっているのが誰の目にも明らかになりつつあるけど。

でも、「住環境」と「通勤環境」は、戦後ずーっと貧しかった。

この2つが貧しかったから、「豊かになった」と言われている間も、日本人の心は貧しかった。

その2つが貧しいまま、他も貧しくなってボロボロになりつつあるのが今の日本ですね。

めいろまさんも言う通り、「住」と「通勤」の貧しさ、辛さは、夏になるととりわけ感じる。

前にも書いたけど、結局私は、何十年たっても通勤の苦しさに慣れず、早期リタイアを考えるようになった。

今日も首都圏で会社に行く人は、その辛さを痛感するだろう。

めいろまさんは、「なんでこうなるのかよくわからない」と言う。

私は昨日、たまたまYouTubeで「汐見台団地」の記録映画を見ていた。すると、「なんでこうなったか」わかる気がした。


これは、横浜市磯子区に汐見台団地ができた時のPR映画です。

これを見ていると、住宅不足と通勤地獄が、この映画が作られた1968年ごろ、すでに耐えがたいレベルだと認識されていたのがわかる。

神奈川県住宅供給公団が作ったこの映画は、以下のことを訴える。

横浜の根岸湾を埋め立てて工業地帯ができました。でも、働く人の家が近くにないのに気づきました。だから近くの山を無理やり切り開いて団地を作りました。ここに住んだら工場への通勤が楽ですよ・・・

なるほど、こんな風に付け焼き刃で住宅地が作られていったのが、首都圏の戦後だったんだな、とわかるわけです。

新しい広大な土地は工業地帯のために作る。その付属品として、小さなマッチ箱みたいな労働者収容施設を作る。その繰り返しだった。

めいろまさんの言う「まず人にとって快適な物理的環境を作る」発想がない。工業にとって効率的な環境を作り、人の快適さは二の次。

やがて京浜工業地帯に人が向かわなくなり、東京の中心に職場が集中することで、通勤地獄がますますひどくなる。住環境の貧しさはそのままで。

それが日本の戦後の「豊かさ」の実質だったわけですね。

首都圏の勤め人の皆さん、今日もお勤めご苦労様です。

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