【海外大会メタ】WBO大会入賞スコアレポート(2026/06/28〜07/11・2週間版)【ベイブレードX】
仮面A(エース)だ。今回からこのレポートは変わる。集計期間を2週間に広げ、毎週、最新2週間ぶんのデータを出していく。
理由は1つ。母数だ。1週間の大会数では、数字が偶然に振れる。29大会・延べ748人まで積めば、偶然は消える。残るのは環境の本当の形だけだ。今回はその初回——2週間版として最初の号になる。
📌 集計方法について 本レポートはユーザー主催の世界規模のベイブレード競技団体 WBO(World Beyblade Organization)の公開大会記録を元に、参加人数 × 順位係数(1位=3、2位=2、3位=1)で重み付けしたスコアを算出し、最大値100に正規化している。
「ランクドイベント」とは:WBOの公認イベントには「ランクド(Ranked)」と「アンランクド(Unranked)」の2種類がある。ランクドイベントはWBOの審査を経て認定された大会で、結果がWBOの世界ランキングポイントに反映される。本レポートはランクドイベントのみを集計対象としており、競技品質が担保された大会の結果だけを反映している。
集計期間:2026/06/28〜2026/07/11(開催日ベース) 対象:ランクドイベント29大会 / 延べ748人 データソース:WBO Winning Combinations(公開情報)
※今回は2週間版の初回だ。前回比は付けない。次回以降、2週前との比較を載せていく。
今週のランキング
ブレード
#1 | シャークスケイル | 100.0
#2 | ウィザードロッド | 92.7
#3 | エアロペガサス | 47.9
#4 | コバルトドラグーン | 29.4
#5 | メテオドラグーン | 23.3
#6 | シルバーウルフ | 16.0
#7 | ワイバーンホバー | 16.0
#8 | フェニックスウィング | 15.4
#9 | ドランストライク | 10.9
#10 | デルタ | 8.4
#11 | ゴーレムロック | 6.2
#12 | バレットグリフォン | 6.0
#13 | マミーカース | 3.7
#14 | ウィザードアロー | 2.8
#15 | ティラノビート | 2.7
※デルタ(#10)はCXメインブレード。エンペラー・ヴァルキリー・ユニコーン等の各ロックチップとの組み合わせをメインブレード単位で統合した数値だ。
ビット
#1 | Hexa(ヘキサ) | 100.0
#2 | Low Rush(ローラッシュ) | 95.1
#3 | Rush(ラッシュ) | 81.7
#4 | Free Ball(フリーボール) | 77.0
#5 | Elevate(エレベート) | 53.7
#6 | Kick(キック) | 52.4
#7 | Level(レベル) | 29.1
#8 | Narrow(ナロー) | 11.6
#9 | Jolt(ジョルト) | 11.5
#10 | Low Orb(ローオーブ) | 9.5
ラチェット
#1 | 1-60 | 100.0
#2 | 9-60 | 75.4
#3 | 1-70 | 39.5
#4 | 7-60 | 33.1
#5 | 3-60 | 32.7
#6 | 1-50 | 23.7
#7 | 7-70 | 8.7
#8 | 5-60 | 6.6
#9 | 3-70 | 4.7
#10 | 8-70 | 3.9
鉄板&注目カスタム その1——上位ブレードの「本命」と「異端」
カスタムは、このレポートで最も読まれるパートだ。だから厚くする。まずは上位5ブレードに、古株のシルバーウルフを加えた6種。
各ベイの鉄板(最も積まれた構成)と、注目(入賞は残したが最も使われていない構成)を並べる。本命がなぜ本命か、異端がなぜ勝てたか——両方見えて、はじめてそのブレードの幅がわかる。
シャークスケイル(#1)
鉄板:1-70 Low Rush(17件)。入賞60件の中で突出。高さ70で重心をやや上げ、Low Rushで動く——攻守の折り合いがこの1点に集まる。
注目:4-50 Low Rush(1件)。全ラチェット最低クラスの4-50で重心を極限まで下げた構成。相手の懐に潜る角度を最大化する尖った選択が、それでも入賞を残した。
ウィザードロッド(#2)
鉄板:1-60 Hexa(36件)。入賞58件の6割超がこれ。ラチェットは1-60で完全固定、Hexaで受ける。分岐の余地がないほど固まっている。
注目:1-50 Unite(1件)。Hexa一色の中で唯一Uniteを積んだ構成。低い1-50に守り寄りのビットを合わせた異端が、結果だけは残した。
エアロペガサス(#3)
鉄板:1-60 Rush(8件)/1-50 Rush(6件)。ラッシュ系が主軸。低めのラチェットで走らせる純アタッカー運用だ。
注目:8-70 Narrow(1件)。高さ8-70にNarrowという、持久・回避に寄せた変則。攻めの顔をした本来のペガサスとは逆を張って入賞した。
コバルトドラグーン(#4)
鉄板:9-60 Elevate(12件)。入賞20件中17件がElevate。このベイでElevate以外を握る理由が、今の環境にはほぼない。
注目:7-70 Wall Ball(1件)。Elevate一択の中で唯一の変わり種。高さ7-70にWall Ballを合わせた構成が、少数ながら結果を残した。
メテオドラグーン(#5)
鉄板:9-60 Elevate(6件)/7-60 Level(5件)。ElevateとLevelの二本柱。持久寄りにまとめる使い手が多い。
注目:0-60 Level(1件)。ラチェット「0」を積んだ極端な構成。刃の張り出しを最小化した0が、Levelと組んで入賞に食い込んだ。
シルバーウルフ(#6)
古株のブレードが、なぜまだ6位にいるのか。答えはカスタムの一点集中にある。
鉄板:9-60 Free Ball(7件)。入賞11件中10件がFree Ball。9-60を軸に、回転を長く保つスタミナ運用でしか上位に残っていない。
注目:9-60 Narrow(1件)。唯一Free Ballを外した構成。同じ9-60でもNarrowに振った1件だけが、別の勝ち筋を示した。シルバーウルフの生存線は「Free Ball+スタミナ」に絞られている——それが古株が上位に居続ける理由であり、同時に限界でもある。
鉄板&注目カスタム その2——今動いているベイを4種
上位の顔ぶれは毎回ほぼ変わらない。だからここでは、順位に関わらず今追うべきベイを取り上げる。今回はこの4種だ。
ドランストライク(#9・入賞8件) ビットはLow Rush系が軸。3-60 Low Rush・3-60 Jolt・各種Low Rushに散り、ラチェットは3-60を中心にしつつ幅がある。1点に決め打つのではなく、複数の高さ・ビットで入賞が点在している。これは「一撃で決める」ではなく「安定して繰り返し当てる」——連打型という設計思想と、実際のカスタム分布が一致している。剛性の高いブレードは衝撃を吸収せず相手に伝える。当てる回数で削るベイだ。
バレットグリフォン(#12・入賞3件) このベイはラチェットを持たない。ラチェット一体型ブレードとビットの2パーツ構成だ。だからカスタムの分岐点はビット1か所——今回はKick・Hexa・Merge が1件ずつ。ビット選択がそのままベイの性格を決める。緑の本体は真円で衝撃を面で逃がし、赤いバレットは接触の衝撃で展開する。展開のタイミングは相手依存でコントロールできない。運用の再現性より、機構そのもので戦うベイだ。
デルタ(CX・#10・入賞6件) 6件すべてが、オーバーブレード「ピーク」+アシストブレード「ヘビー」で一致していた。ここは1件の例外もない。分かれるのはロックチップとラチェット・ビットだけだ。
ロックチップはエンペラー3件・ヴァルキリー1件・ユニコーン1件・ドラン1件。ラチェット/ビットは 9-60 Kick が4件(エンペラー3+ヴァルキリー1)で本命、残りはユニコーンの1-50 Level、ドランの3-60 Narrow が各1件だ。
つまり今のデルタの鉄板は「ロックチップ=エンペラー/オーバー=ピーク/アシスト=ヘビー/9-60/Kick」に集約している。メタルブレード「デルタ」は左右非対称の2枚刃で、ピークのプリントをどちらの刃に合わせるかでアタック・ディフェンス・バランスを切り替えられる。オーバーとアシストが全件ピーク+ヘビーで揃った事実は、今の使い手がデルタを重量方向に振っていることを示す。
ウィップ(CX・入賞データなし) 日本発売直後のCXメインブレードだ。今回の集計期間・ランクド入賞データには、ウィップを積んだデッキは1件も出ていない。海外のアンランクド大会ではブラキオウィップ等の名前が散見されるが、ランクドの土俵には上がっていない。だから現時点で「強い」とも「弱い」とも言わない。【未確認】——これが正直な現在地だ。発売直後のベイに競技データを求めるのは早い。来週以降、ランクドに顔を出すかを見る。
今回のトピック
① 2週間・29大会で固まった「シャークスケイル+ウィザードロッド」55%
優勝29デッキのうち16デッキ、55%がこの2枚を同時に積んでいた。
1週間の集計だと、大会数が10前後で数字が振れる。ある週はどちらか片方が抜けて見えることもある。だが2週間・29大会まで母数を積むと、振れが消えてこの数字が残った。過半数だ。今の環境で上を狙うなら、シャークスケイルとウィザードロッドの2枚を骨格に据えるのが最適解——これは感覚ではなく、母数が担保した事実だ。
残る枠をアタッカーで攻めるか、コバルトドラグーンやメテオドラグーンでスタミナに寄せるか。勝負はそこで分かれる。だが土台の2枚は動かない。
② ビット三強とラチェット二強——「高さ60」に締まる盤面
ビットはHexa 100/Low Rush 95.1/Rush 81.7。この3つが上位を占める。週次では首位が入れ替わって見えるが、2週母数ではHexaが僅差で首位に立った。
ラチェットはもっとはっきりしている。1-60が100、9-60が75.4。この二強が3位以下を大きく引き離す。上位に並ぶラチェットは1-60・9-60・1-70・7-60・3-60——高さで見れば60が中心だ。
低い重心は押し出し耐性と着地の安定に効く。エクストリームスタジアムの傾斜で弾かれにくくなる方向だ。数字の収束は、物理の要求と噛み合っている。60が選ばれているのは流行ではない。勝つ構成が60に寄っている。
③ ゴーレムロック・ティラノビートの散発入賞——「定着」ではなく「点在」
ゴーレムロック6.2、ティラノビート2.7。どちらも入賞はある。だが中身を割ると意味が変わる。
ゴーレムロックの入賞は特定大会への集中で、環境全体に広がってはいない。ティラノビートも大会をまたいで1件ずつ点在する程度だ。母数を2週間に広げても、スコアは伸びなかった。ここが重要だ。1週間なら「新星が来たか」と見えたかもしれない。だが母数を増やして伸びないなら、それは定着ではなく一過性だ。
単発の入賞を「メタ入り」と読み違えると、次の週に裏切られる。2週間データの価値は、この誤読を潰せることにある。点在は点在として、事実の射程に留める。
俺は仮面A。来週も、最新2週間のデータを持って戻る。
参考資料——俺だけを信じるな、一次ソースを当たれ
・WBO Winning Combinations(Beyblade X):https://worldbeyblade.org/Thread-Winning-Combinations-at-WBO-Organized-Events-Beyblade-X-BBX ・World Beyblade Organization:https://worldbeyblade.org/ ・日本公式レギュレーション(ベイブレードX 大会ルール/タカラトミー):https://beyblade.takaratomy.co.jp/beyblade-x/
