失敗談|「君はなにがしたいの?」と聞かれて、「なんもないです」と固まった日
これは、少し前、とある会社さんとのカジュアル面談での失敗談。気まずいくらいの沈黙をつくってしまったのだ。
人生でこんなに固まったことはないなってくらいに固まった。自分でもびっくりした。私ってこんなに固まれるんだ、と。
社長さんに「君はなにがしたいの?」と聞かれたときに、うまく答えられなかったのだ。正直に言うと「なんもないです」と思った。
その日からずっと「なんもないって、どういうことなんだろう?」と考え続けてきた。とても気持ちが悪かった。なんもないって、なんなんだ。
2ヶ月考えて、ようやく「あ、私にとって大切なのは『仕事の種類』ではないんだ。『誰と働くか』や、『困りごとに合わせて対応すること』なんだな」と腹落ちしたので、忘れないうちにnoteにまとめておく。
自分の仕事観を言語化できなくてモヤモヤしている人に届いたらうれしい。
大前提として、そのカジュアル面談の社長さんは、よかれと思って私にそう質問してくれたのだと思っている。
業務委託という関わりでも「この仕事やって」と依頼するのではなく「やりたいと思っていることをやれる場を作りたい」と思ってくれているのかなと感じた。すごくいい人なんだろうと思った。
なんだけど、私はむしろ、その質問に困った。そもそもクライアントワークにおいて「こういう仕事をしたい!」なんて思っていないからだ。
最近の私は肩書をわかりやすくするために「企画プランニングです」と言うようにしている。けれど、もともと自分のスキルセットはジェネラリスト寄りなので、やろうと思ったらだいたいできる。ずっとそうやって生きてきた。早20年。
お客様が困っている箇所に、アメーバみたいに姿と形を変えて、フィットさせて隙間を埋めることが得意なのだ。だから「なにをやりたい」という強い気持ちがない。
好きな商品はある。文房具とか手帳とかが好きだ。でもそれしか扱いたくないわけじゃない。極論、扱う商品はなんでもいい。あくまでひとりのプロとして、お客様のお困りごとに、私ができることでお役に立ちたいと思っているだけ。
だからお客様に困りごとがないと困るし、困りごとがありすぎても困る。「全部に困っているんだけど、なにやりたい?」と言われるといちばん困るんだということを、私はこのとき知った。
どちらかというと仕事選びで重視しているのは「どんな人と働くか」のほうかもしれない。
「この人達と働くのワクワクするなー」という人達と働きたい。「うわ、この人のこういうところ勉強になるな」と働いているだけで学びになる人といっしょに働きたい。
「好きな商品は扱えるけど、もう新しいことを学べない仕事」よりは「使ったこともないし今後使う予定もないけど、はじめてのことがたくさんある仕事」のほうがおもしろそうだなと思う性格なのだ。飽きっぽいのかもしれない。
もちろん、私にやりたいことがないわけじゃない。
でも「自分が人生でやりたいことは、自分で追いかけるので、お気遣いなく」と思っているのだ。へんな意味ではなく。
クライアントワークにおいて、私にとってのやりたいことは、お客様の困りごとを解決するプロセスそのものにあるんだと思う。
あのとき固まってしまった自分には「そりゃあ固まるよね」と言ってあげたい。そして、私に大切な気づきをくださった社長さん、ありがとうございました。
毎日note、124日目でした。
30冊のノートを使って内省しながら、アイデアを考え、言葉にする仕事をしています。
”文章を書くこと”で気持ちが整うタイプ。小さな工夫や気づきを、日々ちまちまと書いています。
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