ライフル射撃とアーチェリー
何用の靴だか分りますか? ライフル射撃やピストル射撃の立位の時に使われる競技用の靴です。足首をしっかり固定する。そして地面との接地面を広くとるように靴底は平らで面積が広くなっています。

足の裏には実際に体重を支えている「有効支持表面」と、実際に地面と接していても体重を支える仕事には参加していない「総体支持表面」というものがあります。そして重要なことは、靴を履いた時、素足の時のそれと比べて有効支持表面が著しく増大する点です。

そんな難しい話をしなくても、どちらの靴の方が安定するでしょうか。左はバスケットシューズ、右はジョギングシューズです。
つま先やかかとがまくれ上がったり、底の面積が小さい靴は立位での安定性に欠けるばかりか、不安定になった時に踏ん張りが効きません。

今でこそ、市販される「アーチェリーシューズ」はなくなりましたが、昔はアシックスもミズノもアーチェリーシューズを販売していました。

アシックスはまだ合併する前のオニツカタイガーの時代ですが、1973年にアイデアを出し、試作のアーチェリーシューズを履いていました。ミズノは同じように1979年に試作してもらい、1980年から販売を開始しました。
どちらも接地面積を広くとり、それに加えて雨天での対応として水の入りにくい、防水性の高い仕様にしました。
アーチェリーシューズを作ったのは日本のメーカーだけかというと、そうではありません。

アディダスも作っています。1979年ベルリン世界選手権の時、もらったものですが、ターゲットカラーの3本線に「ARCHERY」の金文字。ただし残念なことに、こちらはどちらかというとフィールドアーチェリー用です。向こうでは、ターゲットよりフィールドの方がメジャーなのでしょう。底は凸凹で山歩きには良さそうな滑りにくい靴です。
昔は、必ず雨具や着替えの用意と一緒に、例えば世界フィールドでは、荷物になるのに日本からスパイク付きの長靴を持参したものです。ところが、最近は競技時間も短く、試合によってはシューティングライン上も整えられているので、昔のように多くの準備をする必要もなくなりました。
しかし、だからといって、足元に注意を払わなくてよいというものではありません。我々のシューティングフォームの土台を支えるのは、足であり足の裏なのです。そのためにも、試合で履く靴くらいは選んでみてはどうでしょうか。矢取りも、走らなくてよい時代になったのですから。

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きっとあなたのアーチェリー人生は、素敵なものとなるでしょう。
