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【イラスト】おすすめの教本紹介

「おすすめの教本はありますか?」

これはいろんなところで見る質問だなぁと思います。
イラストレーターさんが質問に答える配信でも見ますし、成長のビフォーアフターツイートがバズったときのリプ欄にも必ずある気がします。

最近は無料で学ぶ方法がたくさんあるのでそれで十分という意見もありますが、私は有料のものを買う意味はあると思います。
まとまった知識として学べますし、情報の信頼度も高いですからね。
買った以上はしっかりやるぞ、という気持ちにもなりませんか?

私の場合は絵を描き始めるのが遅かったこともあり、限られた時間で少しでも成長効率を上げたいと思っています。
そこでできるだけ確度の高い情報に触れようと、本からのインプットも多くしてきました。

ということで今回は、私がこれまで購入した教本の中からおすすめのものをご紹介します。
数が多いと紹介文を読むだけで疲れてしまうので、知人に「おすすめの本を教えてほしい」と言われたら?の観点で、できるだけ絞りたいと思います。

ちなみに「ひたすら模写しろ」系の教本はあまり合わなかったので、言葉で説明してくれるものがメインです。


初心者向け

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

人を描くときの基本原則や気をつけるべきポイントについて、できるだけ簡潔に教えてくれます。

極端に簡略化した図で説明してくれるので、情報が多くて混乱することが少ないです。
「模写に補助線を使う」という考え方はしばらく有効に使えると思います。

電子書籍と紙がありますが、紙にのみアイドルをアニメキャラ風にデフォルメする過程を収めたDVDが付いています。

色塗りチュートリアル

光と色の基本原則から質感の描き分けまで、色塗りのための知識が一通り載っています。

ボリューム感のある立体的な塗りがしたい人に特におすすめですが、それ以外の人も活用できる知識がつまっています。
「最初にこれだけ押さえよう」というよりは、最初のうちに買って長く使っていくイメージの本ですね。

「〇〇の描き方」系の記事で学んだ結果、「このパーツだけ他より完成度高くなっちゃったな」と感じることはありませんか?
この本は「こういう材質のものはこういう特性がある。具体的にはこうなる」みたいな解説なので、より汎用性の高い知識が手に入ると思います。

ステップごとのメイキング解説が多いのもわかりやすいです。
レイヤーの合成モード(乗算など)を数を絞ってざっくり解説してくれるのも助かります。
最初は数が多すぎて何が何やらわからないですからね。

プロ絵師の技を完全マスター キャラ塗り上達術 決定版

こちらは「なんでこうなるか」よりも「実際どうやるか」を重視したものです。

複数の塗り方が工程に沿って解説されているので、「描きたい方向は決まっているけどどうやって実現するかがわからない」というときにおすすめです。
未統合の作業ファイルが付いているので、実際にスポイトしたりレイヤーをオン・オフしたりしながら確認できます。

ちなみに今回調べたら新しい物が出ていました。
特定の塗り方をするためのものなので、自分の目標に近いものがある方を選ぶのが良いと思います。
1つ目の方はKindle Unlimitedにあるので、まずそちらで読んでみるのもありですね。


もう少し進んだ人向け

光と色のチュートリアル

ある程度描ける人に「色塗りを上達させたい」と言われたらまず間違いなくおすすめする本です。
ただ理論の詳しい話から入るので初心者にはちょっと重いかなと思ってこちらに入れました。

光と色について、どんな仕組み・要素・現象があってどう見えるのかを一通り学べます。
それに加えてどんな方向・色・天気の光が当たるとどう見えるかの具体的な話もあるので、「いつも同じような絵になっちゃうな」という人にも。
これ一冊あれば相当幅広く対応できるのでは?ということで特におすすめです。

こちらは前に出てきた「色塗りチュートリアル」と同じ著者の本です。
違いはというと、この本では「色塗りチュートリアル」にあった「光と色」の内容を深堀りしています。
前回はツールの使い方から基礎知識、よく出てくる質感まで含めて一冊だったところを、今回は光と色の話で一冊分を占めています。

同様のテーマでは『カラー&ライト』という本が有名ですが、わかりやすさの点でこちらがおすすめ。
そちらも良い本ですしこの本には無い内容もあるので、興味があれば読んでみるのもいいと思います。

個人的なイチオシポイントなのですが、SNSでよく見る「よく見ると全然違う色が混ぜ込んであるのになぜか馴染んでいる塗り方」のベースとなる考え方も学べます。

イラスト構図 完全マスター

伝えたいことに沿って画面を作るということがよく分かる本です。

「構図」というと要素をどう配置するかの話に思えますが、この本ではさらに踏み込んでます。
「三分割構図」のような構図の種類を挙げるのに加え、視線誘導やその他の要素についても「構図」の一部として解説されています。

作例が3つ収録されているのですが、それぞれが大ボリュームのメイキング解説付き。
目的に沿って試行錯誤しながら進めていく様子が見えるため、技術面でも絵との向き合い方の面でも参考になります。


より突き詰めたい人向け

美術解剖学関連

骨や筋肉を学べる本です。
より説得力のある・魅力的な人体を描きたいという人に。
教本としてはちょっとびっくりする値段ですが、それだけの厚さと情報量があります。

複数紹介する理由は、それぞれ特徴・用途が違うためです。

  • ソッカの美術解剖学ノート
    どこにどういう骨と筋肉があるのか、それはいつ使われてでどう動くのかが網羅されている辞典のような本
    なぜその形なのか(どういう進化でできたのか)がが書かれているので理解して覚えやすい
    骨格に対して筋肉を1つずつ追加していくような図もある
    3冊の中で1番厚い。654ページ(少年漫画の単行本で170ページ前後)

  • キム・ラッキの人体ドローイング
    人体を大きく動かすことや、動きのついた人体における解剖学に強い
    どちらかというと模写してみてね系の本
    人体を描くときに間違えやすいポイントが◯△✕の例で載っていてわかりやすい
    3冊の中で2番目に厚い。392ページ

  • スカルプターのための美術解剖学
    彫刻家向けのため、グリッドが描かれていたり腕や脚の位置ごとの断面図があったりと立体がわかりやすい
    他の2冊は絵がメインだがこちらは写真への書き込みと3Dがメインなので、少しずつ角度を変えた画像や連続した動作の画像が豊富
    このポーズのこの膨らみって何?のような具体的な疑問の答えが載ってる率が高い気がする
    3冊の中で1番薄い。それでも224ページ

実物を見ると気後れするくらいのボリューム感なので、学んで暗記するというより必要なときに辞書的に使うのが良いです。
余裕があれば一通り目を通してみるといろんな気付きがあります。

ちなみに、「美術解剖学の本は数冊持っておくと良い」と言われています。
私も「一冊あれば十分そうなのになんでこんなにたくさん出版されてるんだろう?」と思っていたのですが、「ソッカでいくら調べてもわからなかったのにスカルプター見たら一発でわかった!」という経験があったので今では納得しています。

色と光マスターガイド イラスト上達のための理論と実践

その名の通り、色と光のもっと詳しい話を学べます。
色と光のことを知るのが面白くなってきた人に。

といっても細かい理論の話をするばかりではなく、直接絵に役立つ話もたくさんあります。
この本は試し読みのボリュームがすごいので、試し読みの時点で細かい話も直接役に立つ話も体験できるようになっています。

厚い本ですが、後半約半分はメイキング解説です。

Vision

構図と色をメインに、絵に込めたストーリーを伝えるための方法を教えてくれます。

この本は、「感動した画像を細かい要素に分割し、その各要素を理解すれば、要素から再構築して同じ感動を抱かせる別の画像を作ることもできるよね?」という思想に基づいています。
それを基に、画面を単純化し、ライン・シェイプ・明度のような小さな構成要素に分解して解説していきます。
この思想が上達に関する自分の考え方と同じで共感したというのが、この本をおすすめする理由でもあります。

単純な形で違いを見るため、それぞれの要素の影響力がわかりやすいです。
個人的にはこの本によって特に明度に関する意識が向上したと思います。

絵を見る技術 名画の構造を読み解く

名画がなぜ名画たるのかを解説してくれる本です。
正確には「イラスト教本」ではないんですが、「絵に関する学びを深めてくれる本」ということで含めています。

「絵画ってなんかすごいのはわかるけどどう楽しんだらいいのかわからないんだよな」と思ったことはありませんか?
(ちなみにこれは以前の私)

この本を読むと絵画の見方がわかるので、より広い範囲からインプットができるようになります。
私はこの本を読んだおかげで美術館がより楽しめるようになりました。

具体的な内容としては、構図や視線誘導を主として、名画のすごさを学ぶことが出来ます。
絵画が題材のためか、イラスト用の教本では見ないような視点や内容も多く含まれています。

解説付き画集

ポートフォリオなんかで仕事を想定した絵を描こうとすると、背景の描写をどうまとめたらいいのか迷うことがあります。
そんなときは画集を見て実際に仕事で使われた絵を確認しています。

こちらの二冊は作業工程やコツの解説も含まれていておすすめです。

lackさんの画集は「筆の速さで有名な著者がどのようにその作業効率を実現しているのか」に着目しているので、自分の工程の見直しにも有効です。
電子書籍と紙がありますが、紙にのみ作例のPSDファイルとブラシが付属しています。

吉田誠治さんの画集は「パースがわからなくてもごまかしながらそれっぽく描くテクニック」が紹介されていて驚きでした。
背景をガッツリ描く人から「パースがわからなくても大丈夫」と言われるとなんとなく安心しますよね。
その話の後でタイトルの通りにパースの本格的な話もあります。


キャラクターデザインがしたい人向け

ゼロから生み出すキャラクターデザインと表現のコツ

キャラデザについて広く学ぶことが出来ます。
頭身、体のパーツの形、服のシルエットなど、どういう要素があるとどんな印象になるのかがカタログのように載っています。
形や配色を少し変えると印象がこんな風に変わる、というバリエーションもも多く載っているので、実例が見えてわかりやすいです。

「デザインしたキャラを魅力的なイラストに仕上げるためにどんな演出を加えるか」という内容もあるため、キャラデザからイラストまでまるっと学ぶことが出来ます。

メルヘンでかわいい女の子の衣装デザインカタログ

袖、リボン、ヘアピンなど、それぞれの形違いのバリエーションが大量に載っているので、「考え中のデザインをもう少しアレンジしたいな」というときに便利です。
キャラデザの引き出しを増やすのにとても良いです。

新版モダリーナのファッションパーツ図鑑

これもパーツごとのバリエーションがたくさん載っている本です。
1つ前のものはイラストにそのままに使えるような可愛いデザインがたくさん載っていたのに対し、こちらは形のバリエーションに名前と解説を添えたものがズラッと並んでいます。
それぞれ「カタログ」と「図鑑」の名前のイメージ通りですね。

こちらは内容の幅がとても広く、民族衣装や柄、ポケットの名前まで載っています。
パーツ形状ごとの名前がわかるので、「資料を探したいけどなんて検索したらいいのかわからない」なんてときにも重宝しますよ。

男性版や続刊も出ています。



私が模写系の教本をおすすめしていないように、教本は合う合わないがあると思います。
「気になるけど試し読みだと情報が足りない」というときは、本屋さんなら全体をパラパラと読めたりします。

また、電子書籍か紙かも合う合わないがあると言われています。
電子書籍は収納面で便利ですが、頭に入らないという人もいますよね。
(私もガッツリ学ぶ系は紙派です)
少しずつ試しながら、合う形式を見つけていくのが良さそうです。

「この本とこの本の違いをもっと詳しく知りたい」などあればコメントでご質問ください。
できる限りコメントまたは記事でご回答したいと思います。


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