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わたしを生かしきりたい日記

◼️バレエを習い始めて以来、錆だらけの体のパーツをひとつひとつ動かしていく日々。足指も右だけはパーに開くことができるようになり、左も前より動くようになったけど、まだ小指は動かせない。股関節も前より柔らかくなったし、お腹を引き上げる筋肉も少しずつつきはじめた。今まで常にお腹をポーンと突き出してたのだからなかなかすぐには変わらないけれど、やればやるだけ自分の中で着々と進歩を感じる。鍛えれば、いろんなことができるのに、わたし、この体を全然活かせてないなと思う。もったいない。

我が家にある電子レンジと一緒だ。スチームとかオーブンとかいろんな調理法ができるんだけど、あたためしか使ってない。

◼️写真家のシナさんと12日間の展示をして、たくさんの人に会えて、こんなにもリアルな世界にいろんなつながりや魅力的な出会いや嬉しい関係性があるのに、普段は忙しくて誰かに会いにいくこともないのも、もったいないなと思った。わたしという存在を活かせてない。

◼️せっかくだから、わたしを活かしきりたい。しかも仕事のためとかではなく、わたしの純粋な欲求のために、わたしを使いたい。

でもわたしの欲求がわからない。ないのかな。ないわけないよね。あるけど鈍くて感じられないのかもしれない。

◼️講座で自分の今の感情を言葉にするワークをするときに、「何も感じてない」と答える人はたくさんいる。「何かあるはずだから、ポジティブな気持ちとネガティブな気持ち、どっちかと言えばどっち?」と尋ねると、静かに自分の感覚に集中して「どちらかといえば…」と答えが出てくる。そのあとは、その感覚をもとにそれを表す言葉を探していく。

これを応用したらいいのかもしれない。大きな2択から。たとえば、「変わりたい?」「変わりたくない?」どっちかといえばどっち?

わたしは変わりたい
わたしは変わりたくない

口に出してみて嘘がないのは、「変わりたくない」の方だった。変わりたくないというか、今続けてることをそのままヘルシーに続けていって、その積み重ねで自然にいつのまにか、変わっていたというのが理想かもしれない。変わるというより成長するという感じなのかな。

◼️自分の欲望を感知できるようになりたい。周りに流されて生まれる欲望ではなく。自分の声をもっと聞き取れるようになりたい。いろいろ剥がして「本当の気持ち」を見つけられるようになりたい。透明になりたい。鱗粉を落とした蝶のように。

そうして見つけた自分の欲望を、これまで培った自分の能力や与えてもらったものを駆使して生きてみたい。「わたし」と過ごせる時間は限られている。終わってしまえば、もう二度と「わたし」を生きることはない。

◼️じゃあ、いっそ早期引退して自分のやりたいことだけに専念したいかと考えてみたけれど、それは今のところ、わたしには耐えられそうにない。人のために能力を使って誰かに喜んでもらうと、嬉しいし、自信になるし、生きるエネルギーが得られる気がする。それは心のおやつみたいなものだ。なくても生きられるはずだけど(誰に求められてなくても人は生きていていい)、もう、おやつ中毒になっている。おやつでお腹いっぱいになってるから、減らさないと、ごはんが入らない。わたしの体を作る、大切なごはん。

◼️お願いごとノートというのを作っているのだけど(無印良品の4コマノートに、思いついたやりたいことや願い事を思いついた日の日付入りで書いておき、叶ったら花丸つけて叶った日にちを書く)、久しぶりにそれを見返したらバレエを習いたいと9年前に書いていた。

しかも1回諦めてる(諦めた願いは卒業の卒を書いて手放す)。

「卒」って書いたとき、たぶん「そんな突拍子もない願いはもういらないよね? てか、現実的じゃないし、無理だよね?」みたいに自分の心に蓋をしたのだと思う。でも蓋をしても願いは消えてはなかった。だから願ったことすら忘れていたのに、誘われたときに「行く」と即答できたのだと思う。

◼️なんかこういう、「は?何言ってんの?」「実現できるわけないじゃん?」「どこから出てきたの、その願い?」みたいな、めちゃくちゃな願いや欲望がもっと出てくるようになるといいな。

最近はできることしか願わなくなっている。そんなことはわたしには無理だろうと予想して挑戦しなくなってしまう。それを老化というのだと思う。よく言えば、大人になった。でも、中学生のわたしが無謀に無計画に無根拠に「小説家になりたい」と願わなければ、また違う人生になっていただろう。中学生のわたしの無茶振りから始まった今の生を結構気に入ってるので、10代の心をカケラでも取り戻したい。

◼️共著で新刊出ます。小説と社会心理学のコラボです。すごく面白い本になったので、読んでほしいです。

トークイベントもあります。無料です。
大阪グランフロント開催、オンライン配信もあります。

全て書き下ろし最新作です。小説家として仕事ができて嬉しかった。もっともっと、小説家したいな。

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