世界のリーダー全員、ハムスターを飼ってくれないか(ハムスター日記㉞)
世界平和について考えるとき、
わたしはまず、ハムスターのことを思い浮かべる。
ニュースでは、連日のように各国の偉い人たちが、
険しい言葉をぶつけ合っている。
会談見送り。
共同声明なし。
報復なんちゃら。
字面だけで、もうこわい。
世界規模の大きな話は、ちっぽけなわたしにはどうすることもできない。
でも、ひとつだけ言いたいことがある。
全人類、いったん落ち着いてハムスターを見て欲しい。




そして、思う。
全人類、ハムスターと一緒に暮らせばいいんじゃないか、って。

もちろん、アレルギーの人もいるし、夜行性問題もあるし、全員にケージを配布するのは現実的ではない。
でも今は、そういう細かい話をしているのではない。
想像してみてほしい。
バチバチに対立している大国の首脳たちが、
全員ハムスター愛好家だった場合の世界線を。
CASE1:某国の執務室。
「大統領! 隣国の首相が
また昨夜の演説であなたのことを『臆病なクマ』と……」
「しっ! 声が大きい!
いま、うちのハムちゃんが巣箱から顔出しているでしょ!」

「はっ、申し訳ありません。
……ああっ、じっとこちらを見つめてきますね!」
「リンゴあげちゃおうかな? ふふっ。
……で、なんだっけ?
ああ、クマ? どうでもいいよ。
それよりこのお部屋の室温、24度に保っといて」
平和。
CASE2:また別の国の、首相。
某国に報復関税を発動しようとしている。
「首相、こちらに署名を」
「……待って」
「何か?」
「あの国の首相、可愛いキンクマ飼ってるんだよ。
すっごいハムちゃん愛好家なんだよな……」

「この前の記者会見でも、汗拭いてたハンカチが、ハムスター柄でさ」
「ああ!あれは可愛かったですねぇ!」
「…あのおじさんが悲しむようなこと、やめとこ」
終了。
CASE3:はたまた、首脳会談の現場。
重たい空気のなか、向かい合って座る両国のトップ。
その資料ケースには、ハムスターのキーホルダー。
もうひとりが、ハッとする。
「……あの、キンクマですか?」
「えっ、お宅も? 」
「お名前は?」
「…ぽん太郎。コードネームは、ぽんぽこです」
その5分後。
ふたりはスマホ画面を突き合わせ、
「これ、うちの子!」
「おてての添え方、天才!」と、裏返った声を上げている。

もう、ただの同志。
「ハム友」である。
CASE4:わたし。
理不尽な目にあって「もう、みんな嫌いだ」くらいに落ち込んで帰宅した日。
照明をつけると、うちのキンクマハムスター・ぽんぽこ(♂)がいる。

わたしの怒りなんて1ミリも知らず、
早よおやつくれと、熱視線を送ってくる。

わたし、完敗。
さっきまでの不機嫌、完全に溶けて、遠くのお空へ消えてった。
結局、人間は可愛いものにめっぽう弱い。
偉い人たちには諸事情があるんだろう。
でも、他国を牽制するより、ハムちゃん用のニンジンをサイコロ状にカットすることに、全神経を注いでほしい。
「明日は冷え込むらしいけど、ヒーターを何度に設定すべきか」が、その日いちばんの議題でいい。
共同声明より、温度設定。
ハムスターを飼い始めると、スケジュール帳は勝手にハムスター優先になる。
外遊予定より、おやつ選定。

ハムスターは、史上最強のふわふわ平和維持装置。
全人類がハムスターのしもべになれば、世界は少しだけ静かになる。
巣箱から顔を出しただけで、会議が止まるから。
少なくとも、ぽんぽこの寝息が届く範囲は、もう完全に平和だ。
★★★
ぽんぽこステッカー、アクキーを買ってくださった方、
ありがとうございました🙇♀️
(どなたが買ってくださったのか不明のため、こちらでお礼をのべさせてください)
うちのハムスター・ぽんぽこのアイテムショップです
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたサポートは、ぽん太郎(キンクマハムスター )のおやつ代になります🐹