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【調査資料】法の書 ― アレイスター・クロウリーが遺した禁断のテキスト


―「30日に一度、誰かが死ぬ占い師の調査記録」を補足するための記録―


※この記事は、連載小説『30日に一度、誰かが死ぬ占い師の調査記録』を補足するための調査資料です。

作中ではフィクションとして描かれる出来事もありますが、その背景には現実に存在した人物や事件が少なからず存在します。


現在調査中の
30日に一度、誰かが死ぬ占い師」において、

黒魔術や西洋魔術の調査を進めていると、
避けて通れない人物がいた。

それがアレイスター・クロウリーである。

クロウリーは独自のタロット体系を構築し、
現在でも世界中の占術家や魔術研究家に影響を与えている。

今回の調査では、
"鎌楽の占い師"との直接的な接点は確認できなかった。

しかし、

西洋魔術を調べる

クロウリーに行き着く
(トートのタロット)

法の書に行き着く

という流れは極めて自然であり、

今回の調査対象としては避けられない資料であった。

現時点では、あの女性との関連性は不明。

引き続き調査を継続する。


アレイスタークロウリー


「トートタロットを理解したいなら、法の書を読め」

そんな話を耳にしたことがある。

実際、私自身もタロットを調べていく中で、避けて通れない人物に行き着いた。

その人物の名は、
Aleister Crowley

近代オカルティズムにおいて最も有名であり、
そして最も危険視された男でもある。


トートのタロット

タロットを学ぶ人であれば、

ライダー版
マルセイユ版

このあたりは比較的早い段階で知ることになる。

そして少し踏み込むと、

Thoth Tarot

という独特なカードに出会う。

美しくも不気味。

神秘的でありながら難解。

初心者が見ても、

「なんとなく意味が分からない」

と感じるカードが多い。

私もそうだった。

そして調べていくと、

「トートタロットは法の書を知らないと本質的には理解できない」

という意見に何度も出会うことになる。


法の書とは何なのか

法の書は、

1904年にクロウリーが受け取ったとされる啓示文書である。

本人の主張によれば、
人間ではない存在から伝えられた文章を記録したものだという。

内容は非常に難解で、

  • 宗教書

  • 詩集

  • 神託

  • 魔術理論書

そのどれにも見える。

そしてそのどれにも見えない。

読んでみると分かるが、

「意味が分かりそうで分からない」

という独特の感覚が続く。


占いではなく魔術だった

面白いのはここである。

現代日本では、

タロット=占い

という認識が強い。

しかしクロウリーにとっては少し違う。

カードは未来を当てる道具というより、

意志を確認するための装置であり、

儀式の一部であり、

魔術実践のツールだった。

実際に彼は、

独自の展開法である

クロウリー・ディヴィネーション

を用いていた。

そこでは単純な吉凶判断よりも、

術者と宇宙の関係性を読み解くことが重視されている。

現代のタロット占いとは、
かなり思想が異なる。


賛否が分かれる本

この本は間違いなく人を選ぶ。

オカルト好きの中でも評価は真っ二つに割れる。

「人生観が変わった」

という人もいれば、

「ただの意味不明な文章だった」

という人もいる。

どちらも正しい感想だと思う。

なぜなら、

法の書は知識として読む本ではなく、

思想に触れる本だからだ。


袋とじ事件

ちなみに以前出版された版では、袋とじが存在していた。

表紙も怪しい、いや、恥ずかしい(苦笑

しかも、

「開封すると9ヶ月?以内に何かが起こる」

という演出付きである。

オカルト好きには面白い試みだったかもしれない。

しかし読者からは、

必要以上に煽りすぎだ

という批判も少なくなかった。

実際、法の書そのものが十分に怪しい本なので、

余計な演出はいらなかったという意見も理解できる。


■ 神代の調査メモ

トートタロットを理解したい。

そう考えたとき、多くの人はカードの意味を覚えようとする。

しかし調べれば調べるほど、別の結論に行き着く。

トートタロットを理解するためには、カードではなくクロウリーという人物を理解しなければならない。

法の書は、その入口としては最適だ。

ただし――

読後に理解できなくても安心してほしい。

おそらくクロウリー本人も、それを想定して書いている。


評価

★★★★☆(4/5)

おすすめ度

  • オカルト好き:★★★★★

  • 魔術研究:★★★★★

  • トートタロット利用者:★★★★★

  • 一般読者:★★☆☆☆

  • 分かりやすい解説本を求める人:★☆☆☆☆

関連調査記録

  • トートタロットとは何か

  • アレイスター・クロウリーという人物

  • ゴールデンドーンと近代魔術

  • トートの書

  • 月夜の断罪とタロット儀式の共通点

誰かを呪い殺したいと願うほどの憎しみを抱いた人間の方なのではないか、と。



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