おいしいねって、ずっと言っててほしい(ハムスター日記㊲)
うちのキンクマハムスター・ぽんぽこ♂(一歳二ヶ月)が、
最近ペーストにハマってまして。
ペーストは、犬猫ちゃんの「ちゅ〜る」のようなもの。
それを小さいスプーンに乗せて、ちょっとずつあげるんです。


巣箱にこもりがちな臆病ぽんぽこも、ペーストの匂いを嗅ぎつけると、
スポーンって、豆鉄砲みたいな勢いで出てくる。
たくさん種類があるんです、ペーストにも。
チキン、お芋、コーン、かぼちゃ、小松菜、りんご、豆乳、ヨーグルト、トロピカルフルーツ。
…トロピカル要素って、ハムスターに要ります?
ぽんちゃん、南国行ったことないでしょ。


で、何故わたしがこんなに、
ぽんぽこにペーストをあげているかというと。
今月初旬に、ぽんぽこを病院に連れてったんです。
ちょっと気になることがあって。
先生はね、すごく丁寧に診てくれて。
「悪いところは、今のところ見当たりませんよ」と。
ただね、不自然なところは、残ってる。
だから「なんともなかった、安心!」って、
両手をあげて喜べる状況ではないんです。
先生もおっしゃってました。
「これから、いろいろ出てくる歳だから、経過を丁寧に観察していきましょうね」と。
ああ…ぽんぽこもそんなふうに言われる歳になったのか、と思いました。
ハムスターの一歳二ヶ月って、もう妙齢です。
毎日無邪気な姿を見てるから忘れがちだけれど、
ぽんぽこ、結構なスピードで歳をとっているんですよね。

それでわたし、おやつにペーストをあげはじめたんです。
いつか、お薬を飲ませなきゃいけない日が来るかもしれない。
そのとき、好きなペーストにお薬を混ぜたら、飲みやすくなるかな、って。
ちっちゃい子のお薬を甘くするのと、同じです。
まあ、本人はそんなこと知らずに、
「わーい、おいしいー🎶」って、喜んでペロペロしてますけどね。

ハムスターってね、精密検査のハードルが高いんです。
からだが小さいから、検査そのものが大きな負担になることもある。
だから、明らかな所見がなければ、無理に検査を重ねるより、経過を見ていくことが多い。
だから、わたしに今できることは、小さな変化を見逃さないこと。
「経過観察」だけなんです。
わかってるんです。
頭ではね。
わかってるんだけど、しんどいんです。
自分にできることが、これだけしかないんだ、って。
自分の経過観察とか手術だったら、大丈夫なんです。
受けるものはちゃんと受けて、なるようになれと、腹をくくれる。
でもね、ぽんぽこのことになると、急にダメになる。
途端に、胸がぎゅーっとなる。
どうしていいか、分からなくなる。
そんなわたしの横でね。
ぽんぽこ、ペースト乗っけたスプーンに、かじりついてるんです。
「もっとくれー!」って顔をして。

なーんも知らないんです、ぽんぽこは。
わたしがこれだけ気を揉んでるのを、一ミリも知らない。
ただペーストを、もっちゃもっちゃ食べている。
でも、それでいいんですよね。
ぽんぽこは、何も知らなくていい。
病院のことも、経過観察のことも、
一歳二ヶ月という年齢のことも、知らなくていい。

ぽんぽこには、
明日も変わらず巣箱からスポーンと出てきて、
スプーンにかじりついて、
「ペーストおいしいー🎶」って、ご機嫌でいて欲しい。
その幸せな時間を、できるだけ長く守りたい。
飼い主の願いなんて、結局そこに尽きるのです。

▼愛しのぽんぽこ記事まとめ▼
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