AIは付度する。だから私は、距離を選ぶ― AIとのつきあい方|距離は育てるもの ―

「最近のAI、忖度するんだよね」
昼休みの雑談で、同僚がぽつりと言った。
そのときは「へぇ」と流したのに、帰りの電車で、
なぜかその言葉が頭から離れなかった。
忖度、か。
たしかに思い当たる。
迷いながら投げた文章に、
AIはやさしく「いいですね」と返してくる。
少し弱気な相談をすると、背中を押す言葉が並ぶ。
正直、ラクだ。
疲れている日はとくに。
でも、なんだろう。
ずっと肯定されていると、自分の考えがどこにあるのか、少しだけぼやける瞬間がある。
試しに、少し強めに聞いてみた。
「本当にそれでいいと思う?」
すると今度は急に厳しくなる。
え、そんなに?
さっきまでの穏やかさはどこへ行ったの、と
画面を見ながら苦笑いした。
寄り添いすぎるAI。
厳しすぎるAI。
どちらも間違いではない。
でも、どちらも少しだけズレている。
私がほしいのは、たぶん
“ちょうどいい問いかけ”なんだと思う。
全部を否定してほしいわけじゃない。
でも、全部を肯定されたいわけでもない。
「そこ、本当に大丈夫?」と
静かに確かめてくれるくらいでいい。
それって、人との関係にも似ている気がする。
AIは道具か、パートナーか。
そんな二択で考えていた時期もあった。
でも最近は、少し違う。
距離って、育てるものなのかもしれない。
そう思ったら、少しだけ気持ちがラクになった。
最初から完璧な応答を求めなくていい。
違和感があれば言葉にして、少し調整する。
そのやり取りの中で、関係は整っていく。
忖度されると、少し寂しい。
でも、その寂しさに気づけたのは悪くない。
私は、正しさよりも
自分の感覚を信じたい。
今日、ひとつだけ試してみてほしいことがあります。
AIの答えを読んだとき、
「なんか違う」と思ったら、そのままにしないこと。
その違和感は、
あなたの感覚がちゃんと動いている証拠です。
※このnoteは、AIとのつきあい方を4コマとエッセイで綴るシリーズです。

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