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130 資本家とは何か

資本家という言葉には、どこか強い響きがあります。

特別な存在。
大きな資産を持つ人。

そのようなイメージが、先に浮かぶかもしれません。
しかし、資本家とはたんに多くを持つ人のことではありません。

どの位置に立っているのか。
そこに資本家の本質があります。

資本家は、資本を通して世界と関わります。
自らが動くのではなく、何かに資本を置くことで、その変化に関与します。

どこに置くのか。
どの前提に乗るのか。

その選択が、結果になります。

ここで重要なのは、資本が増える仕組みです。

資本は、循環します。
利益が生まれ、それが再び投じられ、次の変化につながる。

この繰り返しの中で、時間が味方になります。

働くこととは、少し違う関係です。

労働は、自らの時間を差し出します。
資本は、時間の中に置かれます。
その差は、静かに、しかし確実に広がっていきます。

人々の中には一つの誤解があります。
資本家は、特別な人間であるという見方です。

しかし実際には、そうではありません。
誰もが、ある程度この位置に立つことができます。

少額であっても、資本をどこかに置く。
その瞬間に、役割は変わります。

労働者であると同時に、資本家でもある。
そのような状態にもなります。

つまりこれは、属性ではなく、関わり方の問題です。
どのように世界と関係を持つのか。

その一つの形が、資本家という位置です。

もう一つ見ておかなければならないことがあります。

資本家は、未来に対して判断します。
何が残るのか。
何が伸びるのか。

その見方に基づいて、資本を置く。
つまり、現在ではなく、未来の前提に関与している存在です。

そのため、責任の形も変わります。

直接的に動いているわけではない。
しかし、どこに資本を流すのかによって、現実に影響を与えています。

これが、資本家のもう一つの側面です。

表に出ない形で、構造に関与している。
それが、資本を通した関係です。

資本家とは、支配する存在ではありません。
たんに富を持つ存在でもありません。

どの前提をもとに資本を置くのか。
その選択を通して、未来に関与している存在です。

見えているのは資産ですが、実際に動いているのは、前提と時間です。

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