「アパレル販売員からHRBPへ」——職種は違えど、向き合ってきたのはいつも“人”でした
「え、元販売員なんですね。珍しいですね」
現職で仕事をしていると、面談や採用イベントの場でよく言われる言葉です。
まずは自己紹介
初めまして。株式会社プレイドでHRBPをしている守です。
いまはカスタマーサクセス部門の採用や育成に関わりながら、組織づくりやカルチャーの醸成に取り組んでいます。
ちょっと変わった経歴かもしれません。
学生卒業後すぐユナイテッドアローズに入社し、販売員として7年、店長として3年。接客も、スタッフの育成も、売上の管理も、現場で全部やっていました。
その後、楽天トラベル事業で広告営業を経験し、旅行業界のカルチャーや事業と数字の視点も学びました。
今は、HRとして「人と事業の接点」をどうつくるかに日々向き合っています。
職種は変わっているかも知れませんが、ずっと大切にしているのは“人とちゃんと向き合うこと”。
誰かの可能性を信じたり、挑戦を後押ししたり、そういう瞬間がいちばんワクワクします。
趣味はナチュラルワインとクラフトビールです。
お酒づくりに込められたクリエイターの思いや個性を、肌で感じながら美味しく飲めるのが好きです。
https://store.united-arrows.co.jp/ua_columns/hitomonoutsuwa/hito/wp-5826
(ユナイテッドアローズ時代の価値観について、2018年に取材いただいた記事です)
ユナイテッドアローズ時代に培われた"人との関係づくり"の原点
ユナイテッドアローズに入社した理由は、とてもシンプルでした。
洋服が好きだった。ただそれだけ。
でも、会社のことを知れば知るほど、自分の中の「接客」への考え方が大きく変わっていきました。
その原点のひとつが、入社してすぐに読んだ『ユナイテッドアローズ 心に響くサービス』という一冊の本です。
「我々は会社員ではなく、創造的商人である」。
そんな言葉に出会い、販売員という仕事の価値をはじめて知りました。
それはただ商品を売るだけではなく、自分の感性や美意識、人との関わり方すべてを通して価値を届ける、ということ。この考え方は、今の自分の中にも自然と染みついていると思います。
そんな私が、日々の接客で意識していたのが「3つの提供価値」です。
これは当時、社内のハンドブックにも明記されていた内容で、今でも私の中に深く刻まれています。
1. 質の高い接客サービスの提供
2. ワクワクドキドキする購入体験
3. 買ってよかったと思える着用体験
特に印象に残っているのは、“買ってもらって終わり”ではなく、その後の着用体験までを想像し、寄り添うという姿勢。
実際、「守さんにすすめてもらったコーディネート、周りから褒められたよ!」と再来店してくださるお客様の言葉が、本当に嬉しかったんです。
この3つの価値が、ただの接客ではなく「関係づくり」につながっていくのだと、実体験を通して学びました。
店頭に立つときは、いつも“自分の装い”にも気を配っていました。
誰もが少なからず「おしゃれになりたい」という気持ちを持っている。
だからこそ、自分が楽しんで服を着ていれば、きっとどこかで誰かと共感できるはず。そう信じて、自分らしいおしゃれを大切にしていました。
実際に「その服、素敵ね。どこにあるの?」と声をかけていただくことも多く、そこから顧客様との関係が生まれることもありました。
気づけば、(「自分ひとりの接客で届けていた価値を、チームや店舗全体で提供できないか?」)と考えるようになり、店長になったときは、それがそのままお店のビジョンになっていました。
良い服を知り、着て、提案する。
その循環をつくるための自己投資は、今思えば浪費ではなく、自分なりのプロ意識でした。
そしてその価値観は、今も仕事の軸として生き続けています。
友人と買い物に行くと、ついその視点でアドバイスしてしまうくらい(笑)。
この頃に学んだ“人との関係づくり”の原点は、
「オシャレが好き」「洋服が好き」という共通点から人とのつながりが広がっていった体験そのものでした。
その幅を広げるために、自分自身に投資し続けてきたし、
それが誰かの役に立つという実感を得られたことは、今も大切な財産です。
多分、洋服に限らず、音楽やお酒も——
自分が好きで夢中になっているものは、いつか誰かとの共通点になるかもしれない。
そんなふうに、どこかで思いながら、今日も私は自分の“好き”を楽しんでいるのかもしれません。
次回は、「あの頃の経験が、どうやって“今”のプレイドにつながっているのか?」について書いてみようと思います。
接客の現場で培った“人との向き合い方”が、HRBPという役割にどう重なっているのか。自分自身、あらためて言葉にしてみたいと思います。
