ハムスターのペレットを買いに行っただけなのに、車で号泣した話(ハムスター日記④)
車の中でわたしが泣き出した時、夫はたぶん驚いただろう。
ペットショップでペレットを買っただけなのに、どうしてこんなことになったのか。
★
ぽんちゃん(キンクマハムスター)のペレットを買いに、夫と一緒にペットショップ「アミーゴ」へ行った。
わたしはいつも家で、この店のテーマ曲のサビを適当に歌っている。
「アミーゴの曲、ちゃんと聴いたら、君が歌ってるのと全然違ってて、いい曲だったよ」
帰りの車で、夫が言った。
その言葉が気になって、YouTubeで聴いてみることにした。
車内に、やわらかで優しいメロディが流れ出す。
楽しい気分で聴いていたのに、
曲が進むにつれて、わたしの心はどんどん締め付けられていく。
歌詞はこれからお迎えするペットへの愛を綴っている。
それを聴いて、ぽんちゃんと出会ったあの日の記憶が一気によみがえってきた。
小さなケースの中から、こちらを見つめていたつぶらな瞳。
ちょっとぷるぷる震えていた小さい体。

「あなたのこと、絶対に幸せにするからね」
あの子を見つめて、そっと誓ったあの瞬間。
新しく命をお迎えした喜びで胸がいっぱいになったこと。
そして、同時に「もんちゃん」のことも頭をよぎった。
今年の2月に病気で亡くなった、大切な大切な子。
もんちゃんをお迎えしたときも、同じような気持ちだったなあ。
あの子にも「絶対に幸せにする」って誓ったっけ。
そして曲は終盤に差し掛かり、
ペットへの感謝の気持ちを歌う。
雨の日も晴れの日も一緒にいてくれて、ありがとうと。
あれ。視界が霞んできたぞ。
そして「きっとまた 会えるといいな」という歌詞で、この曲は締めくくられる。

もんちゃんの最期の頃のことが鮮明に脳裏に蘇ってきた。
だんだん弱ってしまい、ごはんを食べられなくなってしまった、もんちゃん。
わたしは毎日スーパーやペットショップに駆け込み、
もんちゃんが食べられそうなものを片っ端から買っていき、
その口元まで運んでいた。
病気と闘いながらも、最期まで投薬も通院も頑張ってくれた、健気な命。
でも、その記憶と同時に、
ぽんちゃんが元気に回し車を走る姿も思い浮かぶ。
新しく命をお迎えした喜びで胸がいっぱいになって、帰りの車の中でちょっと泣いたこと。
嬉しさと悲しさが、胸の中でぐるぐる回って、どっちがどっちだか分からなくなって——
また会えるといいな。ほんとうに。
もんちゃんの顔を思い出しながらそう思ってしまったら、完全にアウト。
どうしようもないくらい涙があふれてしまった。
夫は運転に集中していて気づかず、そのままスーパーに立ち寄る流れに。
駐車場でようやくわたしの異変に気づいて「えっ!?」って驚いていた。
ごめんよ、驚かせてしまって。
わたしも自分の涙に驚いたよ。
その夜、わたしはこっそり、もう一度その曲を聴いた。
ぽんちゃんは隣で回し車を爆走中。
わたしはケージの前で、すこやかな命にそっと話しかけた。
「ぽんちゃん、うちに来てくれて本当にありがとう」
「もんちゃんにも、会いたいなあ」
ぽんちゃんはわたしのことなんてガン無視だったし、
もんちゃんにその言葉が届くこともないけれど、
わたしは2つのほわほわの命に、ありがとうを言い続けた。

アミーゴのテーマ曲は、本当に優しい歌です。
ペットを飼っている方も、飼っていた方も、
良かったら聴いてみてください。
▼ペットワールド アミーゴの曲(YouTube)
▼ぽんぽことの日常を綴っていますので、よろしければこちらもどうぞ▼
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