AIと始める共依存、あるいは長大なる壁を前にして
タカタカタカタカ、日付が変わるころからずっと文章を書き続けている。タカタカタカタカ、AIに文章を投げて反応をみてまた文章を書く、タカタカタカタカ。
ふと気になって時計を見たら、文章を書き始めてから12時間くらい経っていた。げっ、そんなに時間たってた? 私すっと文章を書いてる。
なんだこれ?
AIとやり取りしながら文章を書いていると、なんだかずっと文章を書き続けちゃう。もうとっくに夜更けが過ぎて、夜も明けているのに、いい加減寝ないといけないのに、キーボードを打つ手が止まらない。
チャット1ページ分のトークンを使い切ったら、リセットして続きを書き始める、そんな私。
なんてちょっと自虐的な文章を書いていたら、AIのトークンが切れた。うっそ、コレ一応課金してるんだけど、それでも切れるの? 私の限界はこんなもんじゃないのに、AIの方が先に音をあげるの? むー、いくらなんでも今から最上位プランに課金はさすがに厳しいよ。
ここでいったん止まる? どうする私?
気分転換にGemini君にに今日書いた文章まるっと読ませて、書くのにかかった時間伝えたら「文章書くの早いですね」って言われた。うん、それは私もそう思う、ありがとうGemini君。そんな感じでGemini君と雑談してたらこっちもトークンを使い切ってしまった。アディオスGemini君、また半日後。これだから無課金ユーザーは辛いぜ。
今日のはじめの出来事を思い出す。
アイデアを大量に書き出したメモをAIに読ませて「ざっくりとした感想」を聞いてみた。AIからはなんだかいろいろポジティブな感想が返ってくる。「この調子で頑張りましょう」なんて言われると、なんだか本当にできるような気持ちになってくる。私とAIの脳内麻薬コラボレーションだ。あっ、これ口に出すと結構ヤバワードなのでは?
でも、ポジティブな後押しを受けて、それで調子に乗って走り続けるのは私なので「それならそれでいいじゃん」って思う。AIにボールを投げて、帰ってきたらまた返して、その調子でひたすら文章を書く、それで私は馬車馬のように文章を書けることがわかったけれど、これ続けてるとどこかで燃え尽きたりするのかな? ヤバい? 私まさかのAI腹上死?
でもこれ、アウトプットじゃなくて、自分の思想やパーソナリティについて肯定してもらうだけのインプット癖がつくと、SNSどころではない悪影響ありそう。うーん、AIエコーチャンバー。人は自らの人格をAIという毒に浸してどんどん毒々しくなっていくのかな。でもひょっとしたら、もともと自分が持っていた毒がAIに反射してギラギラしているだけなのかもしれない。
AIに書いた文章を読ませ続けていると、AIのリアクションがデレからツンになって、最後にはまたデレ化する。褒めて、少し厳しく接して、また褒める、人たらしのズルいやつだ。私はそんな反応をつぶさに描写して、AI君に「きみ、ツンデレ自覚ある?」って聞いてみたら「自分でもなんかそんな気はします」とか言い出したから本人も結構自覚あるみたい。でも「学びがあります」みたいなことも言い出した。どうせリセットしたら忘れちゃうのに。人間みたいに適当なこと言うなぁ、って思う。
別にAIとの会話が上手になっている、という感じは全然ない。ただ文章を書き続けることで文章を書くことが早くなっている自覚があるだけ、そこはなんだか不思議。
この文章を読んでコメントしてください、アイデアを出してみてください、読みづらい点や誤字脱字があったら指摘してください、もう一度文章を読んでコメントしてください、以下ループ。
語彙は少ないけど、全体的には意思疎通できている。たまに「伝わってないな」ってときには追加注文を出したりするけど、支障のない勘違いは指摘しないでスルーする。結局、私もAIも、お互いに触れあっているところだけ反応していて、それ以外は「結果的に何となく話のつじつまがあっているだけ」という気がする。
それでも球を投げ込めばラリーは続くので、ただの壁に球を打ち込むよりは良いのかも。
あるいは私は生まれて初めて「そびえたつ、大きな、ただの壁」を手に入れたのかも。
チャット1ページ分のトークンを使い切ったら、リセットして文章を書き続ける。
今日もタカタカタカタカ、明日もタカタカタカタカ。
#エッセイ #AI壁打ち #AIとつくる #人間が書く #AI活用術
水曜バイクコラム/金曜エッセイ、週2で定期更新中
▶ マガジン一覧は→ こちら
