しばらくは、見送る側で。
先日、仕事で人事に関する知らせがありました。
「2人が退職し、新しく1人が入社します。」
その報告を見た瞬間、ふとこんなことを思いました。
「私は、しばらく見送る側の人になるんだな。」
ここ数年の私は、見送られることの方が多い人生でした。
日本からカナダへ。
カナダから日本へ。
日本からイギリスへ。
そして、日本からドイツへ。
そのたびに、家族や友人、同僚など、大切な人たちが送り出してくれました。
別れはいつも寂しくて、胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになっていました。
でも同時に、新しい生活へのワクワクもありました。
その先には、いつも新しい景色が待っていたからです。
ドイツに来てもうすぐ3か月。
ありがたいことに、仕事もプライベートも充実していて、「今の環境を変えたい」と思うことはありません。
だからこそ今回、「辞める人がいる」と聞いたとき、自分とは違うタイミングで新しい一歩を踏み出す人がいることを改めて実感しました。
昔の私は、別れがとても苦手でした。
安心できる環境が変わることが怖くて、「次はどうなるんだろう」という不安の方が大きかったからです。
別れのたびに涙が出たり、胸がズキズキしたりしていました。
でも今回は少し違いました。
「新しいステージへ進むんだな。」
「気持ちよく送り出してあげたいな。」
そんな気持ちが、自然と湧いてきたのです。
どうしてそう思えるようになったのか。
理由は二つあると思います。
一つ目は、自分の軸ができてきたことです。
私はこれからどう生きていきたいのか。
どんな人生を送りたいのか。
まだ途中ではありますが、自分なりの道筋が少しずつ見えてきました。
だから、周りの変化に必要以上に振り回されなくなったのだと思います。
二つ目は、別れは人生の一部なんだと受け入れられるようになったことです。
カナダ、イギリス、そしてドイツ。
これまでたくさんの出会いと別れを経験してきました。
その中で、ずっと変わらないものはないということを何度も実感してきました。
人も、環境も、自分自身も少しずつ変わっていきます。
そして、その変化があるからこそ、新しい出会いや経験が生まれ、自分も前へ進んでいけるのだと思います。
だから今は、別れを悲しい出来事としてだけではなく、その人の新しいス
タートとして見られるようになりました。
これからしばらくは、私は見送る側です。
少し寂しさはあります。
でもそれ以上に、「新しい挑戦、応援しています。」という気持ちで送り出せる自分になれたことを嬉しく思いました。
