【速報】作曲家、カイヤ・サーリアホ死す
フィンランドの現代作曲家、カイヤ・サーリアホ(Kaija Saariaho 1952年生まれ)が6月2日、パリの自宅で亡くなった。享年70歳。
The composer Kaija Saariaho has died at the age of 70. She was one of the leading creative figures of her generation. Explore her life and music... https://t.co/H4ulgOqD6n
— Gramophone (@GramophoneMag) June 2, 2023
生きている作曲家の中で、最も演奏されている1人だった。noteで1月に取り上げたばかりだ。
2022年の演奏回数で、男性も含めた存命作曲家の11位、女性ではソフィア・グバイドューリナ、アンナ・クラインにつづいて3位だった。
2022年、最も演奏された存命作曲家(bachtrack調べ)
Top 20 contemporary (living) composers (☆印が女性 11位以下は女性のみピックアップ)
1. Arvo Pärt
2. John Williams
3. John Adams
4. Thomas Adès
5. Philip Glass
6. Jörg Widmann
7. Sofia Gubaidulina ☆
8. Anna Clyne ☆
9. Wolfgang Rihm
10. Sir James MacMillan
11. Kaija Saariaho ☆
12. Olga Neuwirth ☆
14. Unsuk Chin ☆
15. Cecilia McDowall ☆
16. Anna Thorvaldsdottir ☆
19. Missy Mazzoli ☆
20. Errollyn Wallen ☆
現代作曲家の中でも、きわめてスケールが大きく、美しく壮大でかつ神秘的な音響空間を築く作曲家だった。
サーリアホ「オリオン」(2002)
サーリアホ「ラテルナ・マジカ(マジック・ランタン)」(2008)*本人が登場してインタビューに答える
サーリアホ「6つの日本庭園 武満徹を偲んで」(1994)*1993年夏に京都の庭園を訪れたときの印象を音にしたもの
マルチメディアアーティストのフランス人、ジャン=バティスト・バリエールと結婚し、2人の子供がいる。
家族名で以下の声明が出ている。

家族によれば、2021年2月に脳腫瘍と診断されたが、意識は最近まではっきりしており、作曲活動を続けた。骨折により車椅子生活を余儀なくされ、免疫不全症でコロナに2度感染した。死因は脳腫瘍(brain cancer)。
遺作のトランペット協奏曲は8月に初演される。
あまりに早い死に驚く。
彼女の音楽への注目と評価はこれからも上がっていくだろう。
ご冥福を祈りたい。
