Photo by
mirecat
古生代・カントリーマァム
しっとり濃厚、大好きなクッキー、「カントリーマァム」。大袋入りのそれをバリバリと開ける。個包装を取り出し、更にそれを破る。
取り出した、実物(バニラ味)のサイズに愕然とする。お前、こんなに小さかったっけ…。
今は昔、ミスタードーナツでは定期的に「ドーナツ100円セール」、サーティワンアイスクリームでは「31日は31%オフ」などの企画を実施、店の前には長蛇の列が出来ていたっけ。ヤマザキの薄皮パンシリーズは、4個入りじゃなくて5つ子だったんだぜ、…なんて、今の若い人に言っても信じないよな…。
あぁ嘆かわしきかな物価高、企業も消費者も必死、苦肉の策がこのサイズ。
古代の地球は、巨大生物に溢れていたという。今は小さな昆虫だって、数億年前、たとえばトンボはカモメのような大きさで栄華を誇っていたのだ。
時代の変化、環境に順応した結果が今の姿。つまりは全て、生き残るため。種の存続、それだけですごい事だ。
手のひらの上に、ちんまりと佇む例のクッキー。
口に放り込む。ひとくち。噛み砕く、刹那、口内から消え失せる。
そう、全ては生き残るため。
しっとり濃厚なカントリーマァム、口に広がるはまさにユニバース、森羅万象を物語る、伝統継承の味。古代の地球に思いを馳せつつ、もう一袋、手を伸ばす。
