最初のヤクザ
YouTubeで無料公開中の「花と竜」のことを書いたからでしょう。
YouTubeのAIが、次に、同じ北九州市・若松を舞台にした映画「日本大侠客」を勧めてきました。
でも、違法物だったらしく、すぐ消えたw

「日本大侠客」は、鶴田浩二が、若松の大親分「吉田磯吉」の若き日を演じた映画です。
ヤクザと言われますが、吉田磯吉は、若松の発展に尽くしたとして、若松の高塔山に銅像になって立っているような人物。
この「大侠客」も、その偉人を描くというので、当時の若松の商店会とか、婦人会とかの全面協力で作られています。
藤純子や近衛十四郎が共演している、面白い映画です。
吉田磯吉は、「近代ヤクザの祖」とも言われます。
吉田磯吉と、「花と竜」の玉井金五郎は、若松の顔役の先輩・後輩であり、かつ政治的には対立し合う関係でした。
石原裕次郎が金五郎を演じた1962年の「花と竜」では、芦田伸介が吉田磯吉を演じていました。


中村錦之助が金五郎を演じた1965年版「花と竜」では、月形龍之介が吉田磯吉を演じました。
高倉健が金五郎を演じた1969年版「花と竜」では、若山富三郎が吉田を演じました(ただし役名は吉田機青)。

九州北部における、吉田家、玉井家、そして政界フィクサーの杉山家の関係は、大変興味深く、しばしば研究の対象になっています。

私も、火野葦平研究の延長で、このあたりを勉強しなければならないと思っています。
いずれにせよ、若松や小倉など、北九州は昔から荒っぽい人気(じんき)で知られます。
若松には「近代ヤクザの祖」吉田磯吉の銅像が立ち、小倉には、やはり博徒の「無法松」松五郎の碑があります。
博徒の銅像や碑がある自治体は、他にあんまりないでしょう。
そういう風土から、工藤会のような凶暴な暴力団も生まれてきたわけで、元北部九州人としては、申し訳ない気がします。
でも、吉田磯吉とか、玉井金五郎とかは、そういう暴力団ではなく、いわゆる侠客、正義の「親分」でして、一緒にしてほしくない、とも思います。
今、ヤクザは、日本から排除されつつありますが、北九州の歴史に残る、その最良の文化だけを保存できないものでしょうか。
<参考>
