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スタッキングポイントとボウレングスの微妙な関係

弓の特性図ともいえる f-x曲線は、「ドローレングス」に対する「ドローウェイト」で描かれます。つまり、アーチャーの引き長さや弓の持つ「パワー」も性能の一部であり、それを無視した設計では、 安定した的中性能を発揮できないことを示しています。
この f-x曲線を見てください。「日本人が日本の弓で、世界の頂点に立つ」というヤマハのコンセプトのひとつです。体格やリーチで劣る日本人を前提に、最大の矢速と安定性をアーチャーに提供すべく設計されたものです。

「スタッキングポイント」が
「3本の曲線が交わる点」と交わるように設計されています。

そこでこの図でも分かるように、一般的に「スタッキングポイント」はアーチャーの引き長さが同じであっても、ボウレングスやストリングハイトが変わることで、位置が変化します。

そこでアーチャーが使う弓の長さ(ボウレングス)は、アーチャーの引き長さ(ドローレングス)によって決めなければなりません。それはスタッキングポイントをどこに置くかということです。
例えば、矢速を求めるために短い弓を使うと、スタッキングポイントが早くくるために、フルドローの手前から極端に硬くなってきます。矢速はアップしても、奥の硬い、精度の低い、安定に欠ける弓になります。また逆に、長すぎる弓ではスタッキングポイントの手前で狙うために、柔らかくは感じても、弓の持つエネルギーが小さくなり飛ばないだけでなく、リカーブ部分が伸びないために弓の性能が発揮されません。
では、自分に合った長さの弓を、f-x曲線もスタッキングポイントも分からない中からどうやって選ぶのか?

それにはこのような表から判断するのがいいでしょう。
自分が使う弓の長さは、この表や f-x曲線のグラフからも分かるように、スタッキングポイントの位置でフルドローができる弓の長さを選ぶことです。それが弓の性能を考える時の理想であり、最も扱いやすい弓となります。

そこで個人的アドバイスがあります。スタッキングポイントは点です。ではフルドローはこの点の手前が良いのか、それとも点を過ぎたところが良いのかです。あるいはスタッキングポイントの上で狙うのかですが、実際には市販の弓を購入して、このような選択やチューニングができるかというと難しいというか不可能が現実です。
ただ個人的には、スタッキングポイントの上で狙うより、スタッキングポイントを少し過ぎたあたりで狙える弓の長さを選ぶことをおススメします。手前の方がカーブがなだらかで柔らかく、狙うには最適です。しかし、そこから発射するとなると違います。カーブが少し立ち上がっている方が、リリースの瞬間のストリングが出ていくスピードが速く、鋭く射つことができます。そしてエイミング時にも、しっかりした安定感が得られます。狙いやすく、当てやすい感覚を与えてくれるでしょう。
そんな弓の長さを選ぶために、言葉を変えるなら、自分の身長より高い弓は使わないことです。

足の上に弓を置いていても、 チップは顔の前に来ています。

男性ならかかとを付けて立って、チップを地面に付けたなら、上のチップが口から目の前付近にくる弓の長さを選ぶべきです。決して身長より高い弓は使いません。女性は残念なことに64インチといった短い長さがなくなったので、身長より高い弓を選ぶしか仕方がないなら、66インチを選択するべきでしょう。男性と同じ長さの弓を選択することは、おかしいと思いませんか。

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亀井 孝のアーチェリーノート 貧しいアーチャーです。点数はお金で買えませんが、もしこの記事があなたのアーチェリーに幸運をもたらすと思われたら、チップをお送りください。 きっとあなたのアーチェリー人生は、素敵なものとなるでしょう。