走って、転んで、満天の星空ぜんぶ買う
もうすぐ七夕ですね。
ふだんは忙しくて
夜空なんて見上げられないよという人も、
この日(7月7日)は
織姫と彦星の物語に浸ってみませんか。
七夕の夜、
国道354号線の近くで
そっと空を見上げる「ふたり」がいました。
次のような会話が聞こえてきます。
つぐおさん
投資ってさ、
任天堂の株を買うとか、
オーストラリアの債券を買うとか言うけどさ、
それってこの星空の中から、
たったひとつの星を選び切るようなもんなんだよね。
よしみさん
へえ~、そういうものなの?
つぐおさん
そうさ。
もちろんそれはそれで面白いとは思うけど、
どの星(銘柄)がいいのか、
自分で絞り込まないといけないじゃん。
それ(銘柄)が果たして
自分に合ってるかどうかも分かんないし。
ぼくだったらそんな面倒なことしないよ。
よしみさん
じゃあ、つぐおはどうするの?
つぐおさん
ぼくなら
この満天の星空ぜんぶ買っちゃう。
よしみさん
えっ!
そんなことできるの?
つぐおさん
ああ、できるよ。
インデックス投資っていうやり方ならね。
<寸劇、終わり>
満天の星空をぜんぶ買っちゃうというのは、文字通り「発想の転換」です。
夜空を見上げれば、
私たちは無意識に
知っていそうな星座や、
知っているかもしれない星を探したりします。
真っ白な、
先入観のない気持ちで、
『星空全体』を見つめ続けるなんて、
なかなか出来ない発想かもしれません。
投資の未経験者にとって
自身の投資対象とは、
探して、探して
それを選び取る!
すなわち(それが)投資なんだ。
というイメージを持ってしまいがちです。
何を隠そう、わたし自身がそうでしたから。
急に時間がタイムスリップしますが、
気にせず付いてきてください。
1998年の暮れのことです。
わたしは毎日毎日「インターネット」で、
資産運用の情報、ファイナンシャルプランナーの類の情報を読み漁っていました。
米国のファイナンシャルプランナー(FP)について調べていた際、偶然フランク・アームストロングさん(FP)のページに辿り着きました。
アームストロングさんは
サイト内のコラムで、
「市場の平均点を捉える金融商品」、すなわちインデックスファンドなる道具があるんだよ。
と紹介されていました。
その文章を読んだときに、
「市場平均と同じ値動きになるような金融商品なんてあるんだ!」とわたしは心底驚いたものです。
その驚きは、
明後日の方向からやって来た、
斬新なことに対する驚きというより、
最初から(それは)足元に転がっていたのに、
下を向いていないから、
今まで(ぜんぜん)気付かないでいたよ。という種類の驚きだったのです。
まさに目から鱗が落ちる体験でした。
つぐおさんが言う
「満天の星空ぜんぶ買っちゃおう」とは、
市場全体にざっくり投資し、
ただそれを持ち続けるという、シンプルな発想のことです。
しかし、厳密にいえば、
市場(マーケット)そのものを、
ただ保持し続けるわけではありません。
夜空は動いています。
つぐおさんとよしみさんが七夕の日に
夜通し空を眺めていれば、
天空に瞬く「星たち」は移り変わっていきます。
株式市場という天空もまったく同じです。
満天の星空ぜんぶ買っちゃう戦略(=インデックス投資)とは、移ろいゆく星空を持ち続けることなのです。
株式市場に上場する企業群は、
栄枯盛衰を繰り返し、
長い目で見れば、主要な登場企業も移ろいます。
インデックス投資とは、
その「長大な変化」をとらえる投資スタイルなのです。
七夕の夜が晴れますように!
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