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天動説から地動説へ「僕には鳥の言葉がわかる」を読んで。

朝方、鳥のさえずりを聞くと
「おはよう!うんうん、気持ちのいい朝だね~♪」なんて
そのさえずりに答えていたので、一方的に自分は鳥と話してると勝手に思ってたんですね。

そんな中、友人も「今日、小鳥と会話しちゃってさ~♡ 最近『僕には鳥の言葉がわかる』っていう本があるらしいので、読んでみようと思うんだ。」

なんて紹介されると、思わず読んでみたくなるもので。

初めはそんな軽い気持ちで、読み始めたのですが・・・


しかし、読み終わる頃には・・・

なんと、胸がドキドキしてきて

ついでに、身体もゾクゾクしてきて

「これはヤバすぎる、天動説が地動説になったんじゃない!!!???」

となって、世界観が変わり、歴史観が変わり
人生観も変わってしまう(?!)

という、1冊になってしまいました♡


一体いつから人間は、"動物はしゃべらない”と決めつけてきたのだろうか?

 その答えは、アリストテレス(紀元前384~322年、古代ギリシャ)の著した『政治学』という本にあった。アリストテレスといえば紀元前から有名な哲学者であるが、彼はその本の中で「動物の鳴き声は快か不快かを表すにすぎず、人間の言葉のように意味を持つものではない」と主張していたのである。

 なんということだ・・・。紀元前から二千年以上ものあいだ、言葉を持つのは人間だけで、動物たちの鳴き声は感情表現だと決めつけられてきたのである。

鈴木俊貴著『僕には鳥の声がわかる』井の中の蛙から



そういえば昔、学校で『人間と動物の違い』を

「言葉を使うこと、火を使うこと、道具を作って使用すること」

と、習ったような気がするしね。

ちょっと、待てよ・・・

鈴木先生はここで、鳥のさえずりを「言語」と言い切ってるし!!


大切なのは、動物の鳴き声が単なる感情の表れなのか、人間の言葉のように特定の意味を伝えているのかを区別する"方法”を考え出すことだ。もし、思考節約の原理に沿って考えても、具体的な意味を伝えているとしか言えない証拠を示せば、動物にも言葉があることを証明できるはずである。

そして、これを成し遂げられるのは、世界中で僕しかいない!
”動物はしゃべらない”という二千年以上にわたる史上最大の誤解を解き、井の中の蛙化した人類を救うため、僕は立ち上がったのだった。

鈴木俊貴著『僕には鳥の声がわかる』


おぉ~~、かっこいい!!!!

すごい、すごい、がんばれ~~、頑張れ~~♪

なんかすごいことが、起きてる・・・


その"方法”は、もちろん本の中にもありましたが、以下でも紹介されていました。




上記の"方法”を、国際行動生態学会で日本人初の基調講演した時に、以下の内容で括られており、その結果として・・・

最後に聴衆に伝えたのは、シジュウガラが気づかせてくれた最も大切な観点。それは、人間だけが言葉を持つ特別な存在ではないということだ。人間には人間の言葉があるように、シジュウカラにはシジュウカラの言葉がある。ヒトの言語もシジュウカラの言語も、動物の言語の一つであると考えることが、進化学的には正しいはずだ。

そして、どのような条件で単語が進化したのか、どのような条件で文法が進化したのか、という生物進化の問題については、ヒトを含む複数の動物種を比べることで、初めて真理に近づけるのだ。

「動物たちの豊かな言葉の世界を共に解き明かそうではないか!」

講演後、会場は大きな拍手に包まれた。(略)
演壇を降りようとしたその時―
目の前には驚きの光景が広がっていた。僕の前に長蛇の列ができていたのだ。

鈴木俊貴著『僕には鳥の声がわかる』


この発見が世界の学会から認められ、今では東大に「動物言語学」の研究室まで立ち上げられたそうです。


動物学(行動生態学)の範囲だけではなく、結果的に言語学をも揺らがせてしまった!!

そして・・・人間観や世界観、歴史観をも変えてしまったという!!


これはまさしく・・・

西欧的な一神教の人間優位の世界観から、東洋的な多神教である『すべてに神が宿る』という世界観が常識化される、大きな一歩となり・・・

環境保護の観点からも多様性を尊重し、人間が上から目線で「保護する立場」から、真の共存として「守り合う」というカタチになっていくのでは?!




この本を読み終わった時に、昨年、漫画を読み切り、最近はアニメで見ている「チ。ー地球の運動についてー」と、ちょうど重なったのです!

概要としては、ほんの400年前である1616年に、ローマの宗教裁判所が異端と断定し、禁書になった『地動説』。

教会としては、聖書の記述を根拠に地球が宇宙の中心である『天動説』を信仰していたので、聖書の権威を脅かす『地動説』は悪魔に乗り移られた禁書として、研究者やかかわった人たちを容赦なく拷問し処刑する。

「チ。ー地球の運動についてー」は、自らの命をかけてまでも宇宙の真理を追い求めた人々の情熱が描かれてます。名言集の中には、こんなものも。

「この世は、最低というには、魅力的すぎる。」 by ヨレンタ



鈴木先生は今の時代で、本当によかったですよねぇ・・・

あの時代だったら、シジュウカラ語の研究は、『命がけ』だったかもしれませんw。


僕は信じている。
動物たちの会話を理解し、彼らの世界を知った時、僕たちの毎日はもっと豊かで素晴らしいものに変わるはずだ。

鈴木俊貴著『僕には鳥の声がわかる』


わからないことはインターネットで検索したりAIに質問すれば、たいていの場合、即座にその答えが見つかる。
しかし、それらを使っても、どうしても得られないものがある。

それは、僕たち自身と自然とのかかわりの中から生まれる、世界についての新たな気づきや発見である。

鈴木俊貴著『僕には鳥の声がわかる』


挿し絵も自ら描かれてます。シジュウカラへの愛情を感じますよね♡



長い間お付き合い、ありがとうございました!


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白滝みえ 拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡