見出し画像

サイトピンはドットの中にある

練習でも試合でもいいのですが、あなたが突然 青や黒を射ってしまうミスを犯すことがあります。その時、サイトピンは青や黒にあったでしょうか?
なかったはずです。ただ、クリッカーが鳴る瞬間に、サイトピンが少しズレて赤に行ったことから、心のトラブルが起こって、射ち方がおかしくなって、大きなミスをしたはずです。もしその時ピンがズレても、正しい射ち方をすれば、矢は赤で止まったはずです。

エイミングは「サイトピンをゴールドに置く動作」です。では、あなたのサイトピンは的面でどれくらいの大きさに見えていますか? 一般に多くのアーチャーのサイトピンは、完璧に止まったとして、70mで10点は隠れるけれど9点よりは小さく、ゴールドの輪郭が見える程度に見えています。左的のような感じでしょうか。
9点の直径は29cmですから、エイミングは「約20cm」のドットがゴールドを狙っていることになります。ではこの20cmのドットの「中心」を想像してみてください。右的のように、ドットがゴールドの中心なら、そのドットの中心は10点のど真ん中にあります。

次にこのサイトピンが、震えながらゴールドの中を泳ぎまわることを想像してみてください。サイトピンがゴールドの中にある限りは、その中心は余裕を持って「10点」の中にあるのです。

この時、サイトピンは10点をとらえなくても、9点をとらえるだけで矢は10点に行きます。

オンラインも含めるなら、10点は 8点まで震えられ、9点はサイトピンが 7点まで震えてもいいのです。にもかかわらず、多くのアーチャーはサイトピンがゴールドから少しズレただけなのに、それが大変なことだと思い射ち方を修正しようと、大きなミスを犯すのです。

70mで350点を射つアーチャーは、的面で20cmに見える直径1mmのサイトピンの中心を無意識に感じて射っています。仮にピンがゴールドからはみ出たとしても、ピンの中心が10点の中にあるなら、何の不安を感じることもなくピンをゴールドの中で泳がせながら射つことができるのです。ところが中級者は、サイトピン全体を完璧に的の輪の中に止めようとして射っているのです。
もし、エイミングにテクニックがあるなら、それはピンの中心を見切る能力です。

サイトピンの震えられる範囲というのは、あなたが思っている以上に広く、あなたが思っている以上に大きく動くことができるのですサイトピンがこれだけゴールドからズレても、安心していつものように正しく射てば、矢は10点に飛んで行きます。サイトピンはドットの中にあるのです。

いいなと思ったら応援しよう!

亀井 孝のアーチェリーノート 貧しいアーチャーです。点数はお金で買えませんが、もしこの記事があなたのアーチェリーに幸運をもたらすと思われたら、チップをお送りください。 きっとあなたのアーチェリー人生は、素敵なものとなるでしょう。