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僕は、魚だった。1

僕は、この社会で生きにくい生き物だ。

何十年も生きてきた。この社会で。
大人になって
自分とは何か
それが確実にわかってきた時
僕は魚だと思った。

この社会は、海ではない。
川でもない。

人間なら、空気が吸えて
足があって、手でいろんなものが掴める。
鼻があって、空気が吸えて
呼吸に困る事は無い。

僕が人間なら
それで生きやすいはずだ。

でも、なぜか
この世界で、生きにくいんだよね。

だから、前からこう思った時がある。
僕は宇宙人じゃないだろうか?
だから、この地球文明や社会で生きにくいのだと。
ほんとにそう思えるほど
いろんな違和感を感じ続けていたからだ。

僕が宇宙人なら
その疑問は解決する。

でも、宇宙人らしさがない!

宇宙人なら、もっと何かができるはずだからだ。

だけどできない。
指から光線を出すことも
テレパシーでキャッチすることも
空を飛ぶことも
反重力エネルギーの乗り物を作ることも

もし、僕が宇宙人だったら
絶対そういうのやるだろうな。

人の心を覗いたり
人の頭にテレパシーで、メッセージを送ったり。

いろんなことやるだろうな。

でも、やれない。

だから、僕は、宇宙人じゃない!

じゃあなんで?

なんでこの地球文明や地球社会で
生きにくいんだ!?

もう一度考えた
ものすごく大人のくせに、そんなことを考えた。

世間では、立派な大人のくせに
真剣にそんなことを考えたんだ。

そしたら、答えが出た!

僕は、この地球文明で、この地球社会で文化で、習慣で、常識で

生きにくいんじゃ無い

この世界で、僕は溺れているんだ。
溺れていたんだ。

息が吸える。この陸上で僕は溺れている。

つまり、僕は魚だ。


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