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ハムスターのペレットを買いに行っただけなのに、車で号泣した話(ハムスター日記④)

車の中でわたしが泣き出した時、夫はたぶん驚いただろう。
ペットショップでペレットを買っただけなのに、どうしてこんなことになったのか。

ぽんちゃん(キンクマハムスター)のペレットを買いに、夫と一緒にペットショップ「アミーゴ」へ行った。
わたしはいつも家で、この店のテーマ曲のサビを適当に歌っている。

「アミーゴの曲、ちゃんと聴いたら、君が歌ってるのと全然違ってて、いい曲だったよ」

帰りの車で、夫が言った。
その言葉が気になって、YouTubeで聴いてみることにした。
車内に、やわらかで優しいメロディが流れ出す。

楽しい気分で聴いていたのに、
曲が進むにつれて、わたしの心はどんどん締め付けられていく。

歌詞はこれからお迎えするペットへの愛を綴っている。
それを聴いて、ぽんちゃんと出会ったあの日の記憶が一気によみがえってきた。
小さなケースの中から、こちらを見つめていたつぶらな瞳。
ちょっとぷるぷる震えていた小さい体。

《ショップでは震えてたのに、車内でへそ天して眠るぽんちゃん。》

「あなたのこと、絶対に幸せにするからね」

あの子を見つめて、そっと誓ったあの瞬間。
新しく命をお迎えした喜びで胸がいっぱいになったこと。

そして、同時に「もんちゃん」のことも頭をよぎった。
今年の2月に病気で亡くなった、大切な大切な子。
もんちゃんをお迎えしたときも、同じような気持ちだったなあ。
あの子にも「絶対に幸せにする」って誓ったっけ。


そして曲は終盤に差し掛かり、
ペットへの感謝の気持ちを歌う。
雨の日も晴れの日も一緒にいてくれて、ありがとうと。

あれ。視界が霞んできたぞ。

そして「きっとまた 会えるといいな」という歌詞で、この曲は締めくくられる。

《アイドルみたいな天使顔のもんちゃん。この後食糞して夫にドン引きされる》

もんちゃんの最期の頃のことが鮮明に脳裏に蘇ってきた。
だんだん弱ってしまい、ごはんを食べられなくなってしまった、もんちゃん。

わたしは毎日スーパーやペットショップに駆け込み、
もんちゃんが食べられそうなものを片っ端から買っていき、
その口元まで運んでいた。

病気と闘いながらも、最期まで投薬も通院も頑張ってくれた、健気な命。

でも、その記憶と同時に、
ぽんちゃんが元気に回し車を走る姿も思い浮かぶ。
新しく命をお迎えした喜びで胸がいっぱいになって、帰りの車の中でちょっと泣いたこと。

嬉しさと悲しさが、胸の中でぐるぐる回って、どっちがどっちだか分からなくなって——

また会えるといいな。ほんとうに。

もんちゃんの顔を思い出しながらそう思ってしまったら、完全にアウト。
どうしようもないくらい涙があふれてしまった。

夫は運転に集中していて気づかず、そのままスーパーに立ち寄る流れに。
駐車場でようやくわたしの異変に気づいて「えっ!?」って驚いていた。

ごめんよ、驚かせてしまって。
わたしも自分の涙に驚いたよ。


その夜、わたしはこっそり、もう一度その曲を聴いた。
ぽんちゃんは隣で回し車を爆走中。
わたしはケージの前で、すこやかな命にそっと話しかけた。

「ぽんちゃん、うちに来てくれて本当にありがとう」
「もんちゃんにも、会いたいなあ」

ぽんちゃんはわたしのことなんてガン無視だったし、
もんちゃんにその言葉が届くこともないけれど、
わたしは2つのほわほわの命に、ありがとうを言い続けた。

《また会いたいね。いつもそばにいてくれてありがとう、もんちゃん》

アミーゴのテーマ曲は、本当に優しい歌です。
ペットを飼っている方も、飼っていた方も、
良かったら聴いてみてください。

▼ペットワールド アミーゴの曲(YouTube)

▼ぽんぽことの日常を綴っていますので、よろしければこちらもどうぞ▼

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