見出し画像

国語便覧ってこんなに楽しい!

 久しぶりに本屋へ行き、どんな本があるかと見ていると、「国語便覧ってこんなに楽しい!」と帯にある国語便覧が一般図書と一緒に並んでいた。
 便覧は、国語の学習で使うものだが、帯には「国語学習にも充実の情報量でありながら大人になって読んでも楽しい『国語を楽しむ』便覧です」とある数研出版「プレミアムカラー国語便覧」だ。

これは高校生用の便覧なので、大人が見てもけっこう読みごたえがある。


 このnoteをはじめたきっかけのひとつは、便覧のようなものを書きたいというものだった。小中学生や大人が楽しめる記事を書きたいと思ったのだ。
 さっそく購入し表紙をめくると、表紙裏に「あの名作の書き出しを読む」と、有名作品の冒頭文が載っている。
 日本に住んでいるからには、日本文学の有名な冒頭文くらい覚えてほしいと、最初のころはnoteにたくさん冒頭文を載せた。
 私がこだわっていたのは、やはり便覧だったのだと、改めて思った。


 文学史では、万葉集は3ページにわたって解説しており、百人一首はなんと20ページにもわたって歌の訳も含め解説している。
 
 私が最近noteでこだわっている黄表紙については、
黒本くろほん青本あおほんをさらに大人向けにしたのが黄表紙きびょうしで、恋川こいかわ春町はるまち金々先生きんきんせんせい栄花夢えいがのゆめ』がその最初の作品である。後に寛政かんせいの改革を風刺した作品が取り締まりの対象になったことから、黄表紙は敵討ちやお家騒動をテーマにしたものが主となり、長編化していく。
と解説にあり、「金々先生きんきんせんせい」の説明の最後には、
色里を舞台とし、洒落しゃれのきいた文章と大胆な挿絵を組み合わせており、大人向けの絵本「黄表紙」の元祖として位置づけられる作品である。
 「江戸生えどうまれ艶気樺焼うわきのかばやき」の説明の最後には、
享楽的で見栄張りな江戸の青年像を、艶二郎というキャラクターで具現化して描いており、「艶二郎」はうぬぼれ屋の代名詞となった。
とある。なかなか丁寧でわかりやすい説明が続く。

 日本文学だけでなく、日本の文学や社会に大きな影響を与えた「漢文学の世界」の内容も充実している。
 私は三国志のゲームはしたことがないし、横山光輝のマンガでもほとんど見ていないが、登場人物の説明を含め、曹操のこと、赤壁の戦いのことなど、三国志がわかりやすく説明されている。読み物としてもおもしろい。

 「現代文・小説」のページでは、森鴎外、夏目漱石からはじまり、又吉直樹は写真付きで説明し、個々の解説は湊かなえや有川ひろまで載っている。
こんな、人類の文化的遺産ともいうべき文学史をひもとくのは、人生の楽しみのひとつとなるのではないだろうか。

 「現代文・評論」では、小林秀雄に紙面を割くだけでなく、養老孟司や茂木健一郎まで載っている。あっ、ゴリラの山極寿一もある。
 見ていて楽しくなってくる。


 一度、便覧を手に取ってほしい。授業で苦しんだときとは違った便覧の楽しさが見つかるだろう。
 


私が紹介した冒頭文の一部は、

タイトル画像は黄表紙「金々先生きんきんせんせい栄花夢えいがのゆめ」から、

 
 

いいなと思ったら応援しよう!