見出し画像

フィリピンの新学期

マアヨン・ハポン(こんにちは!)

フィリピンのセブ島で海外青年協力隊として
特別支援センターに派遣されているカネチです。

訪問していただき、ありがとうございます。

今回はただの日記です。

新学期にフィリピンの先生たちとリゾートで
チームビルディングの研修がありました!


去年は日本に一時帰国していたので、
初めての現地で体験する新学期!

日本と新学期のシステムがフィリピンは全然
違い、びっくりしました。

派手な開会式や1週間の登録期間や
保護者や生徒が校内で掃除をする時間が
あります。

詳しくはフィリピン隊員の
Askaさんが書いてくれているので
読んでみてください。

教室にエアコンあるのめっちゃ羨ましいな〜!

◯オブリガーダだと思っていたら、ブリガーダだった!(フィリピンの新学期の準備期間について)



新学期のはじまり

新学期のオープニング
フィリピンの新学期の始まり方は派手で長い。

6月8日に新学期が始まった。

今年も同僚と一緒に就労移行クラスを
担当することになった。

帰国が9月2日なので、
任地での活動も残り3か月を切った。

今年の就労移行クラスの生徒は、
知的障害のある生徒18名だ。

今までは生徒は全員一緒に、
朝から夕方まで授業を受けていた。

しかし今回は人数が増え、教室が手狭に
なったことから、クラスを午前と午後の
2クラスに分けることになった。

発達段階もさまざまな18人を、
担当2人で見るとなると活動の幅が
限られてしまう。

同僚と何度も相談し、比較的
自立している生徒は午前中に、
少人数できめ細かく見た方が良い生徒は午後に、という割り振りにした。

こうした変更は、保護者にも大きな影響を
与えることになった。

PTAミーティングでの話し合い


ここ何年も就労クラスの生徒はみんな
一緒だったので、クラスが分かれたことを
寂しく思い、泣いてしまう保護者もいた。

日本ではあまり考えられないが、
赴任校の保護者は、生徒が学んでいる間ずっと
学校で座って待っている。

だからか、支援センター立ち上げ当初から
一緒に過ごす時間も長く、保護者同士の
つながりも強い。

そういうこともあり、クラスを分けることは
すんなりとは決まらなかった。

人数の多いクラスで社会性を
育むことを重視するのか、
少人数の授業で個別スキルを身につけることを
優先するのか。
送迎の都合もある。


保護者によって価値観は違うし、
時期によっても変わると思う。

就職を目前としたクラスでは、ある程度の
社会性は身についていると考え、
少人数で本人のフォローを出来る環境を
優先してみたが、保護者のことを思うと
少し心が痛んだ。

そんな中で、今年は進路に関する新しい動きも
出てきている。

セカンダリースクールに生徒が行くらしい

就労クラスの一部の生徒が、
今年から特別支援の生徒向けのsecondary school(中等・高等学校)に移行するようだ。

小学校を卒業したメンバーが通学できるらしい。

「なぜ今さらセカンダリーに行くの?」
と聞くと、同僚は「diploma(学位)がないと
就職できないからだよ」と言った。

そこでは生活のことと学問的な内容を
学ぶらしい。

フィリピンでは就職の際に学位が
とても重要視されている。

ダウン症の生徒を含む様々な発達の
生徒が行くので逆に
「学位を取れれば就職できるのか?」
という疑問も残る。

この話を聞きながら、私は改めて
「就労クラスで何を優先して教えるべきなのか」
を考えるようになった。

就労クラスで、学問的(算数や英語)なことを
どこまで重視するのがいいのか?

前提として、算数や英語の読解問題を
解くことが大事ではないとは
思わない。

現在フィリピンの赴任校では、去年は
毎週1時間半のみの数学の授業をしていた。
内容は足し算だった。

指を使っても10までの足し算が
あやしい生徒が半分くらいいた。
イラストの補助があっても厳しかった。

宿題の習慣もなく、普段から使わないのだから、
算数のスキルも伸びるわけがない。
お金のおつりの計算ができたのは2人だけ
だった。

そんな状況で、毎回全体で同じ内容の
算数の授業をする意味があるのかと
思ってしまう。

もう計算が必要な時は、
周りの人に頼ったらいいし電卓を使えば
いいんじゃないか、と。

任地では24歳を過ぎると、支援センターには
通えなくなってしまう。
その時までに、普段の生活で使えるスキルや
身体作り・手先の訓練・就労訓練などを
少しでも学ぶ方がいいのではないかと思う。

こうした悩みは、「自立とは何か」
という問いにもつながっていく。

自立とは何か?

自立とは、
何でも自分で、できるようになることではなく、
困った時に周りに頼りながら生きていけること
だと思う。

いくら頑張っても、特性の影響で
難しそうなことは、
諦めてもいいのではないか。

そして、できることで貢献したり、
強みを伸ばしたりする方が
その子の自尊心を損なわないために
良いのではないかと思う。

どの方向に向けて努力していくのかって
けっこう大事なことのように感じる。
報われない方向への努力は気づいた時点で
なるべく少なくしてもいいのでは?って。

今回、数学は複合的な要因もあり
全体の授業では「諦めてもいいものなのか」と
考えてしまった。
(算数の授業が大切でないと
主張しているわけではけっしてない。)

この授業日数と教員数と学習の習熟度が
違う生徒数で同じ内容の算数は難しいと思う。

生徒の分からなくてふて寝したくなる気持ちも、
分かってしまう。

そんな中で、新学期から新しく始めた活動には、
少し希望を感じている。

新学期から農業クラスを始めました

花壇を開墾したよ

同僚とは前々から
「農業クラスをやりたいね」と話していて、
やっと実現した。

学校には予算がないので、生徒に家から土を
持ってきてもらう。

校舎横の花壇を耕し、落ち葉をまく。
そして大家さんや保護者が花をいくつか
寄付してくれた。

農業は、まずみんなでできるのが良い。

土に触れると落ち着く子も多いし、
体を動かすのでエネルギーが有り余っている
生徒にも合っている。

今日、初めてやってみたのだけど、
いつもソーシャルアクティビティにあまり
参加しない生徒や算数の授業は
諦めきっている生徒も、
水やりや土作業は積極的に取り組んでいた。

フィリピンのお家では庭で野菜を育ていたり
鶏を飼っていたりもするし、そのお手伝いを
出来きるようになってくれたらいいな。

ジョウロがないので手を使って水を分散させて水やり
手が小さいのでうまくいかない

水やりをおえると
『マナ(終わった!)』と生徒が言って
『グッジョブ』と返すと、
お互い自然と笑顔になる。

あと帰国まで三か月をきったと思うと
この日常の瞬間がいつもより特別なものに
思える。

なんだか、なんて事ない出来事の一つ一つが
きらっと輝いてみえて名残惜しい。


サイトマップはこちら

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集