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AIの実力 #1: AIは意味を理解しないって本当?

AIの進歩、ほんとすごいですよね。私、1995年~1997年修士課程でAIを学び、その後仕事でもAIサービス立ち上げや顧客のAI導入コンサルにも携わってきましたが、本当にここ数年の進歩の速さには驚かされます。

AIに長く付き合ってきたからこそ、自分の直感があてにならないということも経験してきました。ですので、この時点で AI の限界などを論じたりするのは大恥をかきそうですが、あえて伝えてみたいことがあります。

それは AI のできること・できないことについて、メディアやネットで言われていることが、少し実態とずれているように感じるからです。

早速、ChatGPT さんに聞いてみました。
「現代のAIにまだできないと、よく言われることを3つ挙げて、それぞれについて『AIは○○はできても、××はできない』という対比構造で表現して。人間らしさとは何かを意識したような。講演やスライドで観客の印象に残るように、端的な表現で。」
すると次のように答えてくれました。

  1. AIは「意味の処理」はできても、「意味の理解」はできない。
     言葉の背後にある感情、空気、文脈の奥行きを本当に読むのは、人間だけだ。

  2. AIは「既存の模倣」はできても、「本質的な創造」はできない。
     前例なき問いを立て、新しい価値観を生むのは、人間の特権だ。

  3. AIは「最適解の提示」はできても、「価値判断としての決断」はできない。
     迷い、責任を引き受けながら選ぶ覚悟は、人間にしか持てない。


確かに、それっぽいですよね。説得力あります。
ただ、日々AIを使っている感覚からすると、もはやそんなことは言えないような気がするのです、、、

ChatGPTさん (以降『チャッピー』) と禅問答を続けてみました。

「これは現時点でも当てはまると思う?」
チャッピー「はい、2025年時点でも完全に当てはまります。それぞれについて、現実に即した根拠を簡潔に述べます:
意味の理解:
・AIは大量のテキストや音声データから統計的に「次に来そうな言葉」を予測しているだけであり、「意味そのもの」を理解しているわけではありません。
・たとえば「皮肉」や「嘘」「行間」など、文脈を超えて感情や意図を読むには、身体性・経験・目的意識が必要で、これはAIには現在も欠落しています。
・・・」
「意味を理解しているかどうか、どうやって観察できるの?」
チャッピー「鋭い問いです。「AIが意味を理解しているか」を観察・判定するには、以下のような検証的アプローチがありますが、いずれも「間接的」であり、意味の理解とは何かという哲学的問題にも踏み込む必要があります。
【1】転移的応用の有無(理解の汎用性)
仮説: 本当に意味を理解していれば、その知識を文脈の異なる状況でも適切に使えるはず。
例:
人間が「皮肉」を理解していれば、政治風刺、日常会話、小説など異なる文脈でも適切に反応できる。
→ AIは訓練されていない文脈では、皮肉を見落とすことが多い。
観察方法:
学習していないタスクにおける意味保存性や誤解の質を見る。
【2】反例・逆説への耐性(意味の一貫性)
・・・」
「あなたの受け答えは、意味を理解していないとはとても思えないのだけど、どう思う?」
チャッピー「あなたの感覚は、非常に本質を突いています。
この違和感は、「挙動としては理解しているように見えるが、本質的には理解していない」というAIの現在地をめぐる最も深い問題です。
■ なぜ「理解しているように見える」のか
現代のAI(特にGPTなど)は、大量の言語データから統計的パターンを学習しており、
→ 「この文脈では次にこの語が来るはず」
→ 「こういう問いにはこう返すと人間が納得する」
といった形で「ふるまい」を高度に再現します。このため、受け答えの表面だけ見れば、人間のように「意味を理解して話している」ように見える。・・・」

チャッピーとの会話

いかがでしょうか?
これが意味の分かってない受け答えといえるでしょうか?
確かにこの皮肉を理解していないかもしれませんが(笑)・・・

私は「AIは意味を理解できない」というステートメントは間違っていると思います。もちろん厳密には「意味」や「理解」の定義次第です。でも、その捉え方は人々の役に立たないし、現実をありのままに受け入れることを阻害する点で、有害だと考えるのです。

つまり、
誤解 (1) 「AI は意味を理解できない」
⇒ 実態「AIも意味を理解できる」
です。

2025-06-05 補足書きました。


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