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R7 DB試験レビュー:なぜ弁理士の私がこの試験を「数学」と定義したか?

2025年10月12日、令和7年度のデータベーススペシャリスト試験(以下「DB試験」)を受験してきました。

私にとって、難関試験への挑戦は、自らの特性を見極める「クライミング」のようなものです。そして、弁理士として情報系特許を扱う専門性を高めるという「大義」のもと、約3ヶ月間、私自身の学習戦略をこの試験に最適化して臨みました。

「戦略がすべてを決める」学習は淡々と続く作業だからこそ、その「ベクトル」を間違えると、投じた努力がすべて的外れな結果に繋がってしまいます。

本記事は、DB試験という「山」に対し、私がどのように「敵(試験)」を分析し、どのような「戦略(学習ベクトル)」を立て、それをいかに「実行(習慣化)」したかを詳細に記録するレビューです。

特に、私がこの試験を「数学の試験」と定義し、「点の学習」だけでなく「面の学習」と「特徴を抽出する学習」が不可欠であると判断した理由、そして、それを支えた「三好本」という良書との出会い、さらには「テキストに下線を引かない」といった私なりの学習の工夫、当日の「フロー体験」に至るまで、すべてを共有します。

本記事が、これから同じ山頂を目指す皆さんの「戦略地図」を描く一助となれば、これほど嬉しいことはありません。


受験の目的

学歴は大したことないですが、小さい頃からなぜか試験に落ちたことがなく、もしかしたら自分が何か変わった特性を持っているのではないかと、クライミングをするつもりで自分の特性を見極める旅をしています。

弁理士として情報系の特許を専門としていますが、担当案件ではデータベースが必ず登場するので、自分の専門性を高めることです。同じ旅をするなら専門性を高めるのにつなげたら一石二鳥でしょうということです。

受験前のスペック

弁理士、応用情報技術者、電気通信主任技術者などの資格を持っています。

特許の案件でデータベースを取り扱うものの、それはいわゆるデータベースの業務経験という程のレベルではないので、データベースの業務経験はありません。phpとMySQLは多少使えます。これらを使って社内の業務ツールを時々作る程度でデータベースに触れている経験はあります。

試験概要

試験名 :令和7年度データベーススペシャリスト試験
試験日 :2025年10月12日(日)
会  場:TKPガーデンシティPREMIUMみなとみらい
勉強期間:2025年7月4日~2025年10月10日

学習の戦略

学習は淡々と続く作業です。そのベクトルを間違えると投じた時間や労力が大きいほど的外れな結果につながってしまいます。この傾向は難関試験ほど顕著です。

私はこの例えをよく使います。試験勉強では、ボートを漕いで目標に向かうのですが、後ろを確認せずに漕ぎまくっていたらまったく違うところに着いていたということがよくあります。

したがって、戦略を立てて学習のベクトルを定めることが重要です。戦略がすべてを決めるからです。

まず、受験者層のプロファイルです。

この試験がどれほどの難易度で、合格にどのような要素が必要とされるのかを分析しました。これは、この試験に対しどれぐらいコミットメントする必要があるかを判断するためです。例えば、私の中に10個の覚悟スイッチがあるとして、この試験は、6個くらいオンにする必要があるとこの分析から覚悟しました。

次に、合格者が共通して取り組むことを確認します。

これは「合格者が必ずやっていることは自分も必ずやる」という私の【戦略1:王道戦略】の第一歩です。これは最低限の取り組みですが、効果が大きく外してはいけないものだからです。

次に、テキストの選定です。

DB試験の書籍を何冊か購入しました。購入した書籍の中から三好康之先生の「情報処理教科書 データベーススペシャリスト 2025年版」(以下「三好本」)を選びました。

他の書籍は使いません。良書に巡り会えればそれで十分だからです。書籍の購入に関し私は、使わない書籍の費用は良書に巡り会うための必要な費用と捉えています。

昔は、自分で選んで買った書籍だしもったいないので、合わない書籍でも我慢して使っていたのですが、学習の効率はもちろん、学習のモチベーションを大きく下げるので止めました。

次に、DB試験をどのような試験であるかを把握することです。

書籍を1回ざっと目を通すと、応用情報技術者試験(以下「AP試験」)と比べて覚えることが少ないことが分かります。私は、この試験は数学の試験であると定義しました。つまり、覚える公式は少ないが、公式をどのように組み合わせて問題を解いていくのかの論理的思考が最も求められる試験であると考えました。

数学をやったことがある人は分かると思いますが、数学系の試験は、暗記系の試験と異なり、アプローチの仕方が特殊なので最初にこう定義したことはその後の学習に効果があり、よかったです。

問題に対し対応する1の答えを導けるようになる「点の学習」(ただの暗記)と、体系的な複数の知識を組み合わせて答えを導けるようになる「面の学習」というアプローチがありますが、DB試験ほど難易度の高い試験になると、「点の学習」だけでは対応できません。

「面の学習」が必要になるのですが、それだけでは足りず、数学を攻略するときのように演習を数多くやって「特徴を抽出する学習」を行うことが必要です。

したがって、DB試験では、【戦略3:3段階学習戦略】に基づいて、「点の学習」「面の学習」「特徴を抽出する学習」を行うことを戦略として立てました。

この「3段階学習戦略」が具体的に何を意味するのか、なぜ「点の学習」だけでは不十分で、いかにして「面の学習」や「特徴を抽出する学習」へと移行するのか。その戦略的なロードマップについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

学習の実施スケジュール

朝は4:30に起床し、出勤まで2時間ちょっと勉強をしました。4:30なのは、家族がその時間に起きて活動するからで、同じ時間に一緒に起きて生活を共にしたかったからです。

帰宅後は1時間くらい勉強をしました。寝る時間は家族と一緒で22:00です。これも同じ理由です。支えてくれる人との生活を大切にすることは学習のモチベーションにつながります。

これは単なる生活リズムではなく、「学習」→「睡眠(定着)」という記憶のゴールデンサイクルを最大化するための【戦略4:時間配分戦略】の核となる実践です。

土曜は平日よりも少し多めに勉強時間がとれたので、おしなべると3~4時間/日くらい勉強できたと思います。

特に週末は、脳がフレッシュな午前中に「ディープワーク」の時間を確保し、最も負荷の高い午後Ⅱの長文問題演習に充てました。集中力が落ちる午後は、午前Ⅱの過去問道場を回すといった「シャローワーク」に切り替えるなど、タスクの負荷に応じたポートフォリオを意識しました。

長期戦となる試験でとても重要なことは、勉強を習慣に組み込むことです。正しい戦略を立て習慣化できればほぼ勝確というくらい重要な要素の一つです。

習慣に組み込むのに私の場合は2週間かかりますので、最初の2週間は継続を意識して計画的に勉強を進めました。習慣化した後は、どこでタイムアップになってもいいように優先順位の高い順に学習事項を並べておき、その順に沿って大まかに取り組みました。

原因は不明ですが、8月の下旬頃にモチベーションが急激に低下したことがあります。おそらくですが、勉強に新しいことが少なくなり時間短縮などの単調な作業になってしまったからのように思います。このときは、再びエンジンがかかる自分の心の声が聞こえるまで低速運転にして休み休みやりました。

学習の実施内容

戦略ができあがれば後は淡々と作業するだけです。数学系の試験と定義したので、演習を多く行うよう計画し、過去問の演習を行いました。

これは、知識のインプット3割、演習によるアウトプット7割を意識した【戦略1:王道戦略】の「3対7の法則」の実践でもあります。

量が多いと思われるかもしれませんが、午後Ⅰ、Ⅱのような数学系の試験は、多くの問題に触れて公式の使い方を身体に染みこませることが上達に効果的です。

午前Ⅰ対策

AP試験に合格しているので免除です。

これは【戦略5:午前Ⅰ免除戦略】の実践であり、合格の「足切り」リスクを一つ排除すると同時に、捻出した学習リソースのすべてを、合否の本丸である午後試験に集中投下するための私にとって「最初の一手」でした。

午前Ⅱ対策

三好本の付録に「午前問題全242問完全版」が付いています。会員特典としてPDFをダウンロードできます。これは平成16年以降の出題を体系別に重複なしで収録したもので、分かりやすいです。

それと、サブスクに登録して「データベーススペシャリスト試験過去問道場」を利用しました。月額490円でこれだけ使えるのは、書籍の購入以上にコストパフォーマンスが高いです。受験生にはいわずもがな必須でしょう。

過去問道場は、【戦略2:バランス型戦略】を実践する上で必須のツールです。サイトの機能で分野別の正答率が可視化されるため、自分の弱点分野(赤ラベル)を客観的に特定し、そこに学習時間を傾斜配分することができました。

1回目は、7月の初旬に以下を行いました。正答率は80%くらいです。覚えるだけなので特に工夫はなく繰り返しやれば十分です。

・「午前問題全242問完全版」を1週
・平成21年~令和6年の過去問を1週

2回目は、8月末に以下を行いました。正答率は89%くらいです。1,2回目ともできなかった問題や、1回目にできたのに2回目できなかった問題があるので、そこは理解が不十分であるということなので自分にとって要点になります。

・「午前問題全242問完全版」を1週
・平成21年~令和6年の過去問を1週

3回目は、9月末に以下を行いました。正答率は99%くらいです。三好本の教えのとおりですが、1ヶ月など意図的に間隔をあけて(スペーシング効果)、忘れかけた頃に反復する方法は、【戦略4:時間配分戦略】で触れたとおり、記憶の定着に絶大な効果がありました。

・「午前問題全242問完全版」を1週
・平成21年~令和6年の過去問を1週

午後Ⅰ対策

三好本で重要演習問題(14選)として位置づけられている問題を優先的にやったので、年代順になっていません。最初の頃、自分の力量でどれぐらいこなせるか分からなかったので、どこでタイムアップになってもいいように重要度の高い問題から先にやっておこうと思ったからです。

順番としては、①重要演習問題、②午後Ⅱで選択するDB設計の問題、③直近年度の他の問題の順で実施していきました。

8月上旬から試験直前の10月上旬にかけ、この方針に沿って演習を繰り返しました。これは、私が「5年分・3パス法」と呼ぶ【戦略1:王道戦略】の実践です。パス1(時間無制限)で解法を理解し、パス2(時間計測)でスピードを意識し、パス3(分析)でパターンを抽出する。このプロセスを反復しました。

結果として、重要演習問題は特に重点的に3〜4周、午後Ⅱ対策と重なるDB設計の問題も3〜4周、SQLや物理設計などのその他テーマも直近年度を中心に3周程度、合計で120問を超える演習を行いました。

演習はやってただ答え合わせして終わりではなく、合っていた問題はアプローチや考えが合っていたかどうか、間違えた問題はなぜ間違えたのかを深くレビューし、理解を着実に得てから前に進みます。

午後Ⅰは悩ましかったです。悩ましいところが演習問題数に表れています。私は、午後ⅡでDB設計を選択するので、午後ⅠもDB設計を中心に行いたいところですが、午後Ⅰの残りの1問は、物理設計かSQLを選択する必要があります。

しかし、SQLは難易度が高い問題があるし、物理設計は幅広く出題される傾向があるので、午後Ⅰの物理設計とSQLは多くのバリエーションをこなすことにしました。

また、午後Ⅰは、午後Ⅱよりも時間が圧倒的に足りません。演習を何問やっても初見の問題は時間に余裕があったことはありません。午後Ⅰ対策はここが一番ネックでした。十分な時間があれば解ける実力はあるのですが、時間内に解くという条件が加わると途端に難易度が上がります

この時間制約を打破するため、日々の学習から「45分+5分」のサイクル(【戦略4:時間配分戦略】)を取り入れ、本番の時間感覚を体に染み込ませました。

また、試験本番の解法プロセス、すなわち「トリアージ(問題選択)」「設問の先読み」「アクティブ・リーディング(マーキング)」といった【戦略1:王道戦略】を45分サイクルの中で常にリハーサルしました。

どの年度の問題でも分からない問題はあり、それに遭遇します。私の場合、このときに頭の中で思考を巡らせたら全体としてタイムアップになるケースが多いので、反射で出なければその問題から一旦離れて先に進むということを戦略として持って取り組みました。先に進むと他の条件や情報から分かることもありますから。

午後Ⅰの重要対策の一つは、短い時間で解答するためには、反射で答えが出るようになるまで訓練が必要です。

午後Ⅱ対策

三好本の教えに従い、午後Ⅰよりも午後Ⅱの対策を先に行いました。午後Ⅰ→午後Ⅱとやるよりも、午後Ⅱ→午後Ⅰとやった方が、必要な知識をメリハリつけて身につけることができるのでよかったです。ただし、崖から飛び込むような大変さはありますが(笑)。

DB設計を選択することを決めていたので、物理設計は1問もやりませんでした。物理設計に対する考え方は、午後Ⅱの複合問題までは必要なく、午後Ⅰで単体テーマの問題が解ければ十分であると割り切りました。

7月下旬から演習を開始し、DB設計の過去問に絞って徹底的に繰り返しました。令和6年~平成24年までの主要なDB設計問題(約10年分)を対象とし、7月、8月、9月と月を跨いでそれぞれ取り組むことで、合計3~4周しました。10月にも最終確認として平成30、29年などを追加しています。

午後Ⅱは、長文の問題文から解答を抽出していきますが、これがなかなかに難しいです。これこそが【戦略3:3段階学習戦略】の「特徴を抽出する学習」の真価が問われる場面です。膨大なノイズ(業務フローの詳細)から、DB設計に必要なシグナル(制約条件、エンティティ間の関連)だけを正確に抜き出す「解法プロセス」を徹底的に訓練しました。

先に進んで初めて分かることもあり、行間が離れている要素を頭で覚えておくことや、分からないことは深く考えず先に進む勇気を持つことが求められます。

主キーなど他の解答に関連する重要な解答を間違えると、他の解答も連鎖的に失点となりますので、重要な解答かどうかを見極め、重要な解答は丁寧に導くように心がけるとよいです。

学習の工夫

私なりの学習の工夫を紹介します。人によって違うと思うので参考までにしてください。

レジュメ

過去問で様々な角度から問われるので、私がレジュメにまとめた内容です。単体の知識(点の学習)は三好本にまとめられているので、単体の知識をレジュメ化する必要はありません。公式の使い方が複数あるテーマ(面の学習)については、どの組み合わせかを反射で導くためにレジュメにまとめておいたことはよかったです。

・正規化の定義
・正規形ごとの更新時異状
・ISOLATION LEVELと異状の関係
・ISOLATION LEVELとロックの動作
・スーパータイプとサブタイプのバリエーション
・障害の状況と復旧手順
・デッドロックの発生パターン

演習問題の作成

過去問演習においては本番と同じ環境を整えるようにしました。

問題文はA4両面で印刷し左をホチキスで留め、解答用紙はB4両面で印刷し、各回用意します。問題文は各回すべて印刷するとものすごい分量になるので、対象の問題だけ抜粋してPDF化しておくのですが、このとき、偶数ページが見開きの左側に、奇数ページが見開きの右側にくるように必ずします

これはやっていくと気づくのですが、DB設計の問題では、概念データモデルの図と関係スキーマの図が見開きになるように配置されています。奇数ページと偶数ページの配置を意識せずに対象の問題を抜粋すると、概念データモデルの図と関係スキーマの図がページを跨がってしまい、ペラペラめくりながら演習を行うことになります。

ペラペラめくりは非常に不効率ですので、細かいことですが、この点も注意して過去問PDFを調整しました。

テキスト

私は弁理士試験のときに学んだのですがテキストに下線は引きません。理由はいくつかあります。

1週目に読んだときに重要だと思った箇所と、2週目に読んだときに重要だと思った箇所が異なり、重要だと思った箇所に下線を引いてしまうと、2週目に読むときに下線が邪魔になるからです。

下線を引くと、勉強した気になり、安心感が出てしまいます。しかし、下線がないと、分からない箇所は読むときに何が重要なのかに意識を集中し読むようになります。これは結構高度ですが、「面の学習」に必要な、本質を抽出しようとする思考癖がつくので効果があります。

下線を引くと、自分だけのテキストになって愛着が沸き、テキストを捨てられなくなります。DB試験ではテキストが古くなるということはないでしょうけど、法律改正が影響する試験では、法改正があったときは、いまのテキストを捨て新しく買い換えます。古いテキストは絶対に使いません。

本試当日

試験前日・当日朝

勉強は金曜を最後にし、前日の土曜は、頭を休めるため勉強はしませんでした。22:00には就寝しました。

起床後3時間が最も頭の回転がよくなるので、午後Ⅱの開始から逆算して8:00に起床しようと計画しました。しかし、普段が4:30起きなので7:30に目が覚めてしまいました。

午前Ⅱ

午前Ⅱは、10:30に会場入りしました。免除者しかいない教室でしたので、午前Ⅰの終了を待たずに教室に入れました。

時計は、試験中に残り時間を計算したくないので、ちょうど0分スタートとなるように調整しました。

午後Ⅰ(休憩60分)

午後Ⅰの前は、60分時間があったので昼食をとり、頭への栄養補給を行いました。

その他は、レジュメを読まず、以下の方法で情報をシャットアウトしました。
・目をつぶる
・ノイズキャンセラーのイヤホンをする

結果として、視覚及び聴覚からの情報が頭に入らないようにでき、集中力が途切れずに90分最後まで駆け抜けられたので、効果があったと思います。

時計は同様にちょうど0分スタートとなるように調整しました。

午後Ⅱ(休憩30分)

午後Ⅱの前は、30分の休憩がありました。

脳の栄養素である糖分(カロリー)及び吸収性の高い栄養補助ゼリーを飲み、チョコレートを食べることで、頭への栄養補給を行いました。脳回復のための栄養素は糖分であり、吸収しやすいゼリーやチョコレートがお勧めです。

なお、ユンケル等の栄養補給剤は普段使わないので、本番に使用するのは作用が分からず危険だと思い止めました。

午後Ⅰ前と同様に、レジュメを読まず、目をつぶってノイズキャンセラーのイヤホンをし、視覚及び聴覚からの情報が頭に入らないようにしました。

集中力が途切れずに2時間最後まで駆け抜けられたので、効果があったと思います。

時計は同様にちょうど0分スタートとなるように調整しました。

所感

午後Ⅰの問題で何を選択するかは事前に決めていきました。特に午後Ⅰは最も時間が足りない科目なので、本番で検討する時間もリソースももったいないと考えたからです。私は問1、2を選択すると決め、本番もそれで突入しました。

ラッキーなことに、午後Ⅰは2問ともDB設計、午後ⅡはDB設計に当たることができました。基礎理論も含め令和5年と同じパターンでした。

午後I、IIは、吊り橋を2段跳びで駆け抜ける感じで、数秒考えて答えが出ない問題はそこから離れて走っている間に考え解答するという、走りっぱなしの感覚でした。最後まで解答できましたが、見直す時間はほとんどありませんでした。午後Ⅰ、Ⅱともできたかどうかはよく分かりません。ただ、この感覚は、弁理士試験を終えた時の感覚に似ていました。後で調べて見たところ、これはフロー体験というものだそうです。

振り返ってみた感覚として、2ヶ月目で合格に必要なスキルは身についており、残り1ヶ月は解答時間を短縮するための訓練でした。

三好本が大変よかったです。進捗に応じて読み直すと新たな意味が理解できるようになっています。書籍中に「何度もここに戻って読み返すように」と書いてある意味が深いことが分かります。

データベースの本質を理解するための思考が含まれていました。本質の理解を中心としながらも、試験でもし分からなかったら統計上こう行動するのがよいなど、合格というゴールにたどり着くマインドも教えていただきました。良書に巡り会えたおかげで、データベースの勉強がとても楽しかったです。先人の遺業に敬意と感謝を申し上げます。

体験を支えた「戦略の設計図」

本記事では、私の受験体験についてお話ししましたが、これは偶然の産物ではありません。すべては事前に設計された「戦略」の実行結果です。

私がDB試験で実践した5つの戦略の全体像と具体的なロードマップをこちらの記事で体系化しています。本記事の体験談をあなた自身の「再現性のある合格」に変えるためにぜひ続けてご覧ください。

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