離婚した日の夜|離婚のリアル#6
家を出たあと、
しばらく車の中にいました。
どこに行くわけでもなく、
エンジンもかけずに、
ただ座っていました。
静かでした。
あれだけ三年も悩んで、
ようやく決めたはずなのに、
不思議と何も考えられませんでした。
少しだけ、ほっとしている自分もいました。
でも同時に、
これでよかったのか、という気持ちもありました。
正解は、わかりません。
そのまま、新しく借りた部屋に向かいました。
まだ何もない部屋でした。
カーテンもなくて、
外の明かりがそのまま入ってきました。
荷物もほとんどありません。
生活感のない部屋で、
一人で座っていました。
やっと静かになったはずなのに、
どこか落ち着きませんでした。
娘のことを考えました。
あのとき言われた言葉。
「空気悪いよ」
あの一言が、
ずっと残っていました。
これでよかったのかは、
今でも分かりません。
でも、あのまま続けることが
正しかったとも思えませんでした。
離婚した日の夜は、
すっきりするものでも、
前向きになれるものでもありませんでした。
ただ、静かでした。
そして、少しだけ、
自分の人生に戻ったような気がしました。
離婚を考えていると、
どうしても正解を探してしまいます。
でも実際は、
どれが正解だったかなんて、
あとになっても分からないのかもしれません。
それでも、
自分で決めたことなら、
受け入れていくしかないんだと思います。
今、悩んでいるあなたも、
すぐに答えを出さなくていいと思います。
悩んでいる時間も、
あなたの人生の一部だからです。

