見出し画像

目が見えなくって、アーチェリーができるの?

耳の不自由な方からメイルをいただきました。その方は難聴で雑音が入ってクリッカーの音が聞き取れないということです。そこで昔流行った、とまではいきませんが、1-2シーズン使われた「Thumb Clicker」の問い合わせでした。

1970年代終わりごろだったと思いますが、ドン・ラブスカのアイデアのようです。ただし、障がい者用の道具ではありません。オリンピックゴールドメダリストのジョン・ウィリアムスやルアン・ライアンもアウトドアの試合で使っていました。

要するに、我々の「クリッカー」は「音」を手掛かりとしていますが、そうとは限らないよ、という話です。「Thumb」は「親指」です。ここにクリッカーの板をヒットさせても射てるのです。個人的には、フルドローの手の形が合わなかったので「Index finger Clicker」に改良して使っていました。「皮膚」の感覚もありというわけです。

それよりもっと昔、全く耳の聞こえない方のアーチェリーを見たことがあります。その方は、我々と同じクリッカーを使ってられたので、「聞こえるのですか?」と聞くと、ハンドルの振動で感じると言ってました。

そんな大昔、クリッカーが発明されたころには、「視覚」に訴えるクリッカーもありました。たぶん、皮膚も視覚も反応の時間は「音」より速いと思いますが、それより大事なのは「集中力」です。
余談ですが、Thumb Clicker は写真のような「バネ」を使わなくても、ルアン・ライアンは「輪ゴム」で動くように工夫していました。「磁石」でも「おもり(重さ)」でもヒットさせられるので、ちょっとした工作で作れると思います。

ところで「Blind Archery」はご存じですか? まだパラリンピックには正式採用されていないようですが、目の不自由な人のアーチェリーです。とはいえ、ここでも「クラス分け」がややこしいようですが、例えば全くの全盲の方がどうやって弓を射つと思いますか。
これも大昔見たことがあるのですが、その頃はL字型の枠にセンタースタビライザーを当てて射っていましたが、今は三脚に取り付けたサイト(触覚照準器)を「手の甲や腕」に当てて射つようです。

世の中、いろんなアーチェリーがあって、いろんな射ち方があるようです。

いいなと思ったら応援しよう!

亀井 孝のアーチェリーノート 貧しいアーチャーです。点数はお金で買えませんが、もしこの記事があなたのアーチェリーに幸運をもたらすと思われたら、チップをお送りください。 きっとあなたのアーチェリー人生は、素敵なものとなるでしょう。