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人生に必要な知恵はすべてシューティングラインの上で学んだ

アーチェリーを始めた1969年、試合は「6射6分」でした。なぜか知りませんが、その時学連のリーグ戦は「6射7分」のイレギュラールールでした。
6射6分は3射3分の時もありましたが、1990年代まで続き、1990年代末には「6射4分」「3射2分」になります。そして2023年から「1射30秒」「6射3分」になります。

それはともかくとして、先日「パラアーチェリー大会」に出場しました。完全な「障がい者」の試合です。障がい者は、「6射4分」とルールで決められています。ところが、「一般の方のオープン参加も認める」「公認申請します」という要項の付則によって、突然障がい者の試合であるにもかかわらず、「6射3分」で射てというのです。一般の試合に障がい者が参加するならわかりますが、障がい者の試合に健常者が入って健常者ルールを適用するというのです。

それもともかくとして、初めて「6射3分」をシューティングラインの上で過ごしました。これは健常者でも一度引き戻しをすれば、射つしかないところまで、選手を無視したルールになっています。ハラハラドキドキ、サイコロを振る試合です。「3分」は、開始と同時にカラータイマーが点滅するのです。
それに障がい者は、車椅子であれば体勢を整える時間や、ボウスリングがうまくはめられないだけで、30秒はロスします。障がい者に「6射2分30秒」で射てというのは、物理的に不可能です。障がい者差別です。

それもこれも、ともかくとして。
昔「6射6分」をシューティングラインの上で過ごしたことのあるアーチャーは分かるはずです。我々は、シューティングラインの上で、七転八倒悶絶しながら悩み、苦しみ、考え、人生について学んだのです。あの青春の時間があったからこそ、我々はこんなに立派なオトナになることができたのです。
それに比べて最近のコドモたちは、ただ速く射つだけです。悩み、苦しみ、考える時間は、どこにもありません。それで我々のような立派なオトナになれるでしょうか。どう思いますか?
カップヌードルを食べながら、みんなで考えてみましょう。

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亀井 孝のアーチェリーノート 貧しいアーチャーです。点数はお金で買えませんが、もしこの記事があなたのアーチェリーに幸運をもたらすと思われたら、チップをお送りください。 きっとあなたのアーチェリー人生は、素敵なものとなるでしょう。