見出し画像

【パーパス・システム学 完全解説 ⑦】〈実践①:個人編〉あなたの「内なるOS」を書き換える方法 〜「Have to」から「Want to」へ〜

こんにちは、兼若勇基です。

【理論編】(第3回〜第6回)で、私たちは4つのレンズを手に入れました。

「外なるOS(社会)」のバグも、「内なるOS(認知)」のバグも、そして「地球(生態系)」という完璧なOSの姿も、あなたはもう知っています。


しかし、知っているだけでは、1ミリも現実は変わりません。

もしあなたが「なるほど、よく分かった」と、このnoteを閉じて、昨日とまったく同じ明日を迎えるとしたら、それは私にとって、この学問を創設した意味がないのと同じです。


「パーパス・システム学」は、「実践」の学問です。

その第一歩は、社会システム(外なるOS)に「文句」を言うことではありません。

まずハックすべきは、あなた自身。 あなたの「内なるOS」を書き換え、起動させることです。


今日は、コーチである私が、そのための具体的な「実践ワーク」を処方します。

少し痛みを伴うかもしれませんが、最も効果のあるワークです。


【実践ワーク1】あなたの“檻”を可視化する:「Have to」の棚卸し

第4回で、「Have to(〜すべき)」があなたを縛る檻だと書きました。

その檻を壊す第一歩は、自分が檻の中にいると自覚すること

つまり、その「Have to」をすべて書き出すことです。


今すぐ、ノートとペンを用意してください。

そして、

「私は〜すべきだ」

「〜ねばならない」

「〜するのが当たり前だ」と、

あなたが無意識に信じている「心のルール」を、思いつく限り書き出してください。


  • 仕事
    「残業はすべきだ」
    「上司の言うことは聞くべきだ」
    「ミスは許されない」

  • 家族
    「親(子)はこうあるべきだ」
    「家族を最優先にすべきだ」

  • お金
    「無駄遣いすべきでない」
    「貯金はすべきだ」

  • 自分
    「人に嫌われるべきではない」
    「常にポジティブであるべきだ」
    「休むべきではない」


ポイント

書きながら、心が「重く」なったり、「息苦しく」なったり、「抵抗感」を覚えるものが、あなたの「Have to」です。

誰に見せるものでもありません。

あなたの「内なるOS」にインストールさている「バグ(古いプログラム)」を、すべて棚卸ししてください。


【実践ワーク2】盲点のありかを見つける:「他者へのイラッ」コンパス

「Have to」を書き出したら、次は【理論編】で学んだ「スコトーマ(心理的盲点)」を見つけにいきます。

「盲点なのだから、自分では見つけられないのでは?」

いいえ、ものすごく簡単な発見器があります。


それは、あなたが「他人に対してイラッとする瞬間」です。

【ワーク】あなたが「許せない」と感じる他人の行動を、3つ書き出してください。

  • 例:「平気で遅刻してくる人」

  • 例:「仕事をサボっているように見える人」

  • 例:「自己主張ばかりする人」

  • 例:「やたらと楽しそうに生きている人」


なぜ、これが盲点の発見器になるのか?

それは、あなたが他者に感じる「イラッ」は、あなたが自分自身に「禁止している行動」だからです。

  • 「平気で遅刻してくる人」
    にイラッとするのは、あなたが「時間は絶対に守るべきだ(Have to)」という“檻”に、自分を縛り付けているからです。

  • 「仕事をサボっているように見える人」
    にイラッとするのは、あなたが「休む“べき”ではない(Have to)」と、自分に鞭打っているからです。


あなたの「イラッ」は、あなたの「内なるOS」が「私は今、このHave toの“檻”の中にいますよ!」と教えてくれる、最高のコンパス(羅針盤)です。


【実践ワーク3】「パーパス」は見つけるな。思い出すだけだ

さて、檻(Have to)の場所が特定できました。

いよいよ、それを破壊するハンマー、「Want to(パーパス)」の出番です。

多くの人が、「私のパーパス(Want to)が分かりません」と言います。

彼らは「パーパス探し」という、壮大な宝探しの旅に出ようとします。


根本的な間違いです。

「パーパス(Want to)」は、外に見つけるものではありません。

「パーパス(Want to)」は、あなたの内にすでに存在し、それを思い出すものです。


あなたの「Want to」は、生まれた時からあなたの「内なるOS」の核(コア)に組み込まれています。

しかし、成長の過程で【ワーク1】で書き出した無数の「Have to」という土砂に、埋められてしまっただけ。


コーチングとは、宝探しの地図を渡すことではありません。

あなたと一緒にその土砂を掘り起こし、「ああ、こんなところに光る石があった!」と、あなたが思い出すのを手伝う作業です。

「世界を救う」みたいな“大きな石”である必要は、全くありません。

まずは、一番上に乗っている“小さな石”から思い出しましょう。


【ワーク】この1週間で、あなたが「(誰に何と言われようと)やりたい」と“純粋に”思うことを、小さなことでいいので5つ書き出してください。

  • 例:「あのカフェの、高いけど美味しいコーヒーを飲む」

  • 例:「今日は1時間早く寝る」

  • 例:「気になっていたあの本を、仕事中でも10分読む」

  • 例:「公園をただ散歩する」


なぜ「小さなWant to」が、世界を変えるのか?

「こんな小さなことで、世界(外なるOS)が変わるわけがない」 そう思いましたか?

いいえ、変わります。

これこそが、世界を変える「唯一のエネルギー」です。


思い出してください。

「Have to」は、檻の中で現状を維持する「停滞」のエネルギーでした。

「Want to」は、檻を内側から破壊する「変革」のエネルギーです。


あなたが「あのコーヒーを飲みたい(Want to)」を実行する時、 あなたの「内なるOS」は、 「無駄遣いすべきでない(Have to)」や「仕事中だから休むべきでない(Have to)」という“古いバグ(檻)”に、物理的に「NO」を突きつけることになります。


あなたは、その一杯のコーヒーで、「Want to」が「Have to」に勝利する「小さな革命」を、あなたの脳(内なるOS)に体験させるのです。

この「小さな勝利」の積み重ねこそが、あなたの「内なるOS」を書き換える、最強のトレーニングです。


「Want to」を実行する“筋肉”が、ここで鍛えられます。

この筋肉がなければ、 「社会システム(外なるOS)を変えたい!」 という大きなWant toが出てきた時、あなたは「どうせ無理(Have to)」という“檻”の重さに負けて、立ち上がる事すらできません。

「内なるOS」の小さな革命。

それこそが、「パーパス・システム学」のすべての実践の、始まりの一歩です。


次回予告

さあ、「内なるOS」の書き換え(=筋トレ)が始まりました。

あなたは「Want to」で動くエネルギーを手に入れようとしています。


では、その「Want to」のエネルギーを持った「あなた」が、 「Have to」の檻の中にいる「他者」と出会ったら、どうすればいいのか?


いよいよ、あなたの「パーパス」が「他者」と出会う、 「パーパス・システム学」の中核となる実践、「対話」の世界に入ります。

次回、 【実践編】〈実践②:対話編〉なぜ、あの場では「奇跡」が起きるのか? 〜「パーパス・アゴラ」のデザイン解剖〜 をお送りします。


私がデザインする「奇跡の場」で、いったい何が起きているのか。

その「設計図」を公開します。


#パーパスシステム学 #兼若勇基 #アースグッド #パーパスアゴラ #コーチング #実践編 #WantTo #HaveTo #パーパス #スコトーマ #盲点 #OS書き換え #自己変革 #シリーズ連載

いいなと思ったら応援しよう!